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第百七十二話 夜空を飛ぶサンタ ②

アユム、カンタ、ギルドの大男チーム


カ「いやーユート発想力やべーなぁー」

ア「ちょっっっっっっっとだけ頭おかしい気がする」


だいぶ伸ばした

そんなおかしいか?


「操縦しなくとも、してるふりをすれば良いのは楽だな」


大男はそりに乗って縄を掴むだけだ

だけど、別に縄を掴む必要はない


カ「煙突の掃除楽だなぁー」


カシャ


写真を撮って

黒い煙を取り除くだけだからな


ア「ぼ、僕は姿さえ変えなければいつでも能力を使えるんだけどね」


今は大男を外に置いて、二人で煙突の中に入っているからあの大男には聞こえていない


カ「その気になったら、世界破壊できちゃうかもよ〜」

ア「そ、それはしないよ。僕も死んじゃうし」


焦ったように言い返す

流石にそれはしないようだ


ア「やっても、ユートが直すと思うけど」

カ「できるのかなぁー?」


やりそーだけど


カ「あっ、次、冒険者ギルドじゃんー」

ア「た、多分スズナさんにわたすんだろうね」


ちょっとビクビクしているみたい


ア「お、女の子の部屋に入ったら怒られそう…」

「大丈夫だ。それくらいは許す」


突然大男が話しかけてきた

それに対しアユムは声を上げずにちょっとビクッってなった

ちょっと怖くて緊張していて

声が震えている


ア「あっ、そういえば言ってなかった。よ、よろしくおねがいします」

「今更、敬語なんていい。あの小僧は始めから敬語なんて使わなかったぞ」

カ「ユートは特殊だから〜」


さり気なくユートの事を特殊と言っていた


-----------------------------------------------------


キクチ、ヒラノ、執事チーム


ヒ「…」

キ「…」

「…」


特に会話無しで黙々と進める仕事人たちであった


-------------------------------------------------------


ユート、シューゴ、サタンチーム


ユ「はえー!」


俺は手をあげて、なるべく体全体が風に当たるようにしている

風が冷たくて気持ちがいい


シ「寒くないんだな。お前」


ちょっとうずくまって

寒そうにしているシューゴがいる


ユ「まぁ、俺は寒さに耐性あるし」

サ「貴様は頭おかしいな」

ユ「はっきり言われるのは結構効くな」


そうこうしている内に

魔王城に着いた


ユ「幹部の人と魔王のところに置くんだが…」

シ「煙突ないな」

サ「幹部はそれぞれ部屋が用意されているんだ。それぞれに煙突を付けているわけ無いだろう」


自慢気に言ってるけど

全然自慢じゃないからな?


ユ「ん?」

シ「なんか、立ってる」


なんかちょっと魔王城と似たような色をしている

太い四角柱の何かがあった

雲がかかっているせいで見えん


ユ「“第三サードアイ”」


雲を抜けて

ちょっと遠く見てみたら


ユ「あっ、煙突あった」

サ「は?」


信じてないな


シ「“特大風刃”」


名の通りでかい風刃を作り

鋭さを無視しているらしく

それを投げたら、風圧で雲がどいていった


ユ「ほら」

サ「な、なぜだ?」


めっちゃ困惑している

知らなかったのだろうか


シ「どうせ、魔王がサンタのために道を作ったんだだろ」

サ「権力の無駄遣い…」


なんか落胆しているな


ユ「無駄にするほどあるってことだろ」


無駄遣いって思っても仕方がないな

これは…


サ「ちゃんと、私が入れるような大きさにもなっている…」

ユ「俺、あいつにサンタどれくらいの大きさか言ってなかったな」

シ「だから半径十メートルくらいの煙突なんだ」


正直言ってバカでかい

多分、工場の煙突って言っても違和感ないかもしれない


ユ「三人で幹部皆と魔王に届けるか」

サ「幹部は私がやる。魔王様は任せた」


突然こんなことを言ってきた


シ「なんでだ?」


もちろん理由がわからないので聞き返した


サ「魔王様も、ずっと玉座に居るだけでなくたまに遊びに行って、帰ってくるときはとても楽しそうにしておられる」


そうか、楽しかったのか

それは嬉しいな


ユ「それが?」

サ「どうせならプレゼントを渡すなら貴様らのほうが良いだろう」


優しい人だな

当たり結構強いけども

多分、俺だけだろうけどな


ユ「なるほど。わかった」


魔王って

部下に慕われてるんだな

って言うことは相当ないい上司ってことだよな

魔王であっても、国王であっても変わらんな


シ「遅いぞ」


とちょっとなんか感動してたら

もう二人は下にゆっくり行っていた


ユ「ちょっとまってよ」


俺も飛んで下に行った


ユ『さっきの考えると、魔王って魔王っぽくないよな』

テ『子供っぽいというだけで、魔王は魔王ですけどね』


独り言のつもりだったが

テキストさんが話に乗ってくれた


ユ「よし、着いた」


部屋に降りたら


サ「ここ俺の部屋じゃねぇか」

ユ「そうだったのか」


それで一つすっごい気になることがあるんだが


ユ「…これは、なんだ?」

サ「…」


俺はあるものを指差しながら聞いた

ちなみにシューゴは声すら出せない状態である


ユ「お前、魔王のオタクか何かか?」

サ「…」


部屋に入ったら、そこにはたくさんの魔王の写真があったのだ

そもそも、こっちの世界に写真というものがあったのが驚きだが


ユ「これは?」

サ「私が、人間の街で買ったカメラという物を使い、魔王様の写真を取ったのだ」


カメラはここで開発されたのか

誰かが広めたんだろうな


ユ「ポスターに、写真…魔王はお前にとっての推しってことか」

サ「ああ、そうだ!」


どっからその『魔王様命』って書かれたはちまきを出した


ユ『こっちの世界にオタクってものが存在したんだな』

シ『また勇者とかが広めたんだろ』

シ『テレビは無いのに、なんでオタクはあるんだよ』 


びっくりしてて、何も言えてなかったけどツッコむやる気だけは残ってたんだな

何も言えないかと思った


テ『テレビ以外のものだったら色んなものがあるんですけどね』

ユ『そうなのか。ちょっとそれはこれが終わってから聞きたいな』

テ『わかりました』


他の幹部たちの場所は任せて

俺たちは魔王のところに向かった


ユ『うーん、なんかさっきの、サタンの「プレゼントを渡すなら、貴様らのほうがいいだろう」って時と、魔王様命のはちまきを持ってるとき、雰囲気が違いすぎて正直同一人物か疑ったわ』

シ『思った』


二重人格か?あいつ

というかあのロリ魔王にファンっていうかオタクは結構危ないのでは?


シ『ユートも似てるね』


何度目かわからない「似ている」という単語であった


ユ『なんでだよ!』

シ『お...』

ユ『説明しなくていい』


何回も言われているので理由はわかっているが

そんなに親ばかっぽくないと思うけどな


シ(速かったなー…)


食い気味で言った言葉が速すぎてちょっと引いている


ユ「おっ、着いた」


魔王の部屋についた


ユ「寝てる…」


ぐっすり、ちょっとよだれを垂らしながら寝ている


シ「プレゼントを転移で飛ばすぞ」

ユ「よろしく」

シ「“転移”」


プレゼントは魔王の枕の横に置いた


ユ「戻るか」

シ「だな」


転移魔法でさっきのソリのところに戻ったら

もうすでにサタンがそこで待っていた


ユ「じゃあ、俺たちのところは終わったから戻っていいよ。サタン」

サ「そうなのか。では、私は戻らさせていただこう。それと、今日私の部屋で見たことは忘れろ」


命令っぽく言っているけど

俺たちの答えは一つだ


シ「多分無理」

ユ「無理だな」


殺すんじゃないかってくらいの殺意を放っているが

できるのか?


ユ「大丈夫だ、言わん」


流石にそれをネタにして脅したりとかはしない


ユ「じゃあ、戻るわ」


そして、ダンジョン


ユ「皆、それぞれのところに置いていたか?」

キ「プラタナさんのところ置いてきたよ」

カ「冒険者ギルドはきつかった」


勘が鋭いから、バレそうだったとのこと


ユ「ありがとう。今日はもう寝ようぜ」

カ「ねみー」

ヒ「おやすみ」


そして皆寝たのであった


------------------------------------


だけど、一人だけ夜に起き上がった


ユ「ふぅー、残り仕事するか」


頭を掻きながら歩き始めた

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 ヒラノから


ヒ「全く会話がなかった」

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ユ「ポスターに、写真…魔王はお前に取っての推しってことか」 取って→とって
[気になる点] ユ「幹部の人と魔王にところに置くんだが…」 魔王に→魔王の
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