第百六十話 悪魔退治
ドォーーーン!
大きな爆発音が聞こえた
ユ「えっ?」
シ「どうやった?」
困惑していたら
なんか、また悪魔が大声でなにか言ってきた
魔「なぜ魔法が放てる!」
ユ「…うーん、だから撃てたのか?」
俺はあることを考えていた
それが答えかどうかは自信が無い
ユ「…俺の隠れた才能!」
シ「違うな」
キ「絶対違う」
カ「違うでしょ」
ア「違うんじゃない?」
ヒ「違うと思うよ」
イ「違うのではないのでしょうか?」
フィ「おにーちゃん才能あったの?」
俺はこの言葉たちを聞いて
ユ「どーじでだよぉーーー!!!!」
大声で泣いた
普通に悲しい
皆から全否定っていうのは
とりあえず、ティッシュで鼻水拭いて
アイテムバックに入れた
ユ「じゃあ、何だよ」
シ「お前のは魔法じゃないとか?」
ユ「どゆこと?」
シ「ユートは、スキルで魔法を作ってるじゃなくて、そのものを作ってるとかじゃない?」
ユ「….?」
チョトナニイテルカワカラナイ
テ『思考回路が終わってますね』
ユ『うっさいわ』
正しいけどな!
シ「つまり、もし爆発魔法だったら、ユートは魔法じゃなくて爆発そのものを作ってるから魔法じゃないんじゃない?ってこと」
ユ「なるほど。ってことは俺には魔法無効が効かないってこと?」
なんかそれ面白そうなんだけど
シ「そうなるな」
ユ「よっしゃ!なんかすごそう!」
なんか嬉しかったから、ガッツポーズをした
シ「俺からしたらすごい羨ましいんだが。価値が分かってないみたい」
ユ「猫に小判、豚に真珠、馬の耳に念仏だな」
まぁ、封印される気持ちがわからないんでな
というか、一瞬でその思考にたどり着くのはすごいな
頭いいな、羨ましい
テ『さっきまで喜んでたのに。すぐに落ち込みましたね』
ユ『嬉しいのは確かだが。ちょっと自分で確かめてみたかったのもあったな。そんな気にしてないが』
テ『そうですか』
気を取り直して
敵の方に視点を当てた
ユ「てことは俺の魔法は効くんだよな?」
シ「ああ、多分そうだ」
ユ「だが、俺は専門の人に任せるよ」
と言って俺は結界破壊の槍を作った
防御魔法破壊の槍とは違うものだ
ユ「おらよっ!」
パリーン!
槍を投げ、その結界を壊した
結界を壊すと毎回ガラスが割れたような音がするんだよな
結界ってガラスで出来てるのだろうか?
テ『そんなわけないでしょう』
ユ『そんなにまじで言わなくていいじゃん』
テキストさんってこんなに冗談通じなかったっけ?
シ「ありがと。俺が倒すね」
魔「や、やばい。早く逃げないと…!?」
突然悪魔の目の前に結界が何十個も現れた
ユ「逃がすわけ無いだろ」
魔「くそがぁぁぁぁぁぁ!!」
シ「“浄化”!」
シューゴが浄化魔法を放つと
悪魔はどんどん小さくなっていった
シ「魔力を封じなくとも。倒せるんだな」
ユ「最初から魔力を封じればよかったんじゃない?」
シ「実験してた。まさか、自分にされるとは思わなかったけど」
ユ「なるほど」
相手で試してたのか
すげぇな
ユ「他の皆は?」
小さい悪魔を天使たちと一緒に倒しているから大丈夫そうだな
ちょっと古龍が物足りなさそうだが
古「戦いたかった」
ユ「わかったよ。今度一緒に戦ってやんよ」
古「ありがとう」
さて、戦いは終わった
そしたら、さっき俺のことを雑魚と言った天使が俺の足にしがみついてきて
「すみまぜんでじだー!」
泣きながら謝ってきたのだ
ユ「わかったから、離せ!」
足を振り払いながら、文句を言った
ヒ「魔力だけで人の強さは測れないってことだね」
「よくわかりました」
なんかさっきまで超でかい態度だったから
違和感あるなぁ
「悪魔を倒したお礼がしたいんだが、来てくれるか?」
カ「うーん、ほしいけど」
ユ「下で待ってる人が居るから」
「わかった。他の天使たちにはそう説明しておく」
ユ「じゃあ、またなー!」
俺たちは下に帰っていった
悪魔との戦いが終わって、すがられてすぐにだ
だが一人だけすぐには帰らなかった人がいる
シ「…なんでだろう?」
こいつ(シューゴ)である
シ「ハルナさん。少し聞きたいんだけど良い?」
ハ「皆さん帰りましたけど、良いんですか?」
シ「俺だけでも帰れるから大丈夫」
転移魔法使えばいけるから
シ「それで、聞きたいことがあるんだけど」
ハ「はい」
声のトーンが変わって
ちょっと真面目な雰囲気を感じれる
シ「どうして俺たちを呼んだ?」
ハ「…どういうことでしょうか?」
少し、沈黙を挟んだようだけど、すぐに返答が来た
シ「普通、お前たちでもかなわないような悪魔を倒すために俺たちを頼ったりしないよな?もし、俺たちのことを知らない場合だけど」
ハ「…」
ハルナさんは黙った
シ「しかも、俺たちが飛べることを知ってかのような言い方したよな。こっちに飛ぶ時。もしかしたら、俺たちのことを知ってるんじゃぁないか?」
ちょっとシューゴも楽しんでいるな
どっかのアニメで見たことのあるようなキャラの真似をしてな
ハ「…嘘はいけませんよね」
シ「言ってもバレるよ?」
シューゴはユートの作った嘘発見器の水晶をとりだした
ハ「なるほど」
見たことが無いのか、ちょっと感心しているようにも見える
シ「それで、お前は俺たちを上から監視とかしてたのか?」
ハ「違います。私はあなた達を地上で見ていました」
シ「地上で?」
まさかの答えでシューゴは驚いている
シ(地上で見ていたと…どうやってだ?もしかして、俺たちがダンジョンのボスだってことも知ってるのか?)
表面上冷静だが
心のなかでは結構焦っている
ハ「私達は上からは見えますが、見れる人は限られています。なので、私は地上であなたの仲間がワイバーンから人を守っているのを見ました。優しい人かどうかは、街の人を守っている時点でいい人だろうと思いました」
シ(守ってるけど、名誉を欲しがるやばいやつかもしないじゃん。ユートとかはいらない邪魔とか言いそうだけども)
ハ「私が知っているのは。あなた達がいい人だってことだけです」
シューゴは嘘発見器を見たが、変化がなかった
シ(なるほど。結構いい印象になってるんだな)
ハ「聞きたいことはそれだけでしょうか?」
シ「ああ、そうだ。じゃあ、帰る」
ハ「わかりました。なにかお願いなどがあったら私達にできることであれば手伝いまーす!」
シ「ん、ありがと“転移”」
シューゴは手を振っているハルナさんを背に転移魔法でダンジョンに帰っていった
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 アユムから
ア「僕、何もしてない...」
ユ「そんなに戦いたかったのか?」
ア「そんなことないですけど!?」
ユ「なぜキレ気味」
ア「怒ってないよ」