第百九十一話 男子の楽しみにしている日(一部除く)
今日は学校だが今日は一味違う日だ
なぜなら今日は二月十四日!
ユ「本来なら持たざる者が、持つ者を嫉妬する日。また、持つ者が待たざる者に自慢する日なんだが」
ヒ「ユートの中のバレンタイン歪んでない?」
たしかに歪んでるかもしれんが
よくラブコメとか漫画とか見ると、チョコをもらわないやつが結構泣き叫んでるけど...
まぁ、主人公は絶対何かあるから展開的には美味しいんだけどな
ユ「だけど、俺たちにはそんなものは関係ないんだよな」
ちなみに、今回のこれも国王を通して広めた
広めて、すぐに浸透して。今日バレンタインチョコを渡すためにチョコを沢山買って、チョコを紹介したところは大儲けだと聞いた
ユ「俺的には、あの二人がどう進むかがみたいだけだから正直興味ないんだが、お前らが女に言い寄られてるのを見るのも面白い」
皆のチョコの数が意外と多くて俺は驚いている
ユ「やっぱ、俺はお前らとは違うな」
シ「こいつの場合、調子に乗るんじゃなくて自虐だな」
カ「調子に乗るのはキクチだもんな〜」
皆のチョコ数は多いがもちろん俺はゼロである
いじめてるやつにチョコをくれると思ってるのか?
ア「でもユート、チョコもらってたじゃん」
ユ「俺には効かないけど、一応あれ毒入りだぞ」
訂正、まともなチョコをもらった数はゼロである
ユ「あと動物を引っ掛けるための罠のやつも入ってた」
ヒ「トラバサミ?」
ユ「うんそれ」
しかも結構小さいやつだった
ばれないためにも、弱い認識阻害がかかってたし
流石にシューゴとかトレニアほどのレベルじゃなかったけどな
ユ「中には明らかに電気をまとってて普通に触れないやつもあった」
キ「ユート触ってたくね?」
確かになんか自分のいつもの机のところに座ったらあった
ユ「あれくらいで痺れないよ。三百ボルトくらいあったけど」
ア「多分、その服に耐性つけたから大丈夫なんでしょ」
ユ「あと潜在スキルのおかげで慣れたんだろうな」
ヒ「こう聞くとユートが化け物に聞こえてくる」
ユ「人間だわ!」
ヒラノがちょっと引き気味である
ア「そ、そういえばどうやって中にいろんなものが入ってたことに気づいたの?」
最初、俺は教室に入っていつものところに座ろうとしたら、妙に視線を感じた
そして座った後なんか中にあったので、見てみたら大量のチョコだった
普通の男子だったら喜んでるかもしれんが、俺は全く興味がない
まぁ、でももらったものだしちゃんと食べないとなと思い。中を開けた
外見は普通のチョコだったが、第三の目で透視して、見てみると。あら不思議、大量の罠や毒があるじゃないですか
ユ「ということがあった」
シ「食べた?」
ユ「普通のチョコにしてから食べた。自分の事を嫌ってるやつのチョコは苦いからな」
カ「ユート甘いの苦手だもんね〜」
チョコはカカオ70%〜80%くらいが一番好き
だから比較的、甘いというより苦いほうが好きだ
ユ「一応ホワイトデーも広めたから、お返しをする文化もあるよ」
シ「ユートはそれも入れたのか」
ユ「うん。だからちゃーんとお返ししたから」
俺の言ったことに対して背筋が凍った人が数名居た
ユ「じゃあ、俺は目的のものを見てくるよ」
目的のものを見るために俺は転移魔法で飛んだ
シ「絶対、あいつの作って返したやつ、毒入りだろ」
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ユ「ナイスだ」
「だな」
俺とレミィさんのメイドは拳をくっつけた
ユ「チョコは渡したのか?」
「渡した。これが報告書だ」
ユ「ありがとう」
これで今日は飽きないな
読んでるだけで一日がどんどん溶けてくからな
ユ『チョコだけにどんどん溶けていくな』
テ『...反応しませんよ』
ユ『してくれよ』
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ユ「学校終わったし、報告書を読むか」
報告:レミィお嬢様は殿下にバレンタインチョコを渡せた
レミィお嬢様は始め恥ずかしそうにしていた。
呼び出したのが、放課後だったから少しもじもじしていても時間が有り余っているので落ち着くための時間はあった。
お嬢様が落ち着こうとしていたとき、殿下も同じようにちょっと顔を赤くしていた。
そして、覚悟を決めて、渡した。
ちゃんと渡すことが出来て、二人は幸せそうにしていた。
その後、何か疲れたのか二人でベンチに座った。
そのとき、殿下が持っていたバックの中を見て持っていた大量のチョコに嫉妬したお嬢様は少しだけ殿下の服を引っ張るような事していて可愛かったです。
ユ「感想じゃねーか」
チョコの感想が聞きたいと言っていたので、殿下はその場でもらったチョコを食べました。
殿下は「おいしい」と言ったので、お嬢様はとてもうれしそうにしました。
その時、殿下はその「おいしい」を分けたかったのだと思います。
突然、殿下はお嬢様にキスをしました。
その間、殿下は口の中のチョコをお嬢様に半分お嬢様に分けました。
キスを終えた後、殿下は「美味しいでしょ」と笑っていましたが、お嬢様はそれどころではありませんでした。
顔を真赤にしていてチョコの味を楽しんでいる場合ではありませんでした。
それに耐えられなくなった、お嬢様はその場を走り去ってしまいました。
殿下は立ち上がりお嬢様を追いかけようとしましたが、途中でやめました。
そして、また座り殿下は、顔を真っ赤にしてさっきしていたことを振り返っていました。
甘いですね。
ユ「だな。というか最後感想。別にいいけどさ」
この報告書だけで俺は死にかけでも三日は生きれる
ユ「いやー、これは家宝にするか。いや、国王に頼んで国宝にするべきか…」
ちょっと明日頼みに行くか
あと、ファンクラブに引き込むか
リ「お、お兄ちゃん!」
ユ「ん?」
などと変なとこを考えてたら
リーファとフィルが部屋の中に入ってきた
袋を持って
リ「あ、あの…」
フィ「これ…」
袋を俺に見せた
ユ「これは…」
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 キクチから
キ「今日もダジャレが寒いな」
ユ「凍え死なせてやる」