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第二百四十九話 弓矢の先生

ユ「…大丈夫かな?」

カ「だいじょぶっしょ〜」


それでもちゃんと成功するかは見守りたいものである

ちなみに今は学校で、キクチの教えっぷりを見ている


キ「まずは構えてみて」

フィ「うん」


弓を撃つ構えになった


キ「えっと、こことここを直して…」


細かく説明している

よくこんなに説明できるな


テ『おそらく、自分のスキルをフル活用していますね』

ユ『というと?』


詳しい説明求む


テ『いつも自分がそれをどう扱っているかを思い出して、当てはめながら教えています。あと呼吸、集中力、精神の乱れ、力の入れ具合、体勢などなど色んな所をみて、どんどん直していっていますね』

ユ『すげぇ』


フィルのやり方を見て直しながらやる方法か


テ『敵と戦う時はほぼ何も考えないですべて力技の誰かさんとは違いますね』

ユ『おいそれは誰のことだ』


確かにほぼ何も考えてないで力技だけどさ

シューゴとかキクチとかと違って


ユ『シューゴとか的確に色んな物の弱点を狙って攻撃してるもんな』

テ『キクチさんもそれに合わせた武器を使ったり、使役している剣を使った陽動もしますね』


やっぱりあの二人はすごいな


ユ『俺もなんか技術系が欲しかった…』

テ『多分、一番いい能力を持っていると思いますけどね』

ユ『えっ、なんで?』

テ『自分で考えてください。と言いたいところですけど、もうやっているから何も言わなくてもいいですね』


全く何のことだかわかんなかった

どういうことだろう


テ『まぁ、理解してないでしょうから言います。本来は良い使い方があるんですけど、ユートさんはそれを無意識に使っています。なので別に何の問題はありません』

ユ『なるほど。つまり有意識でやればいいということだな』


無意識の反対ってこれ出会ってるかな?


テ『あまり有意識と言う人は居ないと思いますが…確かに言いたいことはそれです』


一応テキストさんの言いたいことは伝わっていたみたいだ

ならいいけど


ユ「それにしても、教えるのうまいなぁ…」

カ「一流のものをもとにして考えてるからね〜」


感心しながら、見ていて

ちょっとその指導力がうらやましく感じてしまう

あと技量


ユ「カンタとかも頑張れば教えるのうまそう」

カ「どうやって〜?」

ユ「動画とか取って、見直すとか、調べるとかできそう」

カ「なるっほど〜」


カンタと話しながら

キクチとフィルを眺めていた


ユ「俺も、見て盗むとするか」

カ「キクチの剣〜?」

ユ「技術だよ」


その日はずっと練習の様子を見続けていた

まだ自分では練習していないから俺も練習してこようと思う


ユ「ということで、フィル。練習に行かないか?」

フィ「うん。行く」

キ「俺も行く。お前ら二人だと心配」

ユ「んだと?」


冒険者ギルドに行って

弓矢を使えそうな依頼を取ってきた


ユ「これならいいだろ」


森の中で素材を取ってくる依頼だ


ユ「もしその間に敵が襲ってきたら、それを倒すか」

フィ「うん。でも、来ないかもよ」


確かに可能性としてはありえる

だが...


ユ「俺の運勢的にそれはありえない」

フィ「確かに」

キ「だな」


そこは納得なんだ

ということで素材を取りに行ったら


ユ「俺さ、運勢すごくない?」

フィ「すごい。異常」

キ「運のいい俺が居ても打ち消されるほどだからな」


異常ってレベルなのかよ

確かに目の前にたてがみがたんぽぽの綿毛みたいになっている

ライオンみたいな動物がいるけども


ユ「“第三サードアイ・鑑定”」


名前:ダンディーライオン

性別・どっちも

危険度S

足が速く力も強い

魔法は使えないが、機動力に優れている

大体大きさは普通のライオンの二倍くらいだ


ユ「フィル、これを相手にするといいんじゃない?」

フィ「…いつもユートお兄ちゃんは無茶を言う。だけど、倒す」


少し嫌そうではあるが

やる気はあるみたいだ


ユ「おお、頑張れ。最初はフィルだけでやろうか。逃げるのは手伝うから」

フィ「わかった」


いつもどおりの反応だ

冷静だな


キ「俺は自分で逃げてるよ。もし弓の撃ち方が間違ってたら言うから」


と言ってキクチは木の上に乗った


ユ「と言ってもこのたんぽぽでかいな」

フィ「たんぽぽじゃない。ライオン」

「ガオオオオォォォぉぉー!」


野性的な声を上げているから

それを判断材料にしているのだろう


ユ(多分こいつの名前たんぽぽだと思うんだけど…)


名前の由来を考えていた

そしたら、ライオンが目の前に居て攻撃する寸前だった


ユ「危ね」(“転移”)


木の上に転移した

もちろん攻撃されたらやり返すに決まっている


ユ・キ「頑張れ。ん?」

フィ「うん!」


木の上から撃つことにして

応援したら声が被った


フィ「一」


一発目を撃って

外した

見た感じ力は足りてそうだ


キ「力は足りてるから、あとは命中力だ。もう少しちゃんと狙ってみよう」


あまり当てにならなそうな

アドバイスだが

フィルのやる気はなくなってない


ユ「頑張れ〜」

フィ「二」


一発目と違い今回は、たてがみを少し掠っり、ちょっとだけたてがみの綿が飛んでいった


ユ「おお〜、当たった」

キ「命中はしそうになってるから、多分予測は出来てるとして、さっきよりちょっと下を狙ってみて」


俺は聞いていてあまり当てにならないが

フィルはなんか納得しているようなので、アドバイスは間違ってないのかもしれない

しらんけど


ユ「わーっしょい!わーっしょい!」

キ「御輿みこし?」

ユ「違う」


俺はフィルのことをチアガールが持ってるあのポンポンみたいなので

応援を続けていた

これだとチアボーイだな


フィ「三」


三発目は外した

四発目外した

五、掠った

六、掠った

七、外した


と永遠とウチ続けていた

攻撃が当たりそうになったら転移魔法で飛んで、避けた


キ「今何発目?」

フィ「三百以上…」

ユ「まぁ、矢は無限にあるけど。体力はいつか切れるから。疲れたら言えよ」


ちょっと疲れてるように見えるな

吸血鬼と言ってもまだ子供だから眠いのかもしれない


フィ「…」

ユ「あっ」


フィルは疲れきったみたいで、木の上に立ちながら撃っていたのだが

フラフラとして、そのまま寝て木から落ちてしまった


ユ「“転移”」

キ「おっと」


キクチと俺で降ってきたフィルを一緒に抱えた


キ「じゃあ、帰ってて。ここは俺に任せて」

ユ「死亡フラグか?」

キ「違うから速くいけ」


はいはいとちょっとめんどくさそうに言ってから歩いて帰った


ユ「どうせすぐ帰ってくるんだろうな」


あるきながら考えていた


キ「ただいま」

ユ「速かったな。よく百均の材料だけで行けたな」

キ「お前かよ!俺のアイテムバックの中身の九割近くをおもちゃの剣にしたのは!」

ユ「煽られた仕返しだよ」


この前は落ち着かせられてしまったからな

ここに来てるってことはおもちゃの剣で対処したか、一割を出したかなんだろうけどな


キ「俺はこれを売ってくる」


魔石と素材を持って

冒険者ギルドに行ってもらった

俺はフィルをベッド寝かせた


ユ「次やるとき上手くなってるといいな」

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 キクチから


キ「百均の剣売ろうかな...どうしよう...」

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