第二百九十四話 解読待ち
シ「誰かわかった気がする」
ユ「おっ、detective shugo」
英語で言った
もちろんわざと
シ「名探偵でもなんでも無いんだが」
ユ「それくらい頭いいだろ」
間違いない
多分男子の中では一番か二番目くらいに頭がいいからな
ユ「間違ってない気がするな」
カ「早くすすめるよ〜」
それたのでカンタが言ってくれた
ユ「そうだな。それで誰だと思ったんだ?」
シ「おそらく、この前お前が言っていた…一年くらい前なんだが。あのポーションを先本くらい降らせた街に行った時に居た宗教の人じゃないか?」
ユ・カ「…誰だっけ?」
全く覚えていない
シ「はぁ、カンタは仕方がないにしても何で会ってるやつが忘れてるんだよ」
ユ「俺の頭はうざいやつを基本的に忘れるようになってるからな」
シ「うざいやつだって覚えてるじゃないか」
ユ「あっ、ホントだ」
普通に論破された
ユ「でも、ちょっとまだ確証がないからカンタの解読が終わるまで待つか」
別に俺達が探されて、戦う羽目になっても負けるつもりはないから
時間はまだまだある
カ「ごめんね〜。すぐ終わらせるよ」
ユ「大丈夫。シューゴ、こいつの記憶改変たのんだ」
シ「ん」
記憶を消してもらって俺達の事を忘れさせた
ユ「帰るか」
転移魔法で飛ぼうとした瞬間
ドアが開く音がした
「何してるんだガキども!」
顔は見えないが男の人だな
ユ「あーえっと…」
俺が悩んでいたら
シ「すみません。突然この人が倒れたんです」
シューゴが敬語で言ってくれた
「そ、そうか。悪かったな」
男の人があっさりと引いてくれた
ちゃんと聞いてくれてありがたかった
「てっきり、その女性を眠らせて襲おうとしているのかと…」
ユ「するかよそんなこと」
誤解も解けたし、あの人に女の人を運んでもらったし今度こそ帰るか
ユ「“転移”」
転移魔法で家に帰って
カンタは解読し始めた
ユ「待つか」
シ「探ってみたりしたらどうだ?」
ユ「いやちょっと今回間違えて、次も間違えたくないから…」
さっき間違えて、少し自信がない
シ「なるほど」
ユ「ゲームでもしない?」
カンタの解析に俺達は手伝うことできないし
シ「それがしたかっただけなのでは?」
ユ「そんなこと無いけど?」
シ「目をそらしながら言われても説得力無いぞ。まぁ、いいが」
ユ「よし!やるか!」
許可をもらったので一緒にゲームを始めた
ユ「おー、やっぱりシューゴは強いな」
ソファに座って、ゆっくりとゲームをして待っている
シ「三回連続勝ってるのにそんな事言われても…」
ユ「そりゃあ、まだ三試合しかしてないしな」
つまり勝率100%
シ「これからまだ勝つみたいな言い方だな」
ユ「自信あるから。シューゴが俺にサッカーで勝てるのと同じだよ」
シ「なるほど」
ユ「ちょっと納得されるのが嫌だけど…」
シューゴもサッカーでは勝てる自信を持っているみたいだしな
ユ「四回目も行くぞー」
シ「負けない!」
ゲームで戦っていたら
上からリーファ、フィルが降りてきた
リ「ただいま〜」
リーファたちが外から帰ってきたみたいだな
ユ「おかえり〜」
リ「ゲームしてるのー?」
すぐにソファの上に乗ってきて聞いてきた
ユ「うん。やるか?」
コントローラーを見せて言ったが
リ「手加減しないからいい」
ユ「えっ…」
遊ぶの好きだからやりたがると思ったからちょっとびっくりした
フィ「嫌われた」
ユ「えっ…」
さっきの声と違ってもはや声に魂が入っていなかった
フィ「お兄ちゃん泣くよ?」
リ「泣きそうになってるのはフィルのせいだからね?」
そうだけど…
ユ「あっ、ゲーム始まってた」
いつの間にか戦闘ゲームでの残機が三個中残り一個になっていた
ユ「まじかよ」
負けそうだな
ユ「フルボッコにしてやる」
ゲームに集中しはじめた
その横で二人は応援していた
遊ばなくても楽しいのか
数分後
シ「なん…だと…」
今、目の前に出てるゲームの結果をみてシューゴはコントローラーが握れなくなっている
フィ「?」
シューゴの目の前でフィルが手を振っても全く反応してくれない
フィ「屍になってる」
リ「仲間!?」
シ「違うわ」
そもそも死んでない
心はぼろぼろになってるけど
ユ「シューゴ。悪い」
シ「あやまんないでくれ。悲しくなる」
あっ、悪い
と心のなかでまた謝ったが、シューゴには聞こえていない
カ「できたぞー!」
カンタが鑑定を終えたらしい
ユ「おっ、ナイス!」
カ「え?」
来たばっかのカンタは何のことかわかってない
だが、話をそらすにはちょうどよかった
ユ「それで何が解読できた?」
カ「いや〜、シューゴの言ったとおりだったよ〜」
シ『よし』
カンタが解読して、それがシューゴの予想通りで嬉しそうにして
小声で言っていた
とりあえず機嫌直ってよかった
ユ「じゃあ、明日あの街に行ってみるか」
カ「だな〜」
シ「学校終わったらな」
ユ「お、おう」
そういえばそうだった
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 カンタから
カ「記憶読み取るのは時間かかるね〜」




