第百五十八話 雪の塔
ユ「うーん!いい天気だ」
俺は今外に居る
そして、雪が広がっている
ユ「冷えるかもしれんから、一応オレンジの服を着ているんだよな。温けぇ」
熱を発する機能があるからな
古「人間は冷えるんだな」
ユ「お前は寒くないのか?」
古「こんなのを寒いとは言わない」
龍ってすごいんだな
まぁ、こいつが特殊なだけかもしれんが
ユ「なぁ、一箇所に雪を集めて入ってみたいんだけど」
シ「鎌倉でも作るのか?」
ユ「いや、一番上に乗ってみたい」
カ「じゃあ、つくろーぜー」
雪をいろんな方法で集めた
スマホで回収して乗せたりとか、スコップを使ったり、魔法を使ったり
雪の精になって、操ったり
リ「雪だるまできた!」
フィ「おー」
遠くから見ているだけだが和むな、これ
というか雪だるま、結構でかいな
五人で作ったとしても大きい
青スラ「私の三倍はありますね」
イ「ジャンプして置くの疲れました」
風魔法を使えるのは俺とシューゴだけだから
身体能力を頼りに置いていったらしい
あと古龍の飛行能力
ア「すごい」
カ「すげぇな」
普通にすごい
どうなってんだろう、あれ
ユ「よし、集めた」
雪を一箇所に集めて、塔みたいな感じにした
中に階段を作って本当に塔みたいにした。これで浮遊魔法持ってない人でも行ける
これ何メートルだよ…
普通に五十メートル以上はありそう
ユ「じゃあ、重り外して上に行ってくる」
地面にひび割れを起こしながら上に浮遊魔法で飛んでいった
雪の一番上まで着いたので
降りようとしたら、何も感じなかった
ユ「ぎゃぁぁぁぁーーーー!」
雪がすべて溶けて一番下まで落ちたのであった
そして、落ちてしまった俺は雪の塔の中の一番下で地面に埋まっていた
カ「ユートー大丈夫ー?」
上から聞こえてくる
結構小さいので相当高いんだな
この雪の塔
ユ「はぁ、発熱してるんだったわ。俺」
なんで気づかなかったんだろう
ということで、黒い上着に着替えた
ユ「“転移”」
カンタのいる場所まで飛んでいった
一番上に着いたんだが
カ「ユート、そこ…」
ユ「うん?」
下をみたら、そこは俺の溶かした、穴があった
ユ「あーーーーー!」
青スラ「またですか!」
ユ「“飛行”!」
今度は落ちんぞ!
俺は踏ん張って上に飛んだ
ユ「“雪”。埋めとこ」
雪を大量に作って自分の溶かした穴を新しく作った雪で埋めた
ユ「よし!これで落ちないはずだ」
シ「こんな馬鹿なことをするなんてお前くらいだな」
キ「体温高くないし、飛行魔法使わないし、転移魔法で落ちないし」
ヒ「ユートの異常さが出てるね」
悪口のオンパレードだな
異常ってそんなにか?
ユ「とりあえず、座ってようぜ」
と言って塔の上で寝っ転がったり、座ったりした
ユ「ふぁー、ねみ…」
あくびをしていたら
なにか聞いたことのある声が聞こえてきた
「にゃーーーー!」
ユ「ん?ゴブッ!」
ア「ゆ、ユート大丈夫!?」
猫みたいな叫び方をして
また、ハルナさんが俺の顔に落ちてきた
いてぇ
ユ「今度は何だ?」
鼻血が出るかと思ったので
すぐに回復魔法をかけた
ハ「あ、あの。私に協力してくれませんか?」
ハルナさんをどかしてから
空中で器用に土下座をしていた
カ「なにかあったの〜?」
カンタが聞いてみると
ハ「説明している暇はありません。ですが最低限は言います。私達を助けてくれませんか!?」
皆の方を見てみると
うなずいているので
良いらしい
ユ「行くよ」
ハ「では、上まで来てください」
シ「わかった。だが、青スラさんとリーファは来ないほうが良いかもしれない」
二人には来ないことを推奨した
リ「なんで?」
青スラ「おそらく、上は冷えるので。私とあなたは凍ってしまうからだと思います」
リ「わかったー」
ちょっと行きたそうにしてるが
流石に行かせられないな
危険だからな
フィルは種族が違うし、古龍は平気そうだし、イリヤは毛があるもんな
俺は服、ヒラノは耐性、シューゴは魔法、カンタはスマホで熱を発する、アユムは変身すればいい、キクチは…空間でも斬って寒い部分を消滅させるでしょ
テ『すでに人間業じゃないんですが』
ユ『こっちに来たときにはすでに人間やめてると思ってるから』
スキルとか、技能とか、魔法とか、再生能力最強とか
勇者ぶっ倒すとか
お腹貫かれても生きてるとか
戦争にほぼ俺たちだけで勝つとか
古龍を拳でぶっ飛ばすとか
テ『それなら大丈夫ですね…大丈夫…なのでしょうか?』
ユ『俺に聞くな』
普通におかしい
まぁ、生きることが出来いているから別に不満ではない
死んだら感情が無いと思うが
ハ「飛んできてください」
ユ「うん。“浮遊”」
ハ「飛びながら説明をします。だからついてきてください」
皆「おう!」
飛んでいってゆっくりと説明をしてもらうことになった
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 青スラさんから
青スラ「ここで雪だるまでも作って待っていましょう」
リ「わかったー!」