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第二百四十話 神獣人

「…お前らは誰だ」


この質問に対する答えは一個しか無い


ユ「ユート」

シ「シューゴ」

カ「カンタ〜」


名前を言うに決まっている


「…お前らは何者なんだ?」


言い直した…

なんか言われると思ったけど、意外とそんなことはなかった


ユ「俺らは人だ」

「そうか…お前…」


俺のことか?


「お前、魔力無いからまずい」


言葉の針が心に刺さった


テ『効果は抜群だ!』

ユ『いや、うまいと言われても嬉しくないよ!』


何が効果は抜群だよ


ユ「確かに俺は魔力がないけどさ。なんで食べようとした?」


野性的な習性だからとかそういうのかもしれないけど

好き嫌いがあるのなら普通に、飛びかかって食べるのはやめたほうがいいと思う


「…お前、発光しているからだ。しかも、俺たちの種族を言い当てたからだ」


フェンリルってやつか

本当だったのか


シ「フェンリルっていうのは共食いするのか?」


カマキリみたいに


「そんなことはしない。てっきり他の群れのものかと思って」

ユ「他の群れ?」

「お前らに話すことではないが、戦うつもりのない種族を攻撃したからそのお詫びとして話そう」


話してくれるのか


「我らは、神獣人と言う」

シ「ただの獣人じゃないのか?」

「獣人ではない。だから、フェンリルとは厳密には違う」


フェンリルは別で居るみたいだな


ユ「フェンリルの人バージョンってことか」


獣人という単語が俺の頭にあって、そこから考えた


カ「てことは、人になれるの〜?」

「なれる」

ユ「おっ、なってみて」


言ったら素直に聞いてくれて

人の姿になってくれた


ユ「おぉ〜」


本人はまだ発光している

身長の高い男の姿だった


「我らは、こういう種族なのだ」

ユ「へぇー」

「興味が無さそうだな。人なら興味あると思ったのだが」

カ「なんで〜?」


えっ、どういう事?

とか考えていたらカンタが質問してくれた


「人は獣人を奴隷とするのを聞いたことがある。だから、種族を教えれば襲ってくるのかと思っていた」


奴隷商に見えたのか?


ユ「奴隷制度はむしろ嫌いだからそんなことはしない」

シ「だけど、教えてよかったのか?」


教えて、もし本当に奴隷商だったらどうするんだろう


「我らの種族は人に比べたら何百倍も強い。教えて襲ってきたところで負けることはない」


だいぶ自分の強さに自信を持っているみたいだな


「しかも、魔力のないやつに負けるなど言語道断!」


なんか前にこんな感じの天使に会った気がする

似たようなやつは世界に何人も居るもんだな


ユ「…それで、群れってどういう事?」


ちょっと腹たったが話を逸らすことで耐えた


「それは、我らはある種族と長年戦っているのだ」

カ「それって何〜?」


長年か

何年くらいだろう


「我らは神獣人のフェンリル、相手は猫又の獣人だ」


しっぽが二本の化け猫というイメージが強いな


ユ『猫又…あのゲームとかで尻尾が二本でよくニャンって言う...あれ?』

シ『多分ユートの考えているのは萌え要素がちょっと入ってると思う』


あっ、ちょっとゲーマーの部分が出た


ユ「敵なのか?」

「ああ、あれは敵だ。だが…」


だが?


「過去にその猫又の神獣人と我らフェンリルの神獣人と契った奴らが居た。その親はもう居ないと思うが、子供が生きているはずだ」


辺りが震えるような低い声で、話しているから

余計に威圧感を感じてしまう

それに、自分にある筋肉や脂肪が少し震えていてなんか面白い


イ「…」

ユ「…へぇー、そうなのか。色々教えてくれてありがとな」

「こんなのを教えたって、害になりやしない。だから構わない」


自信を持っているがゆえに教えてくれたみたいだな

こいつは油断大敵と言う単語は知らないのだろうか


「じゃあ、我は戻る」


と言ってそのまま颯爽と帰っていった


ユ「害が無い…ね」


ちょっとおもしろいことが思いついたけど

すべて筋書き通りならの場合だ

だから、まずは最初の確認だ


ユ「イリヤ、さっきあいつが言ってたことってお前のことか?」

イ「…はい」


俺が吐き出されてから、すぐに俺のフードの中に隠れたイリヤが出てきて

人の姿になって、言ってくれた


シ「もっと詳しく聞いてもいいか?」


こうして、満月の下で俺たちはイリヤの説明を聞き始めた

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 ユートから


ユ「青スラさん辺りを振動で震わせたら面白そう」

青スラ「普通の波紋ができるだけだと思いますけどね」

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