第二百八十五話 破壊されたものの修復
ユ「さて、青スラさん」
青スラ「はい」
ユ「これ、直せる?」
青スラ「…」
俺達が約五時間くらいやった、スキルレベル上げの犠牲物を青スラさんの目の前に渡しけども
ちょっと黙ってしまった
青スラ「これで家事をしていない間の暇つぶしができるようになりましたね」
ユ「ポジティブだな」
結構ポジティブな答えに対してびっくりした
俺だったらこんな考えをしないかもしれない
わからないけど
青スラ「いえ、家事が終わった間かなり暇なので、かなりありがたいです」
ユ「そ、そうか」
意外だな
ユ『なぁ、キクチ。あれは収まったのかな?』
念話で今日の昼くらいにやっていたことを話した
キ『わからないけど、スキルレベルは一上がったって言っていたよな』
ユ『あれって経験値とかって見るのかな?』
ちょっと疑問だった
俺はそういうレベル上げとかできないからわからなかった
テ『見えますよ』
ユ『へぇ〜』
テ『…慣れましたね』
いつもテキストさんと会話するのが突然すぎるから
意外と急に話しかけられることに関して慣れてしまった
ユ『あのさ、あの子って外に出れないのかな?』
キ『確かに。あの中に居たら健康に悪いよな』
主に運動不足でだろうな
ユ『結構そこ気にするんだな』
キクチは皆の中で一番運動していたから、ずっと引きこもってるのは体に悪いと思うのだろう
キ『家でずっとゲームしてたユートとは違うからね』
ユ『サッカー馬鹿。雨の中で練習し過ぎで学校休んだくせに』
キ『一回だけな』
ユ『それでも休んだだろ』
また言い合いが始まった
ユ『あの技でいつかダンジョンの中に居なければいけないという概念が破壊できればいいんだが』
キ『それくらいレベルを上げなければいけないな』
どれくらいになるんだろうか
というかできるのだろうか
ユ「あの子はずっと出てないから他のダンジョンにいるボスを知ってるわけないよな」
もし他にも居たら
会いに行って帰るための手がかりをつかめたらとも思ったけど、無理か
まぁ、多分皆も生まれてずっとそこにいるとかだろうけど
ユ「今年はクリスマスを国王が色々言ってくれているだろうから…やることは正月くらいかな」
その正月まであと数日なのでそろそろ準備しようと思う
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リ「強い〜」
カ「つえ〜」
ソファに座ったらカンタとリーファが一緒にゲームしている姿があった
見た感じ、戦闘ゲームをやっているようでコンピュータと戦っているけど強くて勝てないと嘆いている
ユ「…」
カ「ユート〜、何でユートは勝てるの?これに」
ユ「何年のもの努力の結晶」
かなりゲームしていたからこれで下手だったら才能がなさすぎる
カ「凄いね〜」
普通に感心しているんだろうな
テ『それで勉強があまりできなかったのじゃないですか?』
また勉強いじりしてきやがった
ユ『…皆の中では下の方かもしれないけど、一応学年では中の上くらいだからな?ヒラノ、キクチ、シューゴの三人が頭いいんだよ』
もちろんテスト前とかはゲームしないで真面目に勉強してるから
成績は、まぁまぁだった
テ『そうなんですか』
ユ『というかよくシューゴとキクチとは接戦だったから勝負するのが楽しかった。シューゴとは、たまに二点差とかあったからな。キクチに関しては全く同じ点数だったことあるし』
カンタとかアユムとかも順位が一個くらいしか変わらないから皆同じくらいなんだよな
二人はあまり好戦的ではないからな、勝負することはなかった
テ『意外ですね』
ユ『意外って…』
基礎的なことはちゃんと勉強してはいるけどな
ユ「その代わりゲームでは勝てるけどな」
カ「なんか勝つためのアドバイスない〜?」
アドバイスを求めてきた
ユ「勝つためのアドバイスはあるけど、お前にやるアドバイスはない」
カ「え〜、そんな事言うなよ〜」
言ってくれと言っているようななもんだろ
ユ「あはは、冗談だよ。ちゃんと教えるから。できるかは知らんけど」
カ「そんなに難しいの?」
いや、至って単純なんものだ
ユ「練習するだけだからな」
カ「おに〜」
と言いつつもそのままゲームを続けている
ユ「…空Nのあと、空前。掴み下、空前もしくは溜めたB技が当たるぞ」
二つほどゲームで使えるようなコンボを教えた
カ「…わかったー!」
リ「やってみる〜」
二人が楽しそうにゲームしている様子を俺は見守っていた
親みたい
キ「さすが長男」
ユ「だろ?」
俺の体よりも全然大きいソファで寝っ転がっていたら後ろからキクチが声をかけてきた
シ「ラブコメを読んでるときと違うな」
ユ「…居たのか」
ソファの反対側に本を読んでいるシューゴが座っていた
古「俺もいるよ」
イ「私もです」
古龍はソファの上にいて、イリヤはいつの間にか寝っ転がっている俺の腹の上に猫の状態で寝ていた
ユ「今度トーナメントとかやりたいな。十七人くらいで」
皆でやったら楽しそう
シ「十六人でやって優勝者がユートと戦うってことにして」
ユ「えっ…」
一緒にゲームがやりたくて提案したのに、参加券なし…
シ「十六対一ならいいけど」
ユ「そもそもできない」
八人までだからな
シ「そこはユートの力でどうにか…」
ユ「できないことはあるからな?」
俺だって全知全能じゃないし、ゲーム作ったこと無いし
ヒ「ゲーム作りはプログラミングはやったことあるよね」
ユ「学校の授業でな」
たしかにそれでゲームは作ったことがある
シ「それでクソゲーができたぞ」
ユ「ちゃんと難易度設定はしたけどな」
シ「ユート基準の難易度設定なんて誰がクリアできるんだよ…」
少なくともクラスの人では居なかったな
ユ「さて、ゲームでもするか」
カンタ達のところに行ってゲームを始めた
イ「やはりこれは人を天国へと貶める罠ですね」
こたつに入りながらイリヤが言っていた
ユ「上に行ってるのか、下に行ってるのか…」
シ「貶めるは落とすじゃないからな?」
ユ「えっ、まじ?」
言葉って難しい
シ「次、あっちのダンジョンに行く時。やりたいことがある」
ユ「わかった」
シューゴがゲームする前に話しかけてきた
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 カンタから
カ「あれだけだと勝てないよ〜」
ユ「...難易度変えたらどうだ?」




