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第百九十五話 ユートの評価

タ「皆の中では…か」


ちょっと言うのを躊躇ためらっているように見える


ユ「多分、悪いイメージしかないだろうけど」

タ「俺が、あれだったからな」


多分、こいつは俺のことを敵と思ってる

他のやつはどう思っているんだろうか

多分ジェイとこいつが筆頭とかだろうな


ユ「それで、どんなかんじ?」

タ「敵対したら襲われる」


ちょっといいにくそうだけど

はっきりと言ってくれた


ユ「獣かよ俺は」

タ「異常者、殺人鬼、殲滅者」


確かに殲滅者っていう称号をもらいましたけども

冒険者ギルドで


タ「とにかく危ないやつ」


とりあえず、すっごいおかしいやつって思われてるのがわかった


タ「あと女の子は近づいては行けない」

ユ「なんで?」

タ「襲われるから」

ユ「殺さないからな?」


人を殺したことなんて無いのに


タ「近づくと、千本の剣に刺されるとかも言われている」

ユ「ああ、王子の戦いでやったあれか」


確かに千本くらい剣を作ったな


ユ「すごい量の悪口だな」


悪口と言うより陰口と噂だな


タ「そういえば、大量のエリクサーを商業ギルドに売ったのもお前じゃないかって言われてるよ」

ユ「へ、へぇー」


あってる…


タ「あと…」

ユ「まだあんのかよ」


もうこれ以上聞いてても意味がなさそう

俺が悪いイメージしか無いのがわかったしな


タ「お前に恋の相談をすると恋が実るっていう噂もある」

ユ「…」


意外なものが噂になっててちょっとびっくりした

というか相談しただけで実るかよ


ユ「なんで?」

タ「いつもお前と仲良くしてた殿下のレミィさんとの恋が実ったからだな」


そりゃあ、俺が色々とやったってもあるかもしれんが

多分大部分は、お互いが良いやつだっただけだと思うがな


ユ「それは、知らないな」

タ「これくらいかな。それ以外には殺人鬼だとか魔族だとか言われてるがこれは嘘だと思う」


嘘って思ってるのか

というか誰が殺人鬼で、魔族だよ

確かに魔族の知り合いが居るが


ユ「なんで?」

タ「もしどちらかなら、今持ってる力でやりたいことができるからだ」

ユ「なるほど」


まぁ、やりたいことはやってますけどね

色々と


ユ「まぁ、まだ全然だが、一人一人俺のことを理解してくれるのは嬉しいな」

タ「さて、寝よう」


ぺちゃ!


タ「なんだこれ?」


タルクは何かにぶつかった

壁ならともかく、何か柔らかい感触がした

ちゃんと目の前を見てみると


タ「こ、これは…」

ユ「ああ、それは俺の話を聞かなかった奴ら」


タルクの前には大量の魔物の死体があったのだ

それらはすべてユートが倒したものだ

毎回殺しはしたくないと言ったが、殆ど誰も聞かなかった

数匹だけ話を聞いててくれたのは嬉しかった


タ「ぶくぶくぶく…」


タルクが泡吹いてぶっ倒れてしまった

大丈夫?


ユ「抱えて、テントに入れるか」


俺はタルクを持って

テントの中に入れた


ユ「それにしても、俺がいるだけでこんなに魔物がこんなに来るとは思わないよな」


山ほど居た

全員弱いから大丈夫だが、話を聞かないのはめんどくさい


ユ「魔物に忠告するために死体はそのままにしてんだよな」


火葬せずにそのままにしてるのは

魔物に「襲ったらこうなるぞ」って伝えるためである

言葉が伝わらないのなら見せるしかないしな


ユ「夜でも見やすいように、山っぽく置いたんだがな」


目があまり発達してない魔物がいるかも知れないからな

サメみたいに

そういうやつは、匂いで釣られるから

激臭という名のシュールス○レミングを置いたんだよな


ユ「まぁ、実物じゃなくて人に影響のないようにした。“無 シュールストレミング”何だよな」


ちゃんと魔物には影響がある

これをやってから魔物が一切寄ってこなくなった


ユ「俺も、明日はちゃんと寝れるのかな」


最近はずっと起きっぱなしだからな


ユ「無臭か…」


なんかムッシュ(Monsieur)に似てない?

フランス語なんだが、英語で言うMr.と同じ意味で

キクチにフランス語習った時

最初男をムッシュ(無臭)というのなら女の人は激臭っていうのかと思ってたわ

というか結局フランス語話せないし

しかも女の人はマダムだったしな


ユ(さて、過去を振り返るのはやめるか)


少し、後ろから魔物の足音がしたので俺は立ち上がってから、振り返った

そして、まるで魔物たちのボスのような風格でそいつらに一つ問いた


ユ「お前らが襲わなければ、俺はお前らを殺さない。そこでお前らはどうする?」


俺はめんどくさがりながらも、新しい死体をまた乗っけていたら朝が来た


ユ「おはよう。よく眠れたか?」

タ「寝れた〜」


あくびをしていて眠そうだがちゃんと寝れたみたいだ


「私も寝れた…キャ!」

「…」


女二人組は俺の作った死体の山をみて

驚いている

おとなしい方は口がふさがっていない

もうひとりは何か言いたげではあるが、口パクになっている


ユ「これは魔物よけだ」

タ「改めて見ると怖い…」


まぁ、普通の子だったら怖いんだろうけど

多分リーファ、フィルは全然怖くないんだろうなぁ…

死と一緒に生きてきたやつらだもんな。特にリーファ

そう思うとすごいな。普通の子は怖がるのにな


ユ「今日も何か取りに行くか」

タ「いや、いい。今日はこれを食べよう」


俺の作った山を指差して言った


ユ「命は大切だからな。ありがたく使わせてもらうとするよ」


そして、ありがたく使わせてもらった

ちゃんといただきますと言ってから食べた

皆でな

タルクがこの二人にも言ってくれたおかげで、俺が悪いやつだともう人はちょっと減った


ユ「いただきます!」

皆「いただきます」


小さい女の子もちゃんと言っていた

どっかで聞いたことがある声な気がしたが、誰か思い出せないな


ユ「もう夜か」


夜になったので今日は寝た

魔物よけがあるし、大丈夫だろと思ったからである

そして、寝ていて、起きたら俺たちは洞窟の中に居た

もっと細かう言うと牢屋の中に居た


ユ「えっ、どういうこと?」

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話しへ一言 ユートから


ユ「キクチはフランス語話せるもんな」

キ「お前と違ってな」

ユ「...俺は英語行けるから」

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