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第百四十四話 かんs...見守る

さて、学校

今日も周りから石を投げられ過ごしている


ユ「俺もしかして、漫画の中でもかなりの嫌われ者なのでは?」

シ「誇っちゃだめだからな」


でも何かで一番になりそうなのは誇って良いのでは?


テ『馬鹿ですね』

ユ『バカで悪かったな』


今日もいつも通り、観察してる

二人でな


王子「...まだかな?」


王子は学校のどこかにあるベンチに座って

そわそわしている


レ「待たせてごめんなさい」


と走って横からレミィさんが来た


ユ『よし、役者は揃った』

『言い方が悪いぞ』

ユ『お前も人のこと言えないからな』


レミィさんのメイドと一緒に二人をかんs…応援している


ユ『ファンクラブを作ったほうがいいかな?』

『協力するぞ。だが私が会長だ』

ユ『いや俺だよ。俺のほうが応援してるし』

『私だよ!』


小声で喧嘩しつつも

チラチラと王子たちの方向を見てはいる


レ「今日は少し疲れてしまいました」

王子「大丈夫か?無理しないでね」


と少し心配してから

今日学校であったことを話していた


ユ『良いな、これ』

『うん』


とほんわかしながら

見ていた


王子「そういえば、今日トレニアが…」


とトレニアさんの話題をだした


ユ『あいつ、やったな』

『?』


どんどん楽しそうに王子が語っていた

どうやら今日トレニアと魔法について話したのが楽しかったらしい


レ「…」


ちょっと頬を膨らませてるな


レ「一緒に魔法について話すの楽しかったですか?」

王子「うん」


大きくうなずいた

そしたらレミィさんはもっと頬を膨らませた


『か、かわいいです。お嬢様!』

ユ『…』


メイドは暴走状態になって、俺はそれを黙って見るしかなかった

だって止めたら悪いだろ


レ「私とのこの時間はどうですか?」

ユ『おお!ついに聞いた!』


俺たちは王子の返答が『ある言葉』であることを期待して

見ている


王子「一番楽しいよ」


その言葉を聞いた瞬間

俺とメイドはガッツポーズを決めていた


ユ『よっしゃさいこぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

『わぁぁぁぁぁぁぁい!』


そして発狂しかけである


レ「嬉しいです。ですが、ちょっと妬けてしまいます」


レミィさんはちょっと体を傾けてもたれかかった

このセリフを聞き、この行動を見た後の

メイドは今までに無いくらい発狂していた


『お嬢ざま、お嬢ざま!さいっこうに可愛いですよ!』


はぁ、はぁ言いながら

嬉しそうに見ている

やばいなこいつ、将来が不安だな


ユ『でも良いな』


俺はそれを繰り返し言うだけの仏的な人形になっていた


ユ『はぁー、さいっこう。ん?』


見てみると

レミィさんが寝てしまっている

というか王子も寝てるな


ユ「…どうすればいい?」

「自分で考えてみれば?」


と言われたので

今思いついたことをする


パチンッ!


指パッチンをして、あるものを作った

一応メイドが見えないようなところで


ユ「これなら温かいだろ」


ちょうど二人にかかるように作った

それは毛布だ


「温かいな」

ユ「だな」


王子たちをかん...見守っている茂みから出てきて、すぐに毛布をかけてから戻った

そして、俺たちは数時間あれを見守っていた

今日の授業が終わっているから、別に平気だった


ユ『…はよ起きろ』


ご飯(おにぎり・いくら入り)を食べながら、ずっと見ている

進展が無いせいでちょっとイライラしている


王子「う、うーん」


あっ、起きた


王子「!?。俺はいつの間に寝ていたのだ?」


気づいてなかったのかよ

レミィさんはさっき疲れてるって言ってたからわかるけど

王子はなんで?

でも疲れていたんだな


王子「レミィさん。起きて」

レ「う、うーん」


王子と全く同じ反応をして起きた


王子「起きた?」

レ「あっ、すみません。寝てしまって」

王子「俺も寝ていたから大丈夫だよ。それより、この毛布は誰がかけてくれたんだろう」


王子が毛布をどかした

ちなみにあれにはいい夢を見ることのできる効果をのせてある

あと回復速度百倍


ユ『最高級の毛布だ。疲れなんて一瞬で吹き飛ぶぞ』

『どこで手に入れたんですか?』


こいつが見てないところで作ったから知らないんだった

さて、どうしよう...


ユ『友達にもらった』

『そうですか』


自分のスキルは知られたらヤバそうだから

とりあえず言っては居ない

誰にもな(ダンジョンで一緒に過ごしてるみんな以外)


王子「もう暗くなってしまった。帰ろう」

レ「…わかりました」

『もうちょっと居たそうにしているお嬢様もかわいい!』


まだ発狂中である

二人は別々の方向へと帰っていった


ユ「今日の見るものは終わりかな?」

「おそらくそうですね。では、さらば」

ユ「おうよ」


とメイドは跳んでレミィさんの方向に行った

学校の壁とかを蹴ってすぐに飛んでいっている

それを俺は遠目に見ていた


ユ「…あいつ、身体能力高いんだな」


意外と身体能力の高いメイドのことに驚いた

だからこそ侍女として選ばれたのかもしれんがな


ユ「俺も、レミィさんの護衛に行くか。王子は大丈夫そうだし」


流石に前みたいなことがあったらやばいんでな

メイドも多分強いと思うが、流石に女二人は不安だ

まぁ、うちの子達だったらそんなに心配しなくても良い気がするけどな

だって普通の子より強いもんな


ユ「さて…ん?」


レミィさんのあとを透明になって、飛んで追いかけていったら

女子生徒三人ほどに囲まれていた

服装的に貴族だな


ユ「…」


俺は眺めることを選択した

だいたいこの後何が起こるかが予想つくからな

まだメイドは追いついていないようだ

荷物でも取ってきてんのか?

などと考えていたらある女がレミィさんの手を掴んでなにか言っている


ユ「よく聞こえないな。どうせ透明だから降りるか」


と降りてみたら

まぁ、案の定嫉妬の言葉が飛び交ってるな


「なんであんたみたいな女が王子様と婚約を結んでるのよ」


とキレているが

婚約じゃないんだよなぁ…ただ付き合ってるだけなんだが

まぁ、一緒か


レ「…だめでしたか?」


とちょっといつもとは違う弱い声で聞いてる

さっきまで幸せだったもんな

俺もだが、理由は違うがな


ユ「ちょっと腹たってきたな」


と透明化を解いた

俺が姿を表したことを見て、こいつらはびっくりしていた

それはレミィさんも例外ではない


「こ、こいつは危ない」

「に、逃げさせていただきます!」

ユ「…」


ため息をしながら

逃げていくやつらに、極小の空気弾を当てた


「痛っ!」


当たったみたいだな


レ「なんで、ここに?」

ユ「この前みたいなことがあったら困るからな。見守ってたら、案の定なんかあった。まぁ、お前なら倒せたかもしれんが。それだとお前の評判が下がるだろ」


と言っているが本音としては

レミィさんが王子に嫌われて、恋が実らないなんて見たくない!

というものである


レ「でも、あなたのが…」


と俺の評価を心配していたが


ユ「評価とかでどうでももいいし、もとから地の底についているもんだし、というか俺には友達がいるから平気だな」


これは自分に力があるからこそ「評価が低くてもいい」と言えることかもしれない

前の世界だったら…いや、平気だな。友だちがいるんだから

でも今回はあいつらが勝手に逃げただけだから

あいつらが馬鹿でない限りちゃんと考えれば俺が何もしてないってわかるだろうけど…


ユ「さて、ちょっと後始末してくるか。さよなら」

レ「あっ、はい。さよなら」


そのまま、俺は飛んで奴らのところに飛んで行った

街の中に逃げたせいで、ちょっとめんどくさい


「私も手助けします」

ユ「うわっ!」


横からメイドが跳んできた

びっくりしたもんでちょっとバランスを崩しかけた

まさか、家の上から跳んでくるとは思わなかった


ユ「手助けとは?」

「…私も、さっきのやりとりを見ていました。ちょっとムカついたので」

ユ「わかった。説得しようぜ」

「はい」


少々会話をしてていたら…あいつらを見つけたので


ユ「“縄”」


を作り三人を縛った

そして、それを引っ張って寄せた

引っ張った後、暗い路地のところに入れて聞いた


ユ「なんであんなことした?」

「くっ、クズが」

ユ「別にいい」


クズでもいい

だって、それはコイツラの勝手な妄想なんだから

まぁ、正直はぶん殴りたいが

殴ったら、顔が無くなってしまう


テ『よりにもよってなぐるのは顔なんですか』

ユ『一番効果あるだろ』


女は顔を大切にしなきゃいけないっていうしな


ユ「それで?」

「王子様と婚約を結んでるのが気に食わなかったのよ!」


意外と正直だった

俺が透明になって聞いていたのがバレてるからだろうけどな


ユ「一つ言ってやる。まず、あいつらは婚約していない」

皆「!?」


メイド含め三人とも驚いたような顔をしていた


「そうだったのか?」

ユ「いや、婚約を結ぶと言うより。付き合ってるってだけだ」

「同じじゃないですか!クズ野郎」


はいはい、クズね


ユ「嫉妬に狂って、三人でレミィさんのことを追い詰めようとお前らのほうがクズだよ」

「くっ…」


まだいじめとかはしてないから

それが起こるまえで良かった


ユ「もう一つ言うことがある」

「何よ」

ユ「あいつはなぁ。お前らと違って、誰にでも平等に接して、頑張ってるんだよ。その魅力に王子が惚れて告白したんだよ」


と現実を言ってやった

メイド曰く、普通の貴族は平民のことを何も思わないクズみたいな奴らしか居ないみたいだ

さっき会話したときに聞いたものだが

それを言ったら、完全に意気消沈している


ユ「他人の恋を邪魔すんじゃないぞ」

「…わかりました」


納得してくれた

流石に自分で納得したものを曲げたら貴族としての誇りがなくなるから

約束を破るみたいなことはしないと思うが

クズじゃない限りな


ユ「頑張ることは良いが。他人の相手を奪うのはだめだからな」

「…」


ただならぬ殺気と圧を発してたら

黙ってしまった

自分の今の感情を出してしまったら、こうなるんだよな


『ちょっと上着が青くなった?』


そう小声で言っていた


ユ「もう言うことはない。帰れ」

「わかりましたぁ〜」


と泣きながら走って帰っていった


ユ「ムカついた奴らの成敗は終わったし。帰るわ」

「これで、今度の祭りは大丈夫そうですね」

ユ「へ?祭り?」


はて、なんのことやら


「はい。学校で創立を記念して開催されるんですよ。それぞれの学年、教室が出し物をして学校を祝うのとついでにみんなも楽しもう、というものです」


学園祭、文化祭みたいなものか

というかどういう仕組だよ


作者『そこは突っ込まないでくれ』(※ユートには聞こえない)


ユ「それで何が大丈夫なんだ?」

「王子様にいろんな人が集まって来そうですが。今回はお嬢様がいるのと、ユートさんが嫉妬するものを説得したのでおそらく王子も楽しく過ごせると思いまして」

ユ「なるほど。じゃあ、帰るわ」


学園祭らしきもので何をするかを考えながら俺は帰った

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 メイドから


「絶対に!恋がかなわないなんて言う展開は見たくない!」

ユ「見たくない!」

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