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第二話 スキル試し

誰が話すのかがわかりにくいと思うので、話してることの横に誰が話してるのかわかるように

話してる人の頭文字を書きます

数日後


数日の間で自分達の大まかなスキルの内容を調べるのは苦労した

まずスキルというのは、その人の能力だ

俺はまだ試していないが

シューゴの『賢者』っていうスキルは魔法が使いやすい、普通の人より習得しやすいなどの効果があるものやヒラノの『タンク』みたいにそのままスキルを攻撃に利用できるものがある

また、カンタの『スマホ』みたいに自分専用の道具を使うスキルもあるらしい

なかにはアユムの『キャラ変更』みたいに自分の姿や能力を変えるものもあるらしい

キクチの『ウェポンマスター』は習得しやすいとそのままスキルとして使えるの両方だな

また、中には条件が整ったら発動するスキルなどもあるらしい

俺たちは持ってないが、これはテキストに書いてあった情報だ

始めは自力で調べようとしたから、テキストに説明があるとは思わなかった


そして、俺たちは今ここのダンジョンを見て回っている


今さっき戦ったやつらの瀕死の体はとりあえず、シューゴが魔法で治してくれた


シ「自分でもどんな魔法を使えるかわからないけど...自動で頭に浮かんでくるのは便利だ」

ユ「へぇ、よくわからん」


倒した相手の扱いに困り

とりあえず、ダンジョンの外に置いてきてもらった


ユ「運ぶのめんどくさいな」

ヒ「ここの地下広いからね」


近くにあった階段を登ってみると、このダンジョンは地下10階まであることがわかった

仕掛けは自分なりに作ることができるらしい


ユ(まだ何もしてないが...)


じゃあ、めっちゃムズイのを作るか

俺たちのことを殺しに来ているから、もちろん俺たちは死にたくないので難しいのを作るしかない


シ「俺たちはこんな経験が無いから、段々と作っていくしか無いな」


あと冒険者が通る部屋、というより攻略する所と自分たちが生活するための部屋が別々であるらしい

敵が来て無くて、生活する所は生活部屋で

敵が攻めてきて、戦うときは冒険部屋で


ヒ「血がたくさんあるところで寝たくないよね」


戦った後だから血が大量に出ていたので

それを俺たちはシューゴの魔法で掃除してもらっていた


ユ「それでも分けられていてよかったよ」


ちなみに俺たちと戦うときはボス部屋というものがあった

ということかな。生活部屋にはボスモンスターなどが来れるらしい

ちなみにモンスターはここの階にこのモンスターって考えたら出てきた

仕組みはわからん


そういや、俺達はこっちに来た時ちょっと体に変化があった

俺は前までちょっと目が悪かったけど、こっち来てから良くなった

キクチは前まで黒髪の黒目だったのに紫の髪に水色の目になっている

他の皆の変化は無いみたい

何故か俺らだけだ


あと、階ごとに部屋を分けた

皆自分たちの空間がほしいからな


ユ「部屋は出目が10まであるサイコロで決めようぜ!」


アユムが地下三階

ヒラノとシューゴは地下五階で別部屋

キクチは地下七階

カンタは地下九階

俺が地下十階


ご飯は外に出て狩りをしてそれを食べる

多少確かめたとはいえ俺はスキルが通用するかがまだわからない

そのため、まだ狩りに行くことを許されてない

ちなみに行こうとすると、無理やり止められる


皆でご飯を食べるときは十階に集まって一緒に食べる


ユ「今日は何?」

シ「イノシシを狩ってきたよ」


最近、外に出ることができる皆が狩りに慣れてきている気がする

実際どうやって狩ってるのかは見てないが、なんとなく

最後は手を合わせている気がする


皆「いただきます!」


手を合わせて、皆で言った


ア「油のってて美味しぃー」

キ「うめぇ」


初日こそ不安と緊張と謎の高揚感などに包まれて精神的に色々すごいことになっていたが

段々、日が経つと慣れてきているみたいだ

まだ人は慣れないが


ユ「やっぱり...一から調達した食料は美味しいな!」

ア「ゆ、ユートは何もしてないでしょ!」


ご飯食べるときはにぎやかだ

給食と似たようなものを感じる


シ「もう少し香辛料がほしいな」

ユ「よくダンジョンの外にある植物が胡椒だってわかったな」


一昨日、植物を持ってきてびっくりした


カ「スマホで鑑定すればわかったぁー」

ユ「やっぱり便利すぎるな」


料理をするとき、シューゴが魔法で火を出して

キクチがフライパンを作って


キ(まさかフライパンが武器判定にされるとは思わなかった)


カンタがスマホで作り方を検索する

あとは作って完成

皿は流石に武器扱いされなかったため、作り出すことができなかったらしい

だから、今は食べやすいように形を工夫したりしながら手づかみで食べている


皆「ごちそうさまでした!」


食べ終わった後は

俺たちが使える特殊な魔法を使って戻る

階段は大変だからな、シューゴが魔法陣を書いてくれた

まぁ、一応階段もあるけどな


ユ(えっ、めっちゃ快適なんだけど...)


過ごしやす過ぎる


ユ「俺今後ヒモになって生きていこうかな...名案かもしれん」

ア「ユート!敵が来たよ!」


軽く地面で寝ながら馬鹿げたいたことを考えていたら、アユムからの報告があった

さっき上の階段からちょっと慌てて降りてきた


ユ「んあ?わかった。じゃあ俺のスキルの試し相手になってもらおうか。通用するか確かめるのにはちょうどいい相手だ!」


実験台とさせてもらおう

もちろん前のようには殺さないようにするが


ア「じゃあ、ちょっと皆来て〜!」


弱いスキルだったら嫌だから

保証として来てもらう


皆でアユムと敵のいる地下三階に集まった

敵は前回の三人と七人合計十人いる

なんだろう

見た目が騎士だ

騎士団でも呼んできたのかな

まずそんなのいるのかな?

でもテキストいわく、ここは俺らが想像しているような異世界らしい

だからそうかも知れない

わかりにくいからテキストに名前つけるか、というかテキストって呼ぶか


シ「とりあえず、魔法で麻痺さしといたらから」

ユ「ナイスぅ」


魔法で麻痺させて

動かせないようにさせたようだ

ちょっと声が聞こえるから

完全には麻痺させてないらしい

だから立っていられるのか


ヒ「あれ良い的になるな」

キ「時間も稼げるな」


的呼ばわり…

慣れてきたもんだ


ユ「よし、じゃあ、何すれば良いんだ?」

ヒ「まずどんなスキルなの?さっきご飯取りに行ってる時にシューゴと実験したと聞いてるけど」


ぽん!


ユ「これ」

ヒ「もう少し言葉をくれないか...」


何処からともなく丸い物が落ちてきたのだ

形は完全な球体で、空中から落ちてきたのだった


ユ「俺が考えていたものが...」

ヒ「なるほど、想像したことが創造されるのか。スキルの名前通りだな」


俺が説明し切る前に理解していた


カ「ちなみに他に何ができるー?」

ユ「うーん」


カンタに提案されたので

ちょっと考えてみた

その間


キ「このボールは試しに投げてみるか、軽いから効かないと思うけど」


と言って、キクチは俺の右手で持っていた球体の何かを持ち上げてドッチボールで相手に当てるかのように投げた


キ「あっ、顔面セーフか...」


ゴンッ!


鈍い音が聞こえてきた、思索を一度止めて前を見てみると

相手の頭から血が流れていた


キ「えっ!?」


少し相手の頭が凹んでいるように見える


キ「アレの硬度ってどれくらいだったの?」

カ「鉄みたいだよぉ」

キ「まじかよ!」


カンタがスマホを通して見て素材を確認したようだ

素材が鉄だったことに驚いてから

急に冷静になって自分の細い腕を眺めた


キ「鉄を、軽々投げれるほどか」


こっちに来たことによって、見た目以外にも変化があったようだ

腕の力があまり強くないキクチが投げれるほどだ

かなり強化されているはず


ユ「腕に骨しか入ってないくらい力が弱いキクチが投げれるほどか...」

キ「弾性力の高そうな肉の多いユートとは違うから」

ユ「んだと!」


麻痺しているとはいえ相手が目の前にいる状況で喧嘩が勃発しそうである


ヒ「落ち着いて」


ヒラノが俺達のことを止めてくれた


キ「何で投げれたんだ...?」

シ「力が強くなったってことだろ」

キ「なるほど」

ア「ゆ、ユート終わった?」


ちょうどアユムが不安になってきたころ


ユ「よし!」


白い筒状の物が出来上がった


ユ「キクチ、これすぐに投げて」

キ「え、うん」


それをキクチに渡して相手の目の前に投げてもらった


ユ「伏せろー!」

皆「!?」


突然の俺の発言でみんなが姿勢を低くした

たが、時間が経っても何も起きなかった


シ「な、何を?」

ユ「あれ?おかしいな。なんか想定を違うんだけど」

ア「な、何を作ったの?」

ユ「完成してから数秒で爆発する閃光弾」


さっき投げてもらった白い筒は静かに相手の目の前で寂しく倒れていた


ユ「おかしいな...」


俺は閃光弾を拾いに行った


ユ(何がいけなかったんだ?)


それを持ってみると、異常に軽いことに気づいた

すぐに中を確認してみると、何も素材が入っていなかった


ユ(結構正確に考えないとダメなんだな...)


失敗作を自分のポケットに回収して

もう一回考えた


ぽん!

と音が鳴った


ユ「よし、できた」

ア「なにそれ?」


また手のひらサイズの白い筒を作った


ユ「閃光弾、同じのだよ。今度は働くはず」


素材をちゃんと中に詰めた


ユ「よし、これで働くよな?」


少し不安になって中の素材を確認しようとみたときに

さっきの自分の言葉を思い出した


----------


ユ「作ってから数秒で爆発する閃光弾」


----------


ユ「あ」


バァアン!


大きな音と共に目を閉じていても眩しく感じるほどの光が出てきて

光が収まってから皆んなが目を開けたら相手は気絶していた

今度は完全に意識が途切れているので、倒れている


キ「お〜、これ便利だな」

シ「ユートのスキルは考えたものを作り出して、それをそのものとして使うことができるという感じだな」

ユ「...」

シ「自爆したな」

キ「アホだろ」


敵は外に置いてきた


------------------


シ「皆のスキルが使えることもわかったし。皆、これからについて少し話すぞ」


ご飯が終わってから、シューゴが皆を呼んだ


カ「何だ〜?」

シ「ここ数日は食料調達だとかで忙しかったが、慣れてきたからこれからついて話そう」

ユ「あー確かに」


普通に考えたら、俺達は今まで居たところとは全く違う環境にいる


ユ(俺に関しては、外に出ないでごろごろしながらダンジョン内の管理を色々してたから太陽の光すら見てないし)


ご飯とかを皆んなに取ってきてもらっててちょっと申し訳ない気持ちもあったが

どっちかというと何もしなくてもご飯が来るっていうこの怠惰を貪っていたい気持ちのほうがデカかった


シ「まず、やることを決めよう」

ユ「それは決まってるんじゃね?」

キ「それはな」


皆同じ意見のようだ


ユ「戻り方を探すか...」


とりあえず、今まで過ごしていたところへの戻り方を探すことにした


シ「それはいいとして。他にも気をつけることはある」

ユ「なんかあったっけ?」

カ「知らね〜」


俺達の無知具合にシューゴにため息をつかせてしまった


ヒ「前の世界では色々なものが充実していたと思うけど、こっちの世界ではあったはずのものが無い可能性がある」


ため息をしたシューゴを見て、ヒラノが説明してくれた


シ「うん。今は縄文のような過ごし方をしているから、油断すると俺たちはすぐに死ぬ」

ア「そ、それは、や、やだよぉ...」

ユ「これは...死亡RTA始まるな」


死と隣り合わせだから

最悪数秒で死ぬかもしれない


シ「そうか...記録が早いと良いな」

ユ「この野郎...生き残ってやる!」


結構な皮肉言われた


シ「まず一番気をつけるべきなのは病気だ」

ヒ「ワクチンが無いからね」

ユ「風邪、インフル、破傷風、結核、狂犬病、ノロウイルス、ペスト...」


大量の病名が出てきた

全部ありえなくはない病気だ


シ「確かに可能性はあるが...」

ユ「俺がワクチン作ればいいんじゃね?」

カ「おっ、天才じゃ〜ん」


ちょっと嬉しかった


シ「いや、それはやめたほうがいいと思う」

ユ「え?」

シ「ユートのスキルはかなり物を正確に捉えないと失敗作ができるだろ?」

ユ「まぁ、そうだな」

シ「流石にほぼ医学知識がない人が作るワクチンを自分の体の中に入れたくない」

ユ「あぁ...確かに、もしかしたらそれで死ぬかもしれないもんな」


ワクチン作戦は却下となった


カ「じゃ〜どうすればいいの?」

シ「不衛生が病気をまねく」

ユ「掃除すっか」

ア「ぼ、僕も!頑張る!」


即刻、箒と雑巾を作った


シ「次に...」


こうして、数時間ずっと俺たちは今後気をつけるべきことなどを話し続けた

司会はシューゴ


シ「今の所はこれくらいだな」


大量のことをお互いで確認しあった


ユ「終わったぁー!」

カ「長げ〜」

ヒ「俺たちに必要なことだったから...」


確かに、これがなかったらRTAの記録がかなり早いことになってしまう


ユ「んじゃ、俺たちそれぞれの階に行くか」


皆それぞれの部屋へと移動していった

翌々考えたら、1階分が1人の部屋ってかなりの贅沢な気がしてきた


ユ「いつか...外に出てみたいな...」


精密機械の初期設定のように多くてめんどくさいダンジョンの管理が終わるまでは無理そうだ、となにもない部屋の中で一人で座って考えていた


ユ「食っちゃ寝してるから、太りそうだし」


ずっと家の中で、みんながご飯を持ってきてくれるから

ヒモみたいな生活だ


ユ「歯も磨けてないから...」


ここ数日は歯磨きをしないで、シューゴが魔法で出してくれた水を使ったうがいだけだ

でも今日から歯磨きできるな


ユ「これから...この世界で生きていけるかな...」


少し不安になっているところで

ご飯を食べてから、少し眠くなってきたので寝た

読んでくださりありがとうございます

もし誤字があったら教えて下さい


この話への一言 ユートから

ユ「俺たちこっちに来る前は制服のない私服の学校だったから、こっちに来た時も私服を着てたんだよ」

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