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第百五十一話 面白そうな提案

ユ「…伝説の武器ってちょっと作ってみたくない?」

シ「何言い出すんだ突然」

カ「そうやよ、ちゃんと説明しないと〜」


説明も何も今思いついたことだし


ユ「プラタナさんのところでの話なんだけどさ」


---------------------------------


プ「私があの時使った武器はこれだ」


とどこからともなく、杖が現れた

なんだろうとちょっと杖よりも、その能力のほうが気になってしまった


プ「ん?あっ、これは無属性の収納魔法ですよ」

ユ「ああ、なるほど」


魔法でもあるってことはシューゴもしゅうのうまほうつかえるのでは?

でも、もうアイテムバックがあるし、いいか


ユ「その杖って何?」

プ「これはこの世界に眠る、伝説の武器の一つです」

シ「ゲームみたいだな」


ゲームとかでもよくあったもんな

それを手に入れるのにすっごい時間かかるけど

制覇したのが懐かしい

(ユートはゲームを完全にやり込む派。レベル99にするまでやり続ける)


ユ「どんな効果なんだ?」

プ「魔法を効果が五倍ほどになり、魔力の消費量は十分の一になります」

ユ「…そ、そうか」


この前極端に性能を高くしたやつはどうだったかな?


ユ「一回それシューゴが使ってもいいですか?」

プ「良いですよ」


ということで撃ってみた


シ「“火炎塔”」


どぉーん!


爆発はしたが

流石に大気圏に突入するくらいの威力ではなかった

てことは俺、そうとう極端に強くしたんだな

あの杖達


シ『こっちだとどっちも入ってるし良いんじゃない?』

ユ『魔力百万で、一時間に十万回復するやつが何を言う』


シューゴには魔力消費量減少はいらない気がする

だって、使う量よりも回復するほうが早いから


ユ「それって、どこで手に入ったの?」

プ「ある山を登った神殿の奥にありましたね」

ユ「へぇー」


プラタナさんの話を聞いて

相槌を打った

-------------------------------------------


ユ「ということで、伝説の武器とか作ってみるとか良くない?」

カ「おー、良いかもなー」


カンタは賛成のようだ


シ「今日は休みだし良いかもな」


シューゴも賛成


ア「ぼ、僕もやりたい」


アユムも賛成


キ「やるか」

ヒ「俺もやる」


皆賛成だ

そして、地下七階に行った

キクチの部屋だ

ここはキクチが新しい武器を作れるように鍛冶台があるからな


ユ「まず、どんなの作ってみる?」

シ「色々な種類作ったほうが、伝説感出るんじゃない?」

キ「それで、良いのでは?」

ユ「そうするか」


各々部屋に戻ってから

別々の伝説の武器を作ることになった


ユ「うーん、何にしよう。自分にあったようなものを作るのが良さそうだけど…」


特に思いつかない

だいたい伝説の武器といえば、なんか守ってるやつの特殊能力ついてる系が多い気がするから

俺たちの得意とするものを武器にすることにした


ユ「…俺って、なんの武器が得意なん?」


全く思いつかなかった


シューゴは多分杖でしょ

キクチは剣

ヒラノは盾

カンタ….アユム….知らね


ユ「俺は何でも作れるけど、使えないからなぁ」

テ『技能が無いですからね』

ユ『そう言えばさ、その技能って何?』


よく聞くけど、そんなに良く説明されてない気がする


テ『この前説明したと思いますが...わかりました。説明させていただきます』


めんどくさそうだな、こいつ


テ『ちょっとめんどくさいです』

ユ『あそっかお前俺の心見えんのか。最近聞こえるようになったらしいが』


じゃあ、バーカバーカとか言えば聞こえるってことか


テ『一応ミュートみたいに聞かないようにも出来ますけど、大体は聞こえますからね』

ユ『はぁー、個人情報保護法適応させてよー』


思わず文句が出てきた

別にバレて困るようなことは特にないが

というか、精霊達が俺の体の中にいる時点で

適応されてないな


テ『知識が偏ってますね』

ユ『変な雑学しか頭の中に入ってないからな。どっかのエルフいわく、何も考えてないらしいが』

テ『怒ってます?』

ユ『別に。確かに何も考えてないから』

テ『思考回路常時ショートのバカ』

ユ『んだと!』

テ『怒ってるじゃないですか!』


それとこれでは違う気がする

もう良いや


ユ『それで、技能の説明は?』

テ『そう言えば、そんな話題でしたね』


気を取り直して、ちゃんと技能について説明してくれるようだ


テ『技能ってのはその人の技術です。それは自分のスキル関係なく誰でも手に入れることのできるものです』

ユ「へぇー」


念話でなく、実際に口に出していた


テ『そして、技能というのは一から十のレベルに分かれています。それは高ければ高いほど、技術があるということです』

ユ『俺の場合何も出来ないから。ゼロってことか』


技術を何も磨いてないからな


テ『一応武術がレベル十ですよ』

ユ『ああ、合気道はやってたもんな。小三くらいから』


一個だけあった


ユ『十ってすごいのか?』

テ『一番凄いですよ。一番上の八段くらいですね』

ユ『...俺そんなにうまくないはずなんだが』


前も思ったけど

小さい頃からやっていたとは言え、流石にそこまでの実力は持っていない


ユ『何でそんなに実力があるんだろうか』

テ『わかりません』


テキストさんにもわからないのか...

じゃあ、俺もわからないな


テ『技能というのをスキル、スキルをその人だけにしか無い、ユニークスキルとおぼえてもいいです』

ユ『俺はそのままでいいや』


普通にそのままある言葉のほうが覚えるの楽だからな


テ『あと知っての通り、スキルは完全に個性そのものみたいなものでその人にしか出ないものなんです。だから同じ人がいることはありえません』

ユ『潜在スキルも同じだな』

テ『そうですね。ですが例外もあります』


例外と言われ


ちょっと焦った

例外と聞くとなんか不安になる


ユ『どんな?』

テ『勇者など、私達の世界のものではない人は。異常なスキルを持つものが多いのです。だからこそ、勇者などに選ばれたりするんですが』

ユ『なるほど。勇者ってのは恐ろしいな』


本当だったら頼りになる存在なのかもしれんが

俺らからしたら恐怖でしかないな

今は平気だが、いつか強くなったら怖いな


テ『潜在スキルにも例外があります』

ユ『えー、まだあんの?覚えんのめんどいんだが?』


正直めんどくさい


テ『頑張ってください』

ユ『鬼畜』


俺の言ったことなど完全に無視して、テキストさんは普通に話し続けた


テ『その例外というのは、種族固有の能力のことです。スキルは完全に本人によりますが。潜在スキルは種族によって左右されることがあります』

ユ『へぇー、例えば?』


淡々と説明して

俺はぼーっとしている

そして、気になったから例を聞いた


テ『王子とかですかね』

ユ『ああ、なるほど。種族によってね。どっちかと言うと血筋じゃないか?』


言葉の問題かもしれんがな


テ『いえ、種族によっても変わったりします。イリヤさんとかもそうですね』

ユ『イリヤは獣人だからな』

テ『あとフィルさんもそうですね』

ユ『“吸血”か』


しかも猫のな!


テ『これくらいでしょうか。言うことは』

ユ「おお、ありがとう」


ということで技能の説明を受けたが


ユ「結局何作ればいいか決まってねぇ!」


そして、頭を抱えて発狂しながら

数時間考えるのであった

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 テキストから


テ『今日いっぱい話せました』

ユ『よかったな』

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