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第百六十四話 死者蘇生!

シューゴは冒険者と戦う部屋で倒れているユートとキクチのそばに寄っていった

この部屋には血が飛び散っていない

だが代わりに、何故か石でできたかなりでかい椅子があった


シ「“死者蘇生”!」


動かない


シ「えっ…どうしたんだ!?」


シューゴは倒れた体を目の前にしてすごく焦っている


シ「なんで生き返らないんだ?」


と悩んでいると

後ろから足音が聞こえた

そこには


リ「えーん、ごめんなさーい!」


泣いているリーファが居たのだ


シ「何があった?」

リ「私がお兄ちゃんたちを殺しちゃった〜!」

シ「…どうやって?」


どうやってもリーファにはこいつらを殺す力はない

リーファが偽物ってわけでもないし

他の気配はまったくない

あと嘘もついてないな


シューゴは推測をして何があったのかを考えた


リ「私の作ったクッキーを食べたら、急に倒れたー!」

シ「…」


まずかったんだろうな...


リ「青スラお姉ちゃんは美味しいって言ってくれたのにー!」

シ「えっ?じゃあ、まずいわけじゃないのか。毒も効かないし…なんだ?」


と考えていたら

目の前で体が起き上がった


シ「うわっ!生き返った!」

ユ「死んでないわ!」


わざとそう言うと大声で声が帰ってきた

死んでたのなら俺が生き返らせたから、生き返らせたという単語は正しいのだが

死んでない…だから生き返らなかったのか


ユ「リーファの作ったクッキーを食べたら、なにか口の中で得体のしれないものが広がって、急に目の前が暗くなったんだ」


とどんどん説明していった


ユ「青スラさん、嘘ついたな」


青スラさんを呼んで聞いてみた


青スラ「そんな事ないですよ。本当に美味しかったですよ?」

ユ「じゃあ、食べてみろ!」

青スラ「はい」


ぱくっ


クッキーを美味しそうに食べる


青スラ「美味し〜!」


本当に美味しいみたいだが

なんでさっき倒れたんだ?


シ「質問なんだが、青スラさんって味感じてる?」

青スラ「いえ、感じてませんが?」

ユ・リ「えー!?」


二人で同じような驚き方をした


シ「クッキーを美味しそうに食べてはいたけど、噛むんじゃなくて溶かしてたから。もしかしたら味を味わわずに食べていたのかと思って」

ユ「青スラさん。美味しいの基準って?」

青スラ「ご飯の中に魔力が入ってれば美味しいです」

リ「あっ、クッキーの中に魔力入れた!」


なるほど

じゃあ、魔力を入れて美味しいって青スラさんは言って

俺達は味を感じて、死にかけてたのか


ユ「青スラさん戦犯じゃね?」

シ「だな」

青スラ「美味しいの基準が違うので許してくださいよ〜」

ユ「まぁ、痛めつける方法が思いつかないからやらないけど」


安心したかのようにため息をついた


ユ「とりあえず、ここらへんにあるキクチの死体を片付けるか」

シ「死んでないけどな」


こうして、皆をベッドに運んでシューゴの一人旅は終わったのであった


ユ「人って、あんなやばいの作れるんだな」

カ「だなー」


昨日のクッキーの感想を言っていた

味については、異論ないようだ

青スラさん以外


キ「そう言えばシューゴ。旅行どうだった?」


昨日の旅行についての話だ


シ「トレニアとベガとその親達にあったよ」

ユ「へぇー、楽しかったか?」


なんか嫌な顔してるな

地雷ふんだな、俺


シ「ああ、ダンジョンを回ってるときは楽しかったよ」

キ「泊まったときが嫌だったということだな」

シ「うんそう」


超正直に言ってるな

そんな嫌だったのか?


ユ「お前嫌なことは普段外に出さないのに出したってことは相当だよな」

ヒ「話すのが嫌だったら言わなくていいよ」

シ「じゃあ、やめとくわ」


話したくないのか

でも、落ち込んでるようにも見えないから

そんなでは無いんだな


ユ「うーん、そう言えば。もうすぐクリスマスで、その後は正月だな」

シ「大晦日のテレビ見たかったな」

ユ「テレビ…作れるのか?」

ヒ「できるのか?」


出来ないことはないんだが

歌の歌詞とか、笑うためのネタとかは覚えてないぞ


ユ「無理だな」

キ「除夜の鐘も無いのか」

ア「で、でも初日の出は見れるよ」

カ「でも、どうせなら景色がいいところがいいよなー」


こっちに来たせいで出来ないことの文句が出てきている


ヒ「あっ、デレビは前の世界につながるようにすればできるんじゃない?」

ユ「ああ、そうすればできるか」


テレビ問題は解決した

というかなんで思いつかなかったんだろう


シ「除夜の鐘は自分で鳴らす?」

ユ「鳴らしたこと無いからやってみたいけど…」


ちょっとどうしようかと

人を駄目にするソファに乗りながら話しいたら


テ『ダンジョンに冒険者が入ってきましたよ』

カ「いやー、まじかー」

ユ「どうする?」


皆ちょっと行きたくなさそうである


青スラ「では、私が行きます」

リ「私も私もー!」

フィ「フィルも行きたい」

イ「ちょっと私も行きたいです」


女性陣のほうがやる気があるな


テ『男子陣もやる気を出したらどうですか?』

ユ「でも、この四人でも勝てるよな」

テ『はい、多分出来ます』


すごい正直に言うんだな

というかここで嘘ついても意味ないしな


ユ「…ちょっと不安だから行くわ」


だけど、なんか不安だったから着いていくことにした


青スラ「これなら負ける心配ないですね」

ユ「そんな信頼すんな」

シ「多分、誰が言ってもその反応をすると思う」


まぁ、皆強いからな


ユ「行ってくるー」


数秒後


ユ「ただいまー」

ア「はやっ!?」


だって、本当に秒で終わったもん


シ「ユートが戦ったのか?」

ユ「いや普通に、皆が戦ったら秒で倒してた」

青スラ「意外と水光線撃つの良いですね」

イ「冒険者に負けないくらいの身体能力があって嬉しいですね」


皆満足そうである


ユ「俺の行った意味よ」

キ「お前が行きたいって言ったから自業自得だろ。ちゃんと考えたら?」

ユ「正論だから何も言えん」


挑発に乗ってはいけない

挑発に乗ってはいけない

挑発に乗ってはいけない


テ『すごいこらえてますね』

ユ『そりゃあ、はらたつからな』


ぶん殴りたい


ユ「でも良いや、眠い。ふぁぁー」


あくびをして、そのまま一日を終える


シ「完全にニートの一日だな」

ユ「一応仕事はしてるからな」


起き上がって俺は反論をした


ア「寝たんじゃなかったの?」

ユ「ムカついたから起きた」


怒ったらなんか起きれるよね


ヒ「さっきまで、正月とか大晦日とか初日の出とか言ってたけど。その前にはクリスマスもあるよね?」

ユ「あっ、そうだったな…これ、王様に言ったらどうなんだろう」

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 ユートから


ユ「ふっふっふっふ。悪いことが思いついたぜ」

ア「ゆ、ユートが悪い人の顔になってる...」

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