第百五十話 かんぱーい!
ユ「せーの!」
皆「かんぱーい!」
各々が持っているガラスのコップがぶつかりある音がした
今、俺たちは王子の住んでいる城の一部屋を借りて一緒に学園祭を頑張った人たちでご飯を食べている
まぁ、お祝いだな
べ「ふぅー!↑」
ベガは完全におっさんだ
泡がちょっとあるオレンジジュースをでかいジョッキに入れて飲んでいる
大人の気分を味わいたかったのだろうか
キ「いやー、楽しかった!」
ヒ「だね」
ア「うん」
カ「楽しかったよなー」
シ「疲れたけど」
それぞれ同じような感想を持ったようだ
べ「俺たちはそこにいる魔王と戦ったんだぜ」
魔「意外と強くて驚いたぞ」
古「俺はまだまだ余裕だよ」
勿論参加してもらったプラタナさんと魔王もいる
ちなみに俺たちが小さくなっている理由は子供に変装していると説明している
プラタナさんは大丈夫だろうけど、魔王は何も言わないよな?
ちょっと不安だが大丈夫だと信じよう
プ「魔王とは初めて戦いましたね」
ユ「へぇー」
ト「それよりも、使った魔法について話したいです!」
トレニアは戦うことよりもプラタナさんの使った魔法が気になったみたいだな
メ「うめぇな!」
エ「はい、美味しいです!」
精霊王たちも一緒に御飯を食べている
レ「精霊王と契約してるなんて驚きました。私一度夢見たんですよね、ユートさんたちが精霊王を従えてるのを。ですが本当でしたね」
ユ「お、おう」
夢だと思ってくれている
あのときはバレたらまずいと考えていたが、今は大丈夫と考えるようになった
だから俺たちは精霊王をだして一緒にご飯を食べている
流石に、イリヤ、フィル、青スラさんの種族は教えれないが
あっ、イリヤと古龍のは教えたか
あとスキルも教えれない
まだ他にもあるけどな
というかバレてないよな?
王子「だからさっき侍女を皆部屋の外に出したのか」
ユ「そうだよ。この前これがバレて大変なことになったしな」
王子「それは俺も知ってる」
学校入学のときに帝国の兵にされそうだったよ
なつかし
レ「一応、私のメイドはいますけどね」
「はい。ここにおります」
お辞儀をしてきた
まぁ、この人は色々と信用できるから大丈夫だとは思う
というか多分この人は二人を見るのが目的で来たんだと思う
ユ「そういえば、俺たちの作ったご飯の感想は?」
キ「えー、もしかして、ほしいのか?」
ユ「ほしい!」
キ「!。いつもと違って否定しないんだな」
ちょっといつもと違う対応をしたからちょっと驚いていた
ちなみにテーブルには前回のパーティでも食べたものたちが並んでいる
前回よりカルピスとかジュースや食べ物をちょっと増やした
液体類は俺が出したが、料理は皆で作った
ユ「でもこれだけじゃないから楽しみにしてろよ」
まだ一緒に作ったのがある
ユ「まぁ、残しても大丈夫だよ。全部食うから」
ア「じゅ、二十人分はあるよね?」
俺の胃袋を心配しているようだが
ユ「俺はたくさん食べれる。あと別に少なかろうが、なんか太らないから食えるよ」
ア「すごいな」
ということで皆はどんどん食べていった
勿論俺も
べ「ぐー」
ト「寝ちゃいました」
ベガがテーブルに頭を乗せて寝ている
ユ「なんでお酒を飲んでもないのに寝てんの?」
ヒ「ご飯とか食べると眠くなるから、それじゃない?」
確かに眠くなるけど、こいつほとんどオレンジジュースしか飲んでなかったぞ?
ユ「皆も『美味しい、美味しい』いって食べてたな」
カ「レミィさんと王子は貴族っぽかったけどなぁ」
レ「平民のようなことをしていますが一応貴族なので、行儀よくしないと」
王子「俺も同じ意見だ」
行儀が良いんだな
だけど、なんかそこのメイドはちょっと隅で手づかみで美味しそうに食べてたが?
と言おうとしたが、ただならぬ圧を感じたので言わないことにした
絶対殺される
あの笑顔怖すぎだろまじで
ユ「…飲むぞー!」
カ「おっ、ユートがんばれ〜」
急に大声を出したことで、皆驚いていたが
一人だけ殺意マシマシである
数時間後
ユ「よし、皆大丈夫か?」
王子「げぷ」
ア「大丈夫」
カ「うまかったー」
皆満足そうにしているな
まだ、デザートがあるのにな
と、俺はある袋をもってテーブルに置いた
ユ「じゃん!」
勢いよく袋をどかして
見せた
皆「おお!」
光が反射して、眩しい
プルプルの感触を楽しむことのできる
ユ「ゼリーだ!」
テ『バァーーーーン!』
なんか念話で効果音的なのが聞こえてきた
音はいつもの女の人の声だ
ユ『もしかしてテキストさんって無駄無駄とかオラオラとか言いまくるアニメ知ってる?』
テ『知ってます』
だからか
ユ「これはな、柔らかい食感と味を同時に楽しむことができ…聞いてねぇな」
皆の前に大きいのを出して、それから自分用をよそっているから
どんどんよそって、食べている
ユ「甘いものは別腹ってか?」
女性陣「そうです・だよ!」
青スラさん以外嬉しそうに返事した
青スラ『私はなにか共食いしてる気分です』
ユ『まぁ、たしかに』
プルプルしてるというところは完全にスライムだもんな
ユ「じゃあ、代わりに…チョコケーキでいいか?」
青スラ「ありがとうございます」
デザートを食べて
また満足そうにしているな
ユ「じゃあ、帰りますか」
と言ったけど、だいたいの人が寝ている
ご飯たくさん食べたから、血液が消化に使われてんだろうな
だから眠いんだろう
ユ「俺の場合、消化が早すぎるからな。お腹にたまんないんだよな」
イ「だからたくさん食べれるんですね」
ユ「酸性が強いんだよな。だから多分あのサソリの固い甲羅も溶かせたし」
地下百階の化け物をな
確か厄災の一つだったよな、あれ
というか酸性はこっちに来てから強くなった
それだと胃に穴が開くはずだけど体全体が強化されてるから溶けなかった
ユ「じゃあ、帰るわ。残りを任せた。レミィさんのメイド」
「はい、やっておきます」
青スラさんと、男子皆とリーファ、フィルと古龍を持って
帰った
ちなみにプラタナさんは執事が迎えに来た
ユ「“転移”!」
転移で、皆を運んで寝かせた
ユ「イリヤだけ起きてたのは助かったよ」
イ「精霊王たちも皆契約した人の体に戻って寝ていましたからね」
俺は地下十階の自分ベッドに座って、猫姿になったイリヤを膝にのせた
というより、イリヤが乗ってきた
自分から乗ってくるようになったのは嬉しいな
と思い、俺はそっと撫でた
ユ『まじで癒やしだなぁー』
テ『いつか猫を監禁とかしてそうですね』
ユ『しねぇよ!』
まさかのことを言われた
流石にしないからな
ユ「今日は楽しかったなー」
イ「ですね〜」
そこから、会話をはじめて
今日あったことを話していた
俺はずっと監視してたから知らなかったけど
王子は楽しく過ごすことが出来たらしい
遊ぶ許可を出したんでな
その間イリヤに戦ってもらった
ユ「リーファのゾンビのあれ怖かったな」
イ「ですね〜」
オウム返しだな
もう眠いんだろう
ユ「“転移”」
イリヤのベッドのところに飛ばした
ユ「寝るか〜」
そのままぶっ倒れて寝た
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 ベガから
べ「!?。気がついたら...誰もいない.....」