第二百二十三話 ゲーム勝負 その2
カシャ!
キ「!?」
ヒ「…何も変化が無い」
ア「何があったの!?」
三人は急にカンタから写真を取られたが
ヒラノは動揺しなかった
ほか二人はちょっとびっくりしているが冷静ではある
カ「お〜い、聞こえてる〜?」
気がついたら、周りにカンタの姿はなく
上からカンタの声が響いてきた
キ「カンタ〜何した!?」
上に大声で聞き返した
カ「スマホの中に入れた〜」
ア・ヒ・キ「えっ!?」
三人は驚いている
そりゃあ、スマホの中に入ったのだから
カ「ちょっと今から画面移動するね〜」
カンタはスマホの中にある、アプリを触った
ア「わわっ!危ない!」
カンタがアプリを選ぼうとしたとき
触ったところに圧力がかかっていた
つまりスマホの中の世界でカンタに触られると、潰される可能性があるということだ
キ「ヒラノは大丈夫そうだけど…」
ヒ「でも危ないからやめよう」
そして、三人はカンタの開いたアプリの世界に入っていった
キ「どこだ?」
ヒ「暗い」
ア「ちょっと!なんか怖いんだけど!」
二人は冷静だけど、アユムだけ焦っている
周りは真っ暗で、何もない
ア「わっ!?急に白い壁が出てきた!」
壁が出てきて
それはサッカー場並にでかい
カ「ユートが言ってたようにゲームで戦うね〜」
ア「そんなのこと言ってたの!?」
キ「俺たちが、ゲームで攻めたからだろうな」
ヒ「おそらく、そうだね」
ゲームが始まったようだ
始まったと同時に、横に白い直方体が出てきた
横はサッカー場のゴール並の大きさだ
カ「まずは一個だな」
突然横から白い立方体がすごい勢いで飛んできた
ア「わわっ!」
キ「えっ!?」
ヒ「…」
三人は反応しすぐに横に避けた
ア「また来てるよ!さっき飛んでいった方から!」
キ「跳ね返ってるみたいだな」
ヒ「…」
二人は立方体が飛んできた感想を述べるが
ヒラノはじっくりと観察している
ヒ「…これは、白い四角に白い長方形をぶつけるゲームだ」
キ「あの相手のところに白い四角を入れようとするゲーム?」
ヒ「多分それだと思う」
結構昔のゲームでそんなに複雑じゃないから
攻撃に応用しやすかったと言う理由でカンタはこれを採用したようだ
ヒ「さっき、まずは一個って言ってなかった?」
キ「それは…」
ア「ええっ!?」
三人はこの後起こるであろうことに対して不安になりながら立方体を避けていた
キ「どんどん増えるってこと?」
ア「ええ!?」
アユムが声を出して驚いていたら
また上から声が聞こえてきた
カ「せいか〜い。次三個〜」
急に立方体が三つに分裂して
三人に向かっていった
キ「“武器庫・ハンマー”!」
ヒ「ふんっ!」
ア「えーっとえーっと…“キャラ変更”!」
キクチはハンマーで立方体を飛ばし
ヒラノは殴って弾き飛ばした
アユムはなにかのキャラになり、突然今いたところから姿を消した
そして、代わりにそこには白い立方体があった
キ「アユム!」
アユムが突然姿を消して、立方体に変わったから
キクチは叫んだが
ア「こっちこっち!」
横から声が聞こえたからその方向を見ると
アユムが居た
ヒ「なんであそこに?」
ア「ものと自分を入れ替えた!」
キ「なるほど!」
そういう技があるらしい
少しアユムの目の色が変わっているという変化があった
キ「とりあえず、ここから出る方法を探さないと」
すぐに冷静になって、出る方法を探した
白い壁を壊したり、立方体をぶつけてみたり、得点を入れてみたりいろんな事をした
だが、全く壊れなかった
ヒ「出れない…」
カ「降参してもいいんだよ〜」
上から声が聞こえてくる
キ「上から聞こえてくるのが天の声みたいだな」
ア「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ」
アユムは転移しようとしても
外に出れない、破壊しても外は破壊されない
だから何も出来なかった
キ「上…」
キクチは何かひらめいたように
壁に近づいた
もちろん立方体を避けながら
キ「おいしょっと」
キクチは高く飛んでみた
キ「やっぱりか、高さがある!」
ヒ「おお〜」
皆てっきり天井があると思い
ジャンプをしなかったのだ
キ「こっから出ていこう」
皆キクチと同じようにジャンプしていって
四角い箱から出ていった
カ「居ないなぁ…」
ホームボタンを押して、カンタは皆を出した
カ「おっ、居た〜」
ア「“入れ替え”!」
アユムは上をみて、スマホの画面に映っているものと入れ替わった
どうやら、さっき四角い箱から出ていった時に考えたらしい
ア「やった!出れた」
カ「あっ、やっべぇ〜」
アユムは近くにあった草と入れ替わった
二人はアユムの肩を掴んでいたので一緒に出てきた
カ「うわっ、やっべぇ〜」
そう言い残してカンタのHPは0になって退場した
テ『カンタさん。アウト〜』
ユ「まじか、カンタやられたのか」
テキストさんから報告されてびっくりした
でも結構時間経ってたからかなり足止めは出来ていたのだろう
シ「でも思いついたしいいでしょ」
ユ「まぁ、そうだな」
思いついたものを持って俺たちは三人のところに行った
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カ「倒された〜」
HPがゼロになると自動的に結界から出される使用だ
だからカンタはダンジョンに放り投げだされた
イ「お疲れさまです」
青スラ「おかえりなさい」
リ「すごかったよ〜!」
フィ「強い」
戻ってきたら温かい声が聞こえてきた
カ「ありがと〜」
そして、カンタも皆の横に座り続きを一緒に見た
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 アユムから
ア「この能力強いから良いね」




