表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
172/399

第百七十話 双六と...

二日ほど経って


ユ「残り四日か。暇じゃーい!」

スズ「一応これが依頼なので続けてほしいですが。暇なのでしたら…」

ユ「えっ!?なんかあるの!?」


ちょっと気になった


スズ「受付の仕事でもやってみたらどうですか?」

ユ「…」

スズ「露骨に落ち込みますね。嫌ですか?」

ユ「いや…相手に文句言われたら、言い返しそうだから…」


普通にやり返してしまう自信がめっちゃある

というか、嫌なことがあったらやり返す思い出しか無い…

主に学校で


ユ「なにかおもしろいネタがあればやったかもしれんが…」

スズ「そうですか…」


スズナさんはそのままどっか行ってしまった


ユ「面白そうなネタ…」


考えても思いつかないな


ユ(うーん、娯楽とかあったら良いかもだけど。思いつく娯楽がテレビとかゲームとかしか無いんだよな)

テ『ゲーム廃人』

ユ『学生だわ、まだ。というか前の世界含め皆勤賞だからな?』


ちゃんと学校は行っている

しかも一回も休んだことがない

だからゲーム廃人でもなんでも無い


ユ『この世界にゲームでも流行らせようかな?』

テ『世界を変えたいのならどうぞ』


やること魔王かよ

でもそれは俺のイメージの魔王だけど

こっちの世界の魔王はだいぶ平和なやつだからな

特に脳内が


ユ『なんかヤバそうだからやめとくわ。でも、流行らせるなら俺のスキルを知ってる人たち限定だな』

テ『ダンジョンの中にいる人たちだけでしょうか?』

ユ『多分魔王は知らないと思う、ダンジョンのボスだってことは知ってるがな。プラタナさんは治したけど、何なのかは言ってない』


プラタナさんも一応冒険者だしな

ボスは放おって置かない可能性がある


テ『じゃあ、ダンジョンの中の人たちだけですね』

ユ『だな。うーん、でも広めたいな』


楽しいことは皆でやりたいじゃん?

悩んでいたらテキストさんが提案をあげた


テ『では、じっくり広めるのはどうでしょうか?』

ユ『?』


ちょっとよくわからない、と考えたのが推測できたのか

すぐに説明してくれた


テ『じっくり広めれば、世界は変わるかも知れませんが。急にではなく、だんだん浸透するので、周りからすれば変わったということにならないのでは?』


なるほど


ユ『良いかもだけど。今はやめとくわ』

テ『わかりました』


広めたらやばいことになりそうだし


ユ『それにしても暇だ』

テ『そういえば、前の世界にある娯楽はありますよ』

ユ『えっ、なに?』

テ『丁半』


サイコロをコップの中に投げて、中身が偶数か奇数かを賭けるゲームだ

昔の時代では良く流行ったものなんじゃないか?


ユ『まさかの賭け事!』


ちょっとびっくりした


テ『あの初めてのお使いのときに会った勇者が広めたそうですよ』

ユ『ヤクザみたいな人ってあう言う賭け事するの?』


漫画とかではよくやってるイメージあるけど

普通に知らないから聞いてみた


テ『知りません』

ユ『そうか』


というか結局なんか楽しいのが無いな

うーん…なんか無いだろうか


ユ『一応、面白い遊びを考えるのも趣味の一つだから良いんだけどな』

テ『楽しいってことですか?』

ユ『そうだな』


ゲーム…趣味…楽しい….

思いつかないもんだな


テ『むしろこの短い時間で思いついたら驚きますよ』

ユ『…すごろくでも作るか』


今、はっと思いついたのがそれだけだった


テ『普通ですね』

ユ『いや、普通のすごろくに面白みを入れると新しいのができるんだよ』

テ『そ、そうですか。言い返さないで言うとは思いませんでした』


いつもは、だいたいなんか言われてから言い返してるからな

今回は、普通に受け流した気がする


ユ(“カード”“紙”)


紙とカード数枚作り

すごろくを作ることにした

作っている途中、何してんだって顔で見られてた


スズ「何してるんですか?」

ユ「もの作り。もしできたら、冒険者ギルドのご飯食べるところにでも置いてみて」

スズ「…わかりました」


置くことは理解できてるみたいだけど

絶対にこれは何なのかわかってないな


ユ「まぁ、ちょっとまってろ」


二日ほどかけて

数十個ほどのすごろくを作った


ユ「人生ゲーム、パーティ用…」


なんのすごろくを用意したかを見ていたら

隣でスズナさんが目を光らせていた


ユ「やりたいのか?」

スズ「その楽しそうな説明を聞いてやりたいと思いました!」

ユ「そ、そうか。じゃあ、冒険者と一緒にやってみたらどうだ?」


大の大人がこれをやるとは思わないんだg…


「ひゃっほう!次は俺だぜ!」

ユ(まさかめっちゃ流行るとは思わなかった)


冒険者の人たちは皆楽しそうにすごろくをしている

だけど、ちょっとそれだけだと楽しくなかったようで

賭け金をつけてやっている


ユ「これなら実力じゃなくて結構運勢によるから、賭博場とはまた違う楽しそうがあるよな」

スズ「ですね!」


独り言、言ったらスズナさんがめっちゃ食いついてきた

というか今やってる途中だろ


ユ「ちゃんとサイコロはイカサマできないようになってるから」

スズ「それも、すごいです!」

ユ(重さを揃えただけなんだがな)


サイコロって基本的に五が一番出やすいからちょっと重さを調整して、全部平等になっている

あとイカサマがあってもバレるようになっている


ユ(心のなかに「ズルをする」に関するものがあったら引っかかるものを作っておいて損はないな。一応それを行動に移すまでは何も起こらないんだけどな)


繁盛したのはいいけど…

スーヤさんがずっとすごろくを売ってくれるのを待ってるのはやばいな


ユ(売ったら、ここでやる人が居なくなるのでは?)

テ『そんなことはないと思いますよ』


急にテキストさんが話しかけてきた


ユ『なんで?』 

テ『前の世界だって、ゲームが家でできるのに、ゲームセンターがありましたよね』


懐かしいものを引っ張ってきたな

よくやってたのが懐かしい


ユ『あー、たしかに。でも違う種類のものだったと思うけど。メダルとか』

テ『だから、出すゲームの種類を変えればいいと思います』

ユ『おお、なるほど。じゃあ、ちょっとすごろくを改造してくる』


そして、残りの二日間ずっとすごろくづくりをした


ユ「じゃあ、スーヤさん。これを売っていいよ」

ス「はい!では買い取らせていただきます!」


嬉しそうにお辞儀して、お金を渡してきた


ユ「大金貨五十枚。エリクサーほどではないな」

ス「普通はおかしいですからね?」


エリクサーを渡しすぎると経済崩壊するから売る量を調整してるんだよな

だから、まだまだエリクサーは余っている


ユ「俺的には早く買ってほしいんだが…他に迷惑だから売れないんだよな」

ス「はい。めんどくさいですよね」


おい本音漏れてるぞ


ユ「今度、なんか買いに行くよ」

ス「ホントですか!?」

ユ「お金消費しないと経済壊れる」


一箇所にたまり続けるとやばいからな

だからといって、無料でお金を渡していたらだめだ


ユ(需要と供給のバランスをぶっ壊せる能力だな。俺。あとキクチも)


考えたものを何でも作れる人と武器ならなんでも作れる人がいるからな

制限付きではあるが

ユート→血を消費する

キクチ→知ってるものじゃないとだめ。ユートの作ったのは作れない


ス「今日は、国王様の言っていたクリスマスですね!」

ユ「あ、ああ」


目を光らせていっているが

それ、俺が言ったことなんだよな


ユ「サンタが来るといいな」

ス「はい!」


本当の世界にはサンタが居るのかもしれんが

こっちは全く知らない

しかも今までそんなイベントが無かったってことは

居ないと思う


ユ「今日で終わりだな。この依頼」

スズ「ですね。これが報酬です」


サンタコスをしてるスズナさんからもお金をもらって

家に帰った

そして、その後あるところに向かった


ユ「よーうし。皆いるな」


ちょっと離れた森の中にいろんな人達が集まっていた


サ「この格好…きついな」

「我慢しましょう」

「よくこんなサイズを作れたな」


皆俺よりでかい男の人達である


ユ「言ったとおり、喧嘩しないでくれたな」

サ「貴様の言ったことだし」

「ユートさんを信用しているので」

「お前は変なやつではあるが、嘘をつかないと思ってな」


すみません

めっちゃ嘘ついてます

というかダンジョンのボスだって言うことを隠しています


今、ここに居るのは

プラタナさんのところの執事

スズナさんの近くにいる大男

とサタンの三人だ


ユ「あと“集団転移”」

「わっ!」


約五人ほど、転移魔法で飛ばしてきた

急に転移したからか、びっくりしている


ユ「準備は?」

シ「大丈夫だ」

カ「いけるよー」

ア「だ、大丈夫かなぁ?」


準備オッケーの人もいたり

不安そうな人も居たりする


ユ「今から、皆でサンタになろうと思う!」

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 スズナから


スズ「サンタさんのコスチューム...いいですね」

ユ「気に入ったんだな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ