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第三百五十話 夏休みの旅行計画

「あ、明日から、夏休みだ。くれぐれも羽根を伸ばしすぎないように」

ユ「…」


結局夏休みが始まる前までに、克服することは無理だったらしい

まだ震えている


ユ(今度手のひらに”人”の漢字を書いて食べると落ち着くとか、素数を数えたら落ち着くとか教えた方がいいかな)


震えている先生(仔蜘蛛姉)の様子を見ながら

ぼーっとそんなことを考えていた


-------------


ユ「それで、どうする?」

シ「毎年恒例夏休み」


そりゃあ、夏は毎年来るからな


カ「夏祭りで可愛い人居ねぇかな〜」

ユ「…ナンパ頑張れ」


毎回やって、顔に紅葉作ってるけど

大丈夫なのだろうか

正直、めっちゃ痛そう

しかも懲りずに毎回やりにいっているのがすごい

そこの精神力だけは見習うべきなのかもしれない


シ「少し旅行で行ってみたいところがある」

ユ「ん?行っていいよ」

シ「いや、俺達で行く」

ユ「ん?そうか…」


どこに行くんだろう

と、思って心当たりがあるか皆の方を向いたが

無いみたいだ


シ「この前、東の国のことについて嘘をついただろ?」

ユ「そうなん?」

ア「そうなの!」

シ「その時、国王がなにも言わなかったり、前にも魔王軍のあの鬼の故郷だというのも気になって調べたんだ」


地図を取り出して、それを広げた


シ「ここに日本みたいなところがあるんだ」

ユ「?」


地図に指をして見せてきた

そこには大きな島国が一つあった


ユ「形はあまり似てないけど…結構近めだな」

シ「それでも爆速で走る船で一週間くらいは掛かるけどね」

ユ「爆速…?」


この世界の技術で船って速さ調節できるの?

帆を張るみたいな感じなイメージなんだけど


ヒ「風の魔法を壊れない程度に使ってってことじゃない?」

カ「それか魔道具とかだろうね〜」

ユ「そうか、それがあったか」


魔道具か…

自分が一番それに触れているはずなのに何で忘れていたんだろう…


ユ「まぁ、それはどうでもいいんだが…」

シ「ダンジョンだろ?」

テ『私が見ますよ。敵が入ってきた時に、伝えますので』

ユ「わぁ…不安要素を全部消してくる」


サポートが完璧すぎる

正直、あまりにも都合が良すぎて逆に不安になってくるレベルである


ユ「じゃあ、行く?」

シ『そこに帰るための手がかりがあるかもしれないしな』

ユ『ああ』


そもそも手掛かりが存在するかすら確実ではないけどな


キ『こっちでの生活も気に入ってるけど、元の世界に戻りたいな』

カ『ね〜。早く映えたもん投稿したいよ〜』

ユ『あそう…』


一応、皆元の世界に戻りたいみたいだ


ユ「じゃあ、行くか」


と言って、服とかをちょっと準備した

その途中に古龍が話しかけてきた


古「友よ。今回の旅行。俺だけ留守番、いいか?」

ユ「えっ?嫌なら、場所を変えるけど…」


流石に仲間外れはどうかと思うけど


古「いや、それはいい。なにか目的があって、行くのだろう」


確かに、その目的は話してないからな


古「だが、会いたくない相手がいるんだ」


古龍ほど長く生きていれば、色んな場所に知っている人がいるのだろうか


ユ「じゃあ、会わないようにするか?」

古「いや、いい。久しぶりに一日中起きてみるよ」


確かに最近はずっと寝ていることが多いからな

一日中なんてザラなんだよな


ユ「本当に行かなくて良いのか?」

古「ああ、いいよ。予定もあるから」


予定…なんだろう

まぁ、深入りはしないでおこう


ユ「そ、そうか…じゃあ、お土産楽しみにしてろよ」

古「感謝する」


古龍だけ留守番してもらった

レマレデ移動して、船に乗った


ユ「飛んでいけばいいのに…」

シ「これだから効率厨は困る」


カメラを使って、海の写真を撮っている


ユ「どこがだよ、てかどこのキャラだよ」


なんかこだわり強めの爺さんみたいな感じがする


ユ「まぁ…良いんだけどさ」


確かに、飛んでいくとちょっとつまらないかもしれない


ユ「カメラはなんで持ってきた?」

シ「なにかの手がかりがあったら撮るため」

ユ「普通に風景撮ってない?」

シ「まぁ、思い出としてな」


船に乗り始めてから数十分…


ユ「うっ…」


突然、前触れもなく気がつくと俺は


バタンっ!


床にぶっ倒れていた


シ「こうしてユートは息を引き取った」

ユ「取ってない!」


頑張って起き上がってみた

だけど、頭がフラフラする


キ「死にかけの動物みたいだぞ」

ユ「だ、だいぞうぶ…頭のずずうがいひゃいだけ…うっぷっ」


リバースしそう


ア「頭の頭痛が痛いとか言ってる場合じゃないよ!早く寝て!不安になるんだから!」


アユムが俺のことを頑張って引っ張っていって、船内の寝室に入れてもらった


ヒ「ダンジョンの警護はシューゴの役になりそうだね」

シ「あんなに船酔いに弱いとは…」


部屋で寝込み中である


シ「あいつの潜在でも治らないのか…?」


確かに潜在能力だったらすぐに治るはずだ


シ「あいつの潜在にはなんか制限でもあるのだろうか…」

ヒ「早く治ったり、治るのが遅かったりするからね」


二人が海の潮風を感じながら、ユートのスキルについて考えている


カ「ユート〜。暇でしょ〜」


寝ている俺に対して、カンタが声をかけてきた


ユ「…」


返事をするほどの余裕は俺の頭の中には残っていなかった


カ「話し相手欲しかったら言って〜」

ユ「…お前も…死にかけじゃん」

カ「うーん…」


ユートは船酔いで死にかけである

だが、カンタは揺れるところでスマホ使ったら酔ったとのこと

重さが違う


カ「うーん…ゲームの話でもしない?」

ユ「…うん…」


気をそらすためにゲームの話をすることにした


イ「し、静かにしていたほうが良いと思いますよ」


俺とカンタはイリヤに見守ってもらっていた

ちょっと情けない気分だ


----------------


キ「今頃なにしているんだろうな。あの二人」

リ「二人共倒れちゃったもんね〜」

フィ「船…揺れるから」


たしかに結構揺れている


ア「ぼ、僕も少し気分が悪くなってきたよ…」

キ「スキルで気を紛らわしてみたら?ユート達と違って物によってはできるかもしれないじゃん」


ユートはスキルで、酔いを止めようとしたが酔ってちゃんと考えることが出来なかったから何も作れなかったらしい

しかもなぜか潜在が機能していない

カンタは自分へと何かしらの影響を与えるものは持っていない


ア「わ、わかった」

キ「でも、船員になったらいいのかもしれないけど…間違われたら困るから違うので…」

ア「えええ!?どうしよう!」


キクチの一言でアユムは頭を悩ませて

結果…


キ「なぜそれに…」

ア「何で!?」

キ「俺のセリフ!」


アユムは今、ハープを持っている


ア「こ、これは…吟遊詩人だね…」


勿論服装も変わるはずだったのだが、変えなかった

それでもスキルをちゃんと扱えるので、持ち運びができるくらいの小さいハープを取り出した


リ「なにか歌うの〜?」

フィ「歌いながら、話をする人」


二人が理解できているということは

吟遊詩人の存在はこっちの世界にもあるみたいだな


ア「え、えーっと…むか~しむかし…」


と言ってからアユムはハープを弾き始めながら昔話をした


ア「あるところに、とても厳しい環境下でに置かれた少年がいました」

キ(初めから重い…)


この時点ではどのような話なのかはわからなかったが

重いことだけは実感できた


ア「その少年には家族がいました…」


こうして話は船の上で続いた


もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 カンタから


カ「スマホ使って気を紛らわそ〜」

ユ「悪化するだろ、うおぇっぷ...」

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