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第三百二十七話 最終手段

シ「では、思い出してほしい記憶はなんですか?」


カウンセリングの司会者の立場になって仕切り始めた


「…私を部屋の中で飾っていたのは覚えている?」


手を顎に当て、考えていた

そして、数分経った頃


「思い出せない」

「そう。では…まず、私が過去にあなたの人形だったのは覚えている?」

「…無理」


また考えてみたけども、無理だったようだ


シ「…過去にこいつが持っていたのか」

ヒ「メリーさんが、探してるからそうだよね」


じゃないと探すなんてことはない


シ「…何か魔法がかかってるわけでもない…」


魔法を疑ったみたいだが、全く関係ないみたいだな


シ「ただ忘れているだけということだな」

ヒ「人間は怖いことがあると忘れるから、おばけのメリーさんを見て忘れたのだと思う」

シ「なるほど…」


二人で考察を進めている


ユ「すげぇ」

カ「頭いいよね〜」

ア「ね〜」


皆のコップの中のお茶がなくなっていたので、コップの中に注いだ


シ「だが…もし、そうだとしたらせっかく忘れていた記憶を思い出させるのは酷だな…」

ヒ「…なら。とりあえず、目的をまとめよう」


ユートが紙を作って、そこにまとめた


・メイドに思い出させる(最終手段)

・最近知った理由を聞くこと

と、途中まで紙にまとめていたら


キ「これを見て思ったが、もし思い出した場合はメリーさんは何をしたいの?」


キクチが紙を眺めていたら、いつもは俺を困らせるような質問をすると同時に、意地悪っぽく聞くくせに今回は素朴に疑問を言った


ユ「ツンデレキクチが」

キ「変質者は静かに」

ユ「んだと!」


すぐに立ち上がって、叩きに行く準備をした


ア「ま、まぁ…ユート落ち着いて。お茶でも飲んで」


立ち上がった瞬間、アユムに膝を捕まれ言われたとおり座ってお茶を飲んだ


ユ「ごくごく…がはっ。ゲホッゲホッ!」


勢いよく飲んだから、むせた


シ「落ち着けばいいのに…それで、何をするの?」

「…思い出した時に、ある願い事をしようと思っていましたのですが…おそらく、やめたほうがいいですね」


申し訳無さそうな顔をして、断ってきた


シ「そうか…なら、ここで中止するのか?」

「…」


答えをためらっているということは、その願い事を聞いてもらいたいのだろう


「しなくていいよ」


突然メイドがそんな事を言いだした


シ「…!」

「…いいの?」

「お嬢様に害がないのならいいですよ」

ユ「本来なら、レミィさんのためだけに動く人形みたいな頭おかしい人が、あんな事を言うなんて」


驚いたように言ってみた


「…」


ゆっくりとゾンビみたいに俺の方に寄ってきた


ユ「ん?」


パァン!


俺の体は強化されてる、もちろんそれは俺の目も例外ではない

だから、動体視力も強化されているはずだ

だけど、それでも残像ができるくらい速い手だった


ユ「痛っ!」


今まで見たこと無いくらいの紅葉が頬に出来上がった


カ「俺よりデケェ〜」

ア「痛そう…」


本当に顔の半分ありそうだ


ユ「歯が飛びそうだった…アブねぇ…」


永久歯だから、抜けたら一発アウトだな


ユ『…まさかとは思うが、歯って治るか?』


自分の再生能力とか、首をはねられた時をふと思いついて

もしや、と思い。テキストに聞いてみた


テ『ええ、もちろん。長い間生きていれば、いつか物は腐ります。だけど貴方は無限に細胞分裂しているので、生えると思いますよ』

ユ『細胞分裂に制限ないんだ』


それだけでも、人間じゃない気がするな


テ『不老の効果の一つですね。これのおかげで寿命が無限で、生命力もほぼ無限ですよ』

ユ『なるほど。でも、それだと皆の俺と同じくらいの再生能力持ってるのでは?』


皆も不老だから、皆も再生能力が化け物並の可能性があると思う


テ『速さが違うんですよ。速さが』

ユ『へぇ〜。大事なことは二回言ったのか』


大事だったのだろうか?


そして、話は現実に戻る


シ「毎回キクチに揚げ足を取られたりするのに、ユートがなんか言うと叩かれるのなんか可愛そうだな」

キ「俺がハリセンとかで叩かれたりするのはどうなの!?」


それは自業自得だ

と言おうとしたけど、別の事を言った


シ「キクチはたまに逃げれるだろ。ユートが許して」

キ「そうだな」

シ「だけど、あっちのハンターは一回も逃さないだろう」


ハンター呼ばわりされているメイドだが

気づいていない


キ「沸点はユートより高いだろうけどな」


さり気なくユートのことをちょっと馬鹿にしている


「続けよう。何を思い出せばいいの」

「!。ありがとう!」


人形だから、涙は出ないけど

泣きそうなくらい嬉しそうだ


「先に私の最近のことを話すね」

ユ「回想始まり始まり〜」


昔話が始まるような感じで言った


シ「漫画読んでるときも、人が過去のことを話す時にたまにそれ言うよな」

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 シューゴから


シ「人間は辛い記憶などがあると、それを忘れるようにできている」

カ「しゅくだ〜い」

ユ「課題とか」

シ「メモしろ」

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