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第百六十一話 ぶらり旅という名の勉強

現在地下十階


ユ「やったぁー!冬休みだ!」


と言いつつもやることは変わらない


ヒ「ずっとこの生活してたら太りそう」


そう言うと、なにかおやつを食べてる女性・女子陣が反応した


ユ「その時は、走ろうと思う。基礎代謝量増加の服でも作って」

シ「普通に呪いの防具になりそう」


のんきに話して、普通に過ごす

一番好きな過ごした方だ


シ「俺、ちょっと数日間旅行行ってきていい?」

ユ「良いけど」


突然シューゴがそんなことを言い出した


ユ「何日くらい?」

シ「すぐだと思う。いろんな町を通ってみたい」

ユ「そうか、行ってらっしゃい」


何故か急にシューゴが一人旅を始めたのだった


カ「その間ウノでもするー?」

ユ「どする?」

キ「やろうぜ」


シューゴが外に出てからウノをやることになった


キ「ユートが負けるに金貨五枚」

ユ「んだと!勝ったらくれよ、それ」

キ「ああ、あげるよ。勝てるならだけどな!」


と煽りが始まった辺りにシューゴがダンジョンから出た


シ「荷物はアイテムバックの中だから大丈夫で…いろんな町を観光してみたいな。地図は冒険者ギルドでもらったし」

テ『いつの間に準備したんですか』


急にテキストさんが話しかけてきた


シ「この前」

テ『準備が良いんですね』


準備の良いシューゴは、そのまま町へと飛んでいった

速さ的には、リニアモーターカーレベルの倍くらいである

速すぎて、風の抵抗を防ぐために魔法を使う必要があった


シ「これなら、数分でつくな」

テ『頭おかしいですね』

シ『いつもと違って、今回は一人だから早くても大丈夫なんだよな。リーファとかフィルとかいたら、体が砕け散ると思う』(防御魔法とかかければ大丈夫だろうけど)


超高速で浮遊しているせいで、周りからなにか悪魔か何かと勘違いされている

主に、町の上にシューゴが通ったところが


シ「朝ごはん食べておくか」


シューゴはアイテムバックからご飯を取り出した

そのご飯は、パン。フランスパンである


シ「バゲットは美味しいからな」


フランスパンを食べると、柔らかい感触がした


シ「出来たてのバゲットだな」


出来たてホヤホヤのフランスパンを持って飛んでいる


テ『バゲットというのはフランス語で、和訳すると”棒”になります。そして、それは今シューゴの持っているフランスパンのことを指します』

シ『フランス語知ってるのか』


ちょっと驚く...なんて様子は全く見せなかった

テキストさんならあり得るか、と考えているらしい


テ『もちろん、英語もわかりますよ』

シ『つまり英語とかで愚痴を言うとテキストさんにはバレると』

テ『ですね。というより前の世界の言語なら全て知っていますよ』

シ『すごいな』


シューゴはバゲットを美味しそうに食べている


飛んでいって、数分

街についた


シ「ここに、観光名所があるのか」


シューゴは期待しながらその観光名所に向かおうとした

そしたら


シ「ん?」


ある男がぶつかってきた


「いってぇな!ガキ!」

シ「…」(明らかにそっちがぶつかってきたのによくそんな事言えたな)


シューゴは思ったことを口に出すと相手を余計に怒らせることを考え

頭の中で文句を言った


「あやまれよぉ!」

シ「ごめん」(めんどくさい目に遭いたくないし)


ちゃんと素直に謝った

お辞儀をして


シ(絶対ユートだったら喧嘩になってると思う)


だけど、男はなにかまだ不満そうである


「いってぇな。こりゃぁ!骨折したかもな!」


腕を触りながら、なんか喚いている


シ「…」(絶対この後金払えとか言われるだろ)

「金を払えよ!金をよ!」

シ(ほら当たった)


自分の予想があたりちょっとうれしそうにしている

そして、めんどくさいことを起こしたくないのでお金を渡すことにした


シ「はい、お金。これでいいですか?」


シューゴはアイテムバックからお金を取り出して

それを渡した


「おお!それで良いんだよ!」


とやつはおとなしく引いていった


シ(…あいつ、馬鹿だな。魔法でただの土をお金に見せたことに気づかないなんて)

テ『詐欺師』

シ『誰が詐欺師だ。当たり屋を対処しただけだ』


そのまま、進んでいった

そしたらある男の大人がシューゴのアイテムバックをひったくったのだ


シ「あっ!」


急なことだったのでいつもは冷静なシューゴでもびっくりしていた

だけど、取られたけど、すぐに冷静になった


シ「取ったな」

「ぐはっ!」


突然男が倒れ始めたのだ


シ「確か、ユートが言ってたけど。俺たち以外が触ると、それの重さが千万トンになるって聞いたな」

「ぐ、ぐぅぅ」


手に乗っているアイテムバックがおもすぎて、シューゴのアイテムバックを取った男の手が地面に埋まっている


シ(なんか、どっかのアニメでも重力操作の能力持つやついたなぁ)


男が目の前で倒れていて、逃げられる心配はないので、のんきに考え事をしている


シ「返してくれないか?」

「わかったぁ!返す返す!」


とシューゴは袋を受け取った

そして、またあるき始めた


シ「運が悪いのか、さっきかなりの量のお金を渡したからお金持ちと思われたのか」


でもお金がありすぎて、ひったくられようと痛くも痒くもない


シ「さて、また歩こう」


どんどん歩いていって


シ「おー、着いた」


目的のところに着いたのだ


シ「ここが、有名なダンジョンなのか」

テ『旅行って、まさかのダンジョン巡り…』

シ『ちょっと他のダンジョンの仕組みを知りたくて』


観光よりも、勉強といったほうが正しい気がする


シ「入ってみるか。とりあえず、子供の姿になって、影を薄くしておくか“認識軽減”」


シューゴは子供の姿になり、少しだけ姿を見えにくくした

ちなみに子供になったのは、子供のほうが小柄なので認識軽減で使う魔力量が少ないからだ

そしたら


「あー!シューゴさんだ!」


どっかから明るい声が聞こえてきた

シューゴはその声で誰が声を掛けてきたのかが予想ついた


シ「トレニアさん…」

ト「はい、そうです!」


シューゴがゆっくり振り返ると

後ろにトレニアとその家族がいた


シ「家族旅行か?」

ト「そうです。修業とも言えますが」

シ(この流れは…)


なにか察したようだ


ト「シューゴさん、一緒に行きますか?」

シ「…はい」


行きたいけど、別れて行くと不親切だろうという理由で一緒に行くことにした

小さくなるんじゃなかったと後悔するシューゴであった


テ『普通に優しいですね』

シ『あそう』


気にしてなさそう

シューゴは家族旅行の仲間入りをしたのであった


シ『違うけどな』


始め、ダンジョン地下一階


冒険者が多く居て、あまりモンスターが居ない


ト「ダンジョンをあまり知らないのですか?」

シ「ん、ああ」


ダンジョンのボスではあるが

自分たちのダンジョンにはこんなに人が来ないから不思議だった


シ「ダンジョンについてはよく知らない。教えてくれるか?」

ト「はい!私が教えます!」


すっごい嬉しそうにしている


べ「地下百階まで来たやつがダンジョンのことをあまり知らないなんて意外だな」


ちょっと驚いてるな

地下百階まで来れるなら、めっちゃダンジョンとかで経験を積んでいるとでも考えたのだろうか


シ「実質修業とかは家とか家の周りでしかやってないから、ダンジョンとかそんな入ったこと無いんだよな」


修行というより、鬼ごっことかドッチボールとかサッカーとかだが


テ『ただしすべての単語の前に超次元という単語がつくことを忘れずに』


遊ぶことが修業みたいなものだから殆ど家か家のそばでしかやったことがない

あとダンジョンに入ったことがないは本当だ、だっていつもいるダンジョンは家だもの

だから、他のダンジョンに入って戦ったことはほとんどない


地下二階


シ「魔物がたまにいる…」

ト「ここもほとんど魔物が居ないと言っても過言ではないです」

シ「そうなのか?」


見た感じ魔物が全く居ない

いたとしても、ゴブリンが数匹とかいうレベルである


シ「罠とかもないんだな」

ト「一応ありますけど。深くまで行かないとありません」

シ「なるほど」


シューゴとトレニアが会話している間

ベガは


べ「あいつら…」

父「邪魔しちゃいけないぞ」

母「見守るべきです」


家族全員で見守っていた


テ(ユートさんと同じことしてる人が居ますね)


それ見てテキストさんはそう考えるのであった


地下二十階


シ「ふーん…こんな罠があるのか。落とし穴で、その下に棘。または魔物の巣窟」


俺たちの場合は下に行くと次の階に行っちゃうから出来ないんだよな

ユートが空間を作ってくれればできるかもしれんが


シ(簡単だな)


そう思いながらも、勉強は進んでいっている


ト「ここらへんになると、だんだん難しくなっていきます」

シ「そうなんだ」


めちゃくちゃ簡単だけどという言葉は出さないでおいた


シ(というか後ろからめっちゃ視線を感じるんだが…)

べ『頑張れ!』

父『頑張れー!』

母『落とすの頑張れー!』

シ「…」


後ろの人達の声が聞こえたので思わずシューゴは黙ってしまっている


ト「どうかしました?」

シ「あっ、いやなんでも無い」


トレニアが声を掛けてきたので、返事はした


シ(俺が自分より六歳ほど年下に恋すると思うか?)

テ『しないのですか?』

シ『しないよ。というより、そもそも恋しない』


シューゴもユートと同じく

告白されたら、嬉しがるよりもまず疑う派だからである


シ『やっぱり思った通りか。なんかさっきから体寄せてきたり、嬉しそうにしたり、上目遣いが多かったんだな』

テ『結構見てますね』

シ『さすがに、説明を聞くときは目を見るから』


--------------------------


ユ「!?」

キ「ユートどうした?」


ウノで俺があと一枚のときに何かを感じた

それに気づいたキクチが俺に聞いてきた


ユ「いや、なんか恋の予感がして…」

カ「何いってんだー?」

ユ「気のせいかな?」


さすがに、気のせいか


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地下三十階


シ「ここが最下層か?」


周りにはトレニアの家族と俺以外誰も居ない

そして、目の前にはでかい扉


ト「おそらくそうです。そして、この先にダンジョンのボスが居ると思われます」

シ「わかった。じゃあ、開けよう」

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 シューゴから


シ「もしかしたら俺にぶつかって、本当に骨折した...な訳ないか。それより、回復魔法かければ解決だったな」

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