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第二百九話 面倒くさいやつ

ユ「なんか、楽しいもんないかな?」


トランプで大富豪をしながら文句を一言


ユ「やっぱり、ゲーム機を作ったほうが良いのだろうか」


引きこもりにならないようにするためなんだがな


シ「良いと思うよ」

キ「ゲームでユートに勝ちたいからな」

カ「俺もー」


三人ともス○ブラのタイマンでユートに負けた人たちである


ユ「いいよ、最初から本気で行かせてもらうけどな」

ア「いやだ!絶対勝てないじゃん!」


アユムはカンタと手を組んで二対一で戦って負けてるからな

結構危なかったけどな


ユ「二対一で来てもいいよ?」

ア「ぜ、絶対道連れにしてやるからな!」

ユ「あっ、卑怯者め!」


流石に道連れはきつい

残機が同じだから道連れされたら、片方が生き残っちゃうから自動的に相手が勝つんだよな


ユ「…でも、前それでも勝てなかったよな?」

ア「そ、そうだけど…」


完全に戦意喪失している

まぁ、もとからな気もするけど


ユ「ちょっと王都散歩しに行くわ」

シ「確かに、ちょっと大富豪あきたし」


何試合目かわからないし


ユ「シューゴも来るの?」

シ「いや行かない」


てっきり来るのかと思っちゃった

賛成してるから


ユ「誰か行きたい人?」

リ「はーい!」

フィ「はい」


やっぱり子供は外で遊びたいんだろうな


テ『ユートさんも子供ですよね?』


不思議そうに聞いてくる

まぁ、そうだろうな


ユ『いやー、あの元気さは若者には負けるよ。というか多分皆そう』

テ『弱いですね』


はっきりと言ってきた

だが、確かにそうだからなんとも言えん


ユ『もう歳だから』

テ『中学生でしょう』


中学生でも体は重いもんだよ


ユ「誰か、中学生。もうひとり」


流石に俺だけだと絶対なんか悪い目に遭うから、誰か付いてきてくれ

と口パクで言って伝わったようなので、皆じゃんけんを始めた

というかそんなに不幸な目に遭いたくないのか?


ユ「それで?」

カ「俺ー」

ユ「わかった」


カンタが選ばれていても、本人は別に嫌そうな顔はしていない


リ「肩車!」

ユ「カンタやったら?身長俺より高いし」

カ「ユートと俺だと変わんねーだろ」


1.5センチくらいしか変わらないしな


ユ「じゃあ、乗って」


頭を下げて、乗れるようにした

というか思ったけど、こいつスカートなのに気にしないのだろうか

まぁ、本人が何も言わないんだったら、良いか


ユ(結構足冷たいな)


さっきまでなんか寒い部屋とかに居たのだろうか


ユ「じゃあ、行こう。“転移”」


転移魔法で飛んで行って

王都の入り口付近に行った


ユ「よし、着いた」


ちょっと離れたところにいて

歩いてきたように見せた


ユ「入っていいか?」

騎「いいぞ」


もはや顔を知っているからすぐに入れてくれる


ユ「楽だな」

リ「ねー」


俺の髪をいじりながら賛成してくれた


ユ「どっか行きたいところあるか?」

フィ「図書館」

カ「いいぜー。俺、フィル連れて行くねー」


フィルも結構即答だったけど

カンタもそれに負けないくらい即答だった

というか絶対図書館でスマホ使う気だろ


ユ「じゃあ、リーファは?」

リ「どこでもいい!」


一番困る回答が来た


ユ「何か面白そうなものを探すか?」

リ「探す!」


探すことになったので、歩いてみた


ユ「犬も歩けば棒に当たる」

リ「犬も歩けばぼーにあたるー」


のんびりーとしながら王都の中を歩く


ユ「平和だな」

リ「だねー」


肩車の状態で足をちょっと動かしている

楽しそうだな


ユ「この平和さが好きなんて、普通のガキじゃないな」

リ「すごいでしょ」

ユ「ああ、すごい」


俺が小二の頃なんて、遊んでばっかだったからな

主にやってたのゲームだけど


ユ「なんか買ってみる?」

リ「うーん….ない!」


はっきりと言われた


ユ「無いんかよ。もっと子供らしくなんかほしくないのか?」

リ「ない!お兄ちゃんたちも無いでしょ」

ユ「まぁ…中学生にもなると欲しい物がなくなるもんだよ。俺はな。皆は知らん」


というか大体自分で作れちゃうし

元の世界でも欲しい物、特に無いんだよな

現状が幸せだったから


ユ「友達が居るだけで楽しく過ごせるからな」

リ「へぇー」

ユ「でも、遊ぶためのものは必要だけどな!」

リ「結局、なにか必要じゃん!」


正論をぶつけられてしまったな


ユ「ははっ、俺の負けだな」

リ「わーい!勝った!」


リーファは子供っぽくない様子がたまにあるが

子供は子供だった


ユ「おっ、ご飯食べようぜ」

リ「おー!」


ご飯を食べるために、冒険者ギルドに入っていった

ちなみに肩車したままだったので、ちょっと視線を感じた


「兄妹みたいですね」


受付の人が話しかけてきた


ユ「あそう」

リ「たかーい」

ユ「ヒラノに比べたら低いけどな」


身長があと二十センチも伸びる気がしない


「今日も依頼ですか?」


なんか期待しているような目で俺を見ている


ユ「いや、今日はご飯を食べに来た。近かったし」

「そうですか。では、席を案内しましょう」


残念そうにすんなし

むしろなんでそんなに依頼してほしかったんだよ


ユ「じゃあ、何かほしいの頼めよ。俺はもう選んだから」

リ「えーっと…」


リーファがメニューでご飯を選んでるとカンタが冒険者ギルドに入ってきた


ユ「おっ、カンタ!」

カ「おー、ユートじゃん」


カンタを呼んで、一緒に座りご飯を食べることにした


ユ「なんでここに?」

カ「近かったからなー」


全く同じ理由だった


ユ「おっ、ご飯来た」


注文したのが来てテーブルの上に乗っけられて、食べようとしたら


「お嬢さん」


リーファが声をかけられてきた

というか俺たちが食べようとしてるときに話しかけんな


ユ「知ってる人か?」

リ「知らない人」

ユ「人違いじゃないか?」


だったら良いんだが


「いえ、間違っていません」

ユ「リーファ、忘れてるんじゃないのか?」

リ「ほんとに知らない」


本当に知ら無さそうである

むしろ少し怖がっているようにも見える


「私達は初対面です」

ユ「…」


こいつの顔をちゃんと見てみると

なんか明らかにイケメン的な雰囲気が出ている


ユ(ハーレム系主人公の人か)


ただのイケメンと言うより

女たらしっていうのか?

同い年くらいの女子が、二人こいつの腕にくっついてるし

周りにはこいつのファンみたいな奴らが居る


ユ「お前子供だな」

「そうですよ?」


この子供将来どうなるか不安なんだが


リ「私ご飯食べたいから。あっち行って」

「なん…だと?」


結構正直に言ったら、なんか傷ついたのか

劇をしてるみたいなわざとらしい演技をしてた


「大丈夫!?」

「この女の子が悪いだけだから!」


周りに居た女の子がこいつを慰めている

こいつの演技に気づかないのだろうか


ユ「こいつ、魅了魔法使ってやがる」


なんかこの男の後ろに花がある

この花はフレイが俺に魅了魔法をやった時に出てたな


ユ「ご飯の邪魔をしてほしくないんだが?」

「私は、貴方と話していません」


こいつ、腹立つ野郎だな


ユ「ご飯の邪魔をすんな」

「…わかりましたよ」


そのままリーファのナンパを諦めて

帰っていった


ユ「カンタもあんな感じだったのか?」

カ「ちょぉー、やめてよー」


一年前初めて王都に来た時に紅葉が顔にあったのが懐かしい


ユ「あいつ、学校同じだったら嫌だな」

カ「だなー」


ぐちをこぼしてたらリーファが話しかけてきた


リ「おかわり良い?」

ユ「いいよ」

フィ「フィルも」

ユ「いいよ」


二人共おかわりを頼んでまた待っている


ユ(リーファもフィルもたくさん食べる様になったな…俺と同じくらい食べるようになったらどうしよう…)


内心ちょっと焦りながら、待っていた

そして気がついたら横に影があった


ユ「おっ、来たのか」


と顔をあげてみたら


ユ「…お前かよ」

「再び迎えに来ました。私のお姫様」

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 フィルから


フィ「リーファ、学校でもたまに貴族の人に誘われてる」

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