第百七十一話 夜空を飛ぶサンタ
ユ「ひゃーっほう!」
シ「うるさい」
サ「黙ってろ!うるさいぞ!」
現在、俺たちはソリに乗って飛んでいる
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ユ「今から、サンタになろうと思う!」
皆「は?」
まさか皆から同じような反応が得れるとは思わなかったわ
ユ「今日までに、俺は色々と計画していたんだ」
シ「どうせ。皆にプレゼントをあげたいとかだろ」
ユ「なんでわかった!?」
シ「わかるだろ」
イヤーナンデワカッタンダローナー
ユ「今ここに九人いる。そして、浮遊効果を付与したソリが三個ある」
指を指して、順を追って説明した
ヒ「皆でサンタになってプレゼントをあげに行くってことか?」
ユ「ああ、そうだよ」
王都は広いし
ユ「皆が居ないとちょっと時間がかかっちゃうからさ」
キ「普通に、気配消して、飛んで、プレゼントをアイテムバックに入れるのを繰り返せばいいだろ」
反論してきた
ユ「俺に死ねと?」
血を使いすぎると死んじゃうからね
キ「でも、お前血すぐに復活するだろ」
ユ「さて!行こう!」
はて何のことやら
まぁ、たしかに一人でやろうと思えばできるが、それを一人でやるのはつまらないじゃないか
ユ「チームはもう決めておいたから。これ見てね。あと残りみんなもサンタコスしてね。上着の上に」
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ということがあり
現在俺は
シューゴ、サタンと一緒に夜空を飛んでいる
シ「このチーム、絶対リーファ達にプレゼントをあげるだろ」
ユ「なんで、わかった?」
当たっているから
少し驚いた
シ「他のチームだと、俺たちがダンジョンのボスだってバレるだろ」
ユ「よくわかったな」
推測されたな
シューゴは解けてちょって嬉しそうにしてる
サ「これ…運転手いるのか?」
このソリには機械でできたトナカイがいる
これも勿論浮遊できる
ユ「一応何もしなくても飛ぶ仕様だけど、本来サンタは一人しか居ないし自分で運転してる。何もしなくてもいいけど、トナカイを抑えてる縄は持っておいて」
本来トナカイは八か九匹くらいいたけど
今は二匹くらいしか居ない
サ「よく凝った設定だな」
感心しているみたいだな
ユ「ありがとな」
前の世界だとは言えないので
俺たちが考えたことになっている
サ「そういえば、一つ気になったのだが。なぜ私が呼ばれたのだ?」
気になったみたいで普通に聞かれた
ユ「ああ、なんか魔王だと子供っぽいから」
サ「…」
数秒ちょっとかかったが
ちゃんと理解できたようだ
サ「魔王様はサンタを信じると」
ユ「そうだ」
なんか、すごい納得しているな
サ「あともう一つ貴様に質問があるのだが」
ユ「いいけど?」
質問なら答えたほうが良いからな
サ「サンタをするのは私ではなく他の幹部でも良かったのでは?」
...まさか、その質問をしてくるなんて...
ユ「いやー、ちょっと名前が」
シ(あっ…)
色々と察したシューゴだった
サ「名前?」
さっきは理解するのが早かったが
今回はちょっと遅いな
ユ「サンタとサタン似てるなーって思って」
サ「貴様はそれで選んだのか?」
ユ「うん」
だってそうだもの
だからこそ正直に言った
そしたら、ため息つかれた
サ「全く、貴様は本当に腹が立つな」
ユ「いやー、それほどでも〜」
サ「褒めてないからな?」
怒りそうになってるな
だけど、前に比べるとちょっとは優しくなったな
ユ「人(悪魔)も変わるんだなー」
サ・シ「?」
変なやつを見る目をしてるな
冷たいなぁ
サ「着いたぞ」
サタンがトナカイを屋根に乗せ
俺とシューゴは煙突からゆっくり入った
ちなみにサタンだと体格がでかすぎて入らない
ユ「ガスマスクって便利だな」
シ「サンタが、ガスマスクした格好で入ってきたらびっくりするぞ。しかもこのマスク、ペストマスクだし。よけいに怖いぞ…」
ユ「まぁ、マスクなのは変わりない」
一応口に何も入らないようにしてあるし
目にもな
ユ「マスクって便利だな」
シ「でも、黒くなった煙突を掃除しながら進んだら意味あるのか?このマスク」
普通に掃除しながら
下に通っている
反射するほど、ピカピカである
ユ『さて…下についた』
プレゼントだけ子供の横に置いて
そのまま外に出た
ユ「よし、行こう」
また次の家に飛び乗って煙突に入るのを繰り返した
そして、手に持っているプレゼントが無くなったらもう一回ソリのところに行く
ユ「国王にプレゼントは窓に紙を貼ると送ってくれるぞ。っていってくれたから、準備ができて助かったよ」
プレゼントを置いて独り言を言っていた
途中シューゴがあることを聞いてきた
シ「これって、毎年やるの?」
めんどくさそうな顔してるな
ユ「いや、今年は俺たちがやるって言ってある。だけど、来年からは国王が皆に『親がやるものだ』って子供にバラさないように言う」
シ「なるほど」
これで、俺たちは今年だけの役割となった
それを聞いてシューゴは安心してるな
ユ「さて、王都の俺たちのやるところは終わったから次は、魔王城行こうぜ」
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 シューゴから
シ「絶対、夜にペストマスク被ったやつが来たらびっくりする」