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第百四十七話 お化け屋敷の監視室にて

「キャー!」

「ひゃー!」


と悲鳴がたくさん聞こえてくる

その悲鳴を聞いて作ったもので怖がってくれていると考えると嬉しいからニヤニヤしてしまうが

うるさいから耳を思わず塞いでしまう


ユ「…流石に怖かったか?でもそういう場所だし」


第三サードアイを張り巡らせて、それを映像として映し出して

監視室みたいな場所から、皆を見守っている

ちゃんと異変がないかどうかをな

もちろん、声も聞こえるようになっている

ちなみに監視室は真っ暗である


ユ「真っ暗だからこそ、吸血鬼のフィルと夜行性のイリヤが来たんだろうけど」

イ「一緒に異変がないから見ます!」

フィ「頑張る」


やる気があるのは良いことだが楽しんできても良いんだよ?

とちょっとため息をつきながら、見ていた


ユ「おっ?次のグループだ」

イ「この組はどこに行くでしょうね」

ユ「知らん。それはシューゴの気分だろ」


このお化け屋敷は入ったら三つのルートに分かれる

・屋敷編

・日本編

・魔王城編


のどれかになる

そして、これらのところからある物を見つけたらクリアとなって出れる仕様だ

持ち物として、剣または杖を持っていける


イ「あっ、屋敷に飛ばされました」


屋敷編はまず入ったら

シューゴに転移魔法で別の所に飛ばされる

そこは普通の屋敷だ

歩いていくとたくさんの道がある

前、右、左、右上、右下、左上、左下と七つの道に別れてる

これらのどれかに行くとどこかの部屋にたどり着く


ユ「いやー、こっからどこ行く?」


この二人は前に行ったようだ

前の部屋は階段があって、そこは地下だ

そこの地下はまっすぐ進んでいくと曲がり角がある

そこを曲がると、何かがある


二人組は恐る恐る近づいてみると驚いた


それは死体だったのだ

二人は息を飲んだ


「だ、大丈夫だ。これは道具だ」


自分を落ち着かせるのに必死だな

だけど、汗がびっしょりだぞ


そしてその死体を無視してどんどん進んでいった

歩いていると、後ろからなにかひた、ひたと足音がした


「!?」


二人組はビクッとしてゆっくり後ろを見ると

目にした光景は、死体が起き上がっているというものであった

ゾンビだ


「く、くるな!」


剣を振ってゾンビに対抗しようとして、男は剣をゾンビに差した

だが、ゾンビなのでもちろん死なない


「中に入ってるのは人じゃないのか!?」


ユ「ああ、人じゃないよ」


聞こえはしないが応答はした


「た、助けてくれ!」


二人組は走って逃げた

だが行き止まりに追いやられて、最終的にゾンビに捕まった…

と思ったら、またあの七つの道のところに戻された


「は、はは…」


バタッ


ユ「あっ、また倒れた。気絶者何人目だよ」


流石に怖いものに追いやられてから

その数分前のところに戻されるのは怖いようだ


ユ「“転移”」


倒れた二人組みを学校の保健室に飛ばした

これで、あれは夢だったと考える可能性があるんだよなぁ

それで、また戻ってくる奴らも居たんだよな


ユ「大丈夫か?」

リ「大丈夫!まだ行ける!」


ここはリーファに頼んでゾンビに言うことを聞かせている

もちろん最初倒れてもらってたのもわざとだ


ユ「じゃあ、俺は戻るな」

リ「はーい!」


俺は、監視室に戻った


ユ「いやー、無限ループって怖いな」

フィ「お兄ちゃんたちのせい」

ユ「悪い悪い」


まぁ、あれは人の心理について詳しかったヒラノとキクチが出来たことなんだがな

キクチはこういう知識が多いからこそ、人を煽るのが得意なのかもしれんな


ユ「次は、こいつらか」


また二人組が入ってきた

男と女か…

今度は日本編に飛ばされた


ユ「これは残りの男子皆で考えたことだ」

イ「よくこんな恐ろしいものを思いつきますね」


まぁ、もとはと言えば俺たちの知識というより

先人の人たちの経験したものまたは実際にあったこと誇張したものだったりするんだがな


ユ「まず飛ばされたら、ある部屋にところに行きつく。墓場だ」


流石に突然墓場に飛ばされたら怖いだろう

というか俺も怖い


フィ「気持ち悪い墓場に青い火出てる」

ユ「ああ、人魂か。(こっちでは)ふつうの事だな」

イ「火魔法で飛ばしてるんですよね」


前の世界だと怖いけど、こっちではそんなに怖くないんだよな


ユ「まぁ、想定内だが」


とそのまま眺めていたら

二人組がどちらも青ざめてた


イ「あれはなんです?」

ユ「井戸だ。井戸の定番といえばな」

フィ「あ、髪のおばけ出てきた」


井戸の定番と言えば、貞子だ

髪の長い女の人が井戸から出てきている

そして、這って二人に寄っている


「きゃー!」

「わー!」


叫び声をあげて、二人は逃げていった


ユ「普通墓場に井戸があるかなぁ?」


井戸が王都に無いから違和感に気づかなかったのだろうな

まぁ、俺も作ってるときは違和感を持たなかったが


ユ『いやー、アユムナイス』

ア『ちょと、まって、僕だけブラックすぎない?』


念話で会話していたら

アユムがつかれたように会話している


ユ『えっ?そう?』

ア『貞子の状態で這って登るの疲れるんだけど』

ユ『頑張れ』

ア『鬼!』


と最後の言葉を残して彼の声は消えていった


テ『死んでないですからね』

ユ『知ってるわ』


というかブラックさで言ったら俺のほうがブラックな気がする

自分の血を使って転移しなきゃいけないしな

まぁ、すぐに血できるから大丈夫だが


ユ「あまりにも気絶する子が多いんだよなぁ」


気絶する子供の数によって俺の労働量が変わるんだよな


ユ「まぁ、気絶するくらい怖くしたんだがな」

フィ「怖い」

ユ「そうか、飴食う?」

フィ「食べる」


飴を作ったら

すぐに食べた


ユ(…餌付け?)


細かいことは気にしないでおこう


ユ「さて、次は…」


墓場から抜けて二人組は走ってあるところについた

そこには大量のおばけが居た

首が長いおばけ、平べったいおばけ、目が一つしか無いおばけ、顔がないおばけ、傘のおばけ、でかいおばけ、しっぽが二つある猫のようなおばけ、体が変幻自在のおばけなどである


「ひっ…」

『声をあげるな。バレるぞ』


怖がった子の口を塞いで

冷静にさせようとした


ユ「ひゅー、かっこいいね」

イ「ですね」


映画鑑賞してる気分だ


『ゆっくり行くぞ。それならばれないはずだ』

『うん』


ゆっくりとおばけの大群から逃げることにしたらしい


『行けそうだ』


とおばけたちから離れたと思ったら


パキッ


男の子が木の枝を踏んだ

その瞬間おばけたちが皆、こちらを向いてきた


ユ「さぁ、どうする」


二人は黙れば大丈夫だと思ったが

おばけたちは音の鳴ったところへ来た

それに耐えられなくなって二人は走り出した

二人は全速力で走ったが、おばけのあまりの速さに追いつかれそうになった瞬間

男が女の子を押して


「じゃあな。生き残れよ」

「まって、おばけのところに行かないで!」


と女の子を奥に行かせて

男はおばけの囮になった


ユ「かっこいいけど、ここお化け屋敷だからな?」

テ『吊り橋効果ですね』

ユ『実際に見るのは初めてだな』


改めて、吊り橋効果の効き目を見て驚きながらも監視を続けた


ドカッ!


女の子は後ろからなにか殴ったような音がしたけど

振り向かずに無我夢中に走った


ユ『カンタ、その男の子は保健室に連れてく』

カ『わかった』


あのおばけの大群は皆カンタの幻影だ

カンタがスマホの光で作り出したものである

あと青スラさんもお化け役をやっている

そして、俺は男の子を保健室に送った


「はぁ、はぁ、どうしましょう。彼は私のために死んでしまいました。彼の意志を無駄にしないように頑張ってクリアしましょう」

ユ「頑張れ」


聞こえては居ないだろうけど応援はした

あと男の子は死んでないからな


女の子が走ったその先には赤く染まった剣がたくさん浮いていた


「…!?」


驚きすぎて声が出ていない


逃げようとしたが、剣にバレてしまい

そのまま斬られたという幻覚を見た


ユ「はいはい転移しましょーねー」

キ「めんどくさがってるだろ」

ユ「お前と違うんだよ」


キクチは剣を浮かせているがはっきり言って一番か二番目くらいに簡単だと思う


ユ「さて、後は魔王城編だが…また、二人組が来たな。タイミング良いなホント」

作者『良いだろ別に』※聞こえてません


またタイミングよく二人組が来て、今度は魔王城編に送ってもらった


「ここは…」


二人はある長い廊下に置かれた

後ろを見ても、前を見ても長い廊下

矢印があるので、そこから前に進むしかなかった


ユ「前に進んだら」


大きなドアにたどり着いた


「開けるか」


横の人はこくっとうなずいてドアを開けた


ドォーーン!

ドカーン!


轟音がひびいいている

なぜなら、大量の魔法が放たれているからだ


ト「“爆発”!」

べ「“重撃”!」

プ「“フレア”!」

王子「“浮遊”“連撃”!」

レ「“ファイアーランス”」

古「“竜の息吹”!」


五人がある敵と戦っている


魔「フハハハ!効かんぞ効かんぞ!」


クリーム色の長い髪をしている魔王がいる


ユ「まだ呪い解けてないんだな」

イ「やればできるのではないのでしょうか?」

ユ「いや、なんか出来なかった」


なんか特殊なバリアでもあるのか?

とりあえず、なんか解除できなかった


「な、あ、あれは?」

「りゅ、龍に。魔王!?」


古龍と魔王にたいして驚いてるな

龍って言ってるから種類はわかってないみたいだな


べ「君も魔王退治に参加してくれないか!?」

「な、何!?」


ベガが声をかけたら

二人組は驚いた


「これは、演技ではないのか?」

べ「演技してる場合じゃない!ここは魔王城だ!だから早く戦え!」


ベガの指示に従って、戦った

持ち物に剣があったのでそれで応戦したが

魔王が本気をだして、皆は負けた


魔「フハハハ、我に勝つなんて百年は早いわ!死ねぇ!」

ト『“気絶”』


まるで死んだように見せるために、トレニアが小さい声で気絶させるための呪文を放った

そして、二人組は倒れた


ユ「いやー、おつかれ」


俺は転移魔法で飛んでいった

そしたら、ちょっと皆つかれた様子だ


プ「学園祭をやると聞きましたが、これはなかなか楽しいですね」

べ「流石に魔王が来たときは驚いだがな」

古「俺もこんな事するなんて思わなかった」

魔「我は人間を殺すつもりはない。せめて来ない限りな」

プ「魔王さんすごいですね」


溶け込んでるな

魔王と仲良くなってるよ


ユ「まぁ、仲良くな。というかベガ、演技上手いな」

べ「へへっ、ありがとな」

ユ「じゃあ、まだ頑張れ“転移”」


で転移魔法を使い保健室に戻した

まぁ、これは他のと違って魔王に世界を支配される恐怖ってのを演じてもらってるだけなんだがな

そして、監視室に戻った


ユ「さて、続きはどうなるかな?」


監視を続けた

なんか、時々冒険者とかが居たけど…

まぁ、敵ではないな


あるとき、なにか怒鳴り声が聞こえた


「何がお化け屋敷だ!」

ユ「…こういう人の退治も俺の役割だよな」


俺は転移魔法で飛んだ

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 ヒラノから


ヒ「俺は、外で行列を揃えてるよ」

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