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第百八十九話 弟子修業、そして...

次の日、学校が終わった後


ユ「この中で修行するんだ」


あの精神と時の部屋で修業をするのだった


ユ「ここで、修行するのが一番いい」

「ここは?」

「何なんだ?」


今はあの女の子と凍らされていた男の子の修業をすることにした

ほぼ完全に私怨だけどな


---------------------------------

昨日


「修業ってどこでするんですか?」

ユ「ダンジョンの中で修業をする」


なんか恐れるような感じで聞いてきた


「そ、そうですよね」

ユ「外だとなんかあんの?」


何か納得したような顔をしているから

ちょっと驚いてしまった


「ダンジョンのボスはダンジョンの中から出てないというのが常識なんです」

ユ「そうなんだ。俺は出れるけどな」


普通に出れるけど

もし、出れなかったらどうなってたんだろう


「えっ!?本当ですか?」

ユ「嘘ついてどうする」


そう言ったら何かブツブツいいだした


「世界の常識が変わりますね」


そんな変わるか?

もしかしたらダンジョンから出れるのが俺たちだけの可能性もあるのに


ユ「あっ、でも修行するときの条件があるんだが聞いてくれるか?」

「わっ!はい!」


ちょっと驚いたか

突然声をかけたからな


ユ「俺のことは何も言わないこと。これを守ってくれれば修行するよ」


バレたくないからな


「ま、守らなかったら…」

ユ「死ぬよ?」

「わかりました!言いません!」


まぁ、実際は俺のかけた呪いが発動するんだけどな

話す、伝える動作などに反応する

もちろん紙に書くなどもだめだ


ユ「絶対に伝わらないようにするための呪いをかけたから」

「...怖いですね」


本当は死にはしないがな

俺たちに関する記憶が消える程度だ


ユ「あと街の中で会っても俺に話しかけんな」

「わかりました!」

「わかった!」

ユ「えっ!?」


さっき固まってた男の子も返事してきてびっくりした


ユ「氷は?」

「氷溶けた!」


普通にすごい


-----------------------------------


ユ「さて、修業始めるぞー」


時と精神の部屋みたいなところに入って修業を始めた


ユ「内容は、俺とずっと戦う、だ」

「それだけですか!?」


他にも修行を積んだほうが良いかもしれんが

正直知らんし

あとなるべく早めにぶっ飛ばしてほしい


ユ「さて、一万年くらいやるぞ」

「えっ?」

「へ?」


そして、地獄の始まりであった

斬っても治す斬っても治すを繰り返して

永遠と戦い続けた

だが、この世界では雑念が存在しないので痛いという感情はない


一万年後(現実世界では約十秒)


ユ「ふぅー、疲れた」


時と精神の部屋みたいなところから出てきた

皆、ヘトヘトではあるがかなり強くなった


ユ「これでもうめっちゃ強いだろ」

「はい。今までにないくらい強いです!」


魔法使いには魔法で、剣使ってた男の子には剣で対抗していた

それのおかげでこの二人はめっちゃ強くなった

もちろん、俺もだ


ユ「じゃあ、恨み晴らしてきたら?」

「いえ、今となっては助かったのでもう気にしてません!」

ユ「そうか」


やっぱりか

喉元すぎれば暑さを忘れるだな


ユ「じゃあ、修業はこれで終わりだから」

「もうですか!?」


正直もとから一日くらいしかしないつもりだったし


ユ「じゃあ、ちょっと来て」

「「はい」」


男の子と女の子はふたりとも俺の方に寄ってきた

そう言えば今更だが、俺より歳上なのに子って言っちゃったな

まぁ、いいか


ユ「じゃあ、最後に」

「?」


俺はシューゴを呼んだ


「こ、この人は?」

シ「俺はこいつの友達だ」


と普通に話すのかと思わせて

シューゴはすぐに二人の頭を掴んだ


シ(”忘却”)


シューゴに頼んで、二人の俺達に関する記憶を消した

あのときは俺も腹たっていたが、今になってはもう気にしていない

あと俺の存在を覚えてるとなんかめんどくさそうなことがありそうだからな

それに人の口には戸が立てられないと言うことわざもあるくらいだし


ユ(人に秘密にしてと言っても、どうせいつかはバラすから。先に消しておく)


こいつらは、王都の前に置いておくか

ボスに負けたってことにしておいて


ユ「さて、戻りますか」

シ「数十秒のハズなのに、残酷な話だな」


シューゴがそう言った


ユ「一緒に一生懸命頑張ったのに、記憶を消してそれを忘れさせたことをか?」

シ「ああ」


一応、シューゴもこの行動に賛成していたけどな

手伝ってくれてるし


ユ「秘密にしておいてって言ってもバラしたりするのが人なんだよ」

シ「…」


少しだけユートの服が青色に変化した

だが、すぐに戻った

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 シューゴから


シ「修行方法えげつないな」

ユ「これ以上に効率のいい方法が俺の頭では出てこなかった」

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