第百三十七話 新しい武器
バァーン!!
何かが爆発したような音が鳴った
ユ「うへー、やばっ、これ」
カ「すげぇな」
現在外で新しい武器の性能を試している
すっげぇなこれ
ユ「銃ってこっちでも有効なんだな」
そう、俺は銃を作った
弾丸は魔力だ
なので魔力がなかったとしても作れば問題ない
テ『魔力を作るという時点でユートさん限定だということはまだ本人は気づいていない』
俺は今この銃に入れる魔力の量を調整しながら
撃っている
ユ「よし、これなら威力が調整できるぞ」
カ「これから使う機会があるのかぁー?」
確かに、普通に魔法を使ったほうが強い気がするけど
まぁ、使うときが来るかもしれない
ユ「人に撃つときとか加減できんじゃん」
カ「あー、ホントだ」
敵が攻めてきた時簡単に手加減ができる
ユ「うーん、どうしよう。なんか属性とかつけたいな」
カ「普通に弾とか作ったらぁ?」
ユ「それだ!」
カンタが面倒そうにしながら提案をしてくれた
いやー、三人集まれば文殊の知恵だな
テ『二人しかいませんけど?』
ユ『お前が居るじゃん』
テ『っ!?….そうですね』
なんで一瞬黙ったんだろう
まぁ、いいか
ユ「ちょっとこれをめっちゃ火力をあげてやってみようかな?」
銃の中に魔力を収束させて…
放つ!
ドォーーーン!
超爆音が響いた
その音は先程のよりも断然大きいものだった
カ「大丈夫かぁ!?」
ユ「うん。大丈夫だけど」
カンタから聞いてきたのは
ちょっと煙で見えないからだ
カ「ユート、それ本当に大丈夫か?」
ユ「ああ、肩がぶっ飛んだだけだ。もう再生した」
そう、撃った瞬間反動に耐えることが出来なく
肩が飛んだのだ
外れたんじゃなくて、飛んだ
ユ「重りつけてるから、力をこっちに向けられなかったな」
カ「そうなのかぁ?」
確かに疑問に思うようなことだが
まぁ、そうだろ
知らんけど
ユ「ちょっとおもり外すか」
ドサッと、重りを外していった
勿論重さで落としたところが凹んでいる
ユ「ふぅー、軽い軽い。じゃあ、さっきと同じ魔力をこめて…」
また銃の中に魔力が収束する
そして
ドォーーーン!
とまた爆発音が聞こえた
ユ「よし!。今度は肩が飛ばなかった!」
カ「普通肩が飛んだら、治らないはずなんだよなぁ」
遠目で見ながら、言っていた
ユ「ちょっと冒険者ギルドにいって試すか」
カ「俺もついてく〜」
冒険者ギルドにて
ユ「あっ、野盗退治」
カ「丁度いいなぁ」
その依頼の紙を取って
受付のところに行った
ユ「普通の人間に撃って大丈夫かを知りたいしな」
カ「俺たちだと当てにならないもんなぁ」
だって防御力超高いからな
しかもヒラノが居るから、ダメージ肩代わりするし
まぁ、あれは自分で誰のダメージを肩代わりするかを選べるらしいが
ユ「野盗退治を受けます」
受「わかりました。野盗退治ですね」
紙に依頼を受けたはんこを押して、受けた
ユ「そういえば、一つ質問なんだが…」
受「何ですか?」
ユ「野盗って生け捕り?」
生け捕りって言い方いいのかな?
まぁ、間違ってないから良いか
受「なるべくそちらのほうが良いです」
ユ「わかった。なるべくってことは殺しても何も言われないってことだな」
受「はい。悪い者ですから」
悪いものなら殺しても何も問われないのか
俺の場合、生き返らせられるが…
良いか、別に
ユ「野盗と盗賊って紛らわしいな」
カ「一応野盗が悪い盗賊で、盗賊が普通に職業としてのものらしいけどねー」
ユ「知ってるけど。なんで二つに分けたんだろう」
カ「知らねぇー」
と会話して、野盗が居ると言われている
ところに向かった
勿論、飛んで
そして、数分後
野盗の基地らしきところに来た
人質は…居ないみたいだな
ユ「よし、だいたい距離は…五十メートルくらいか?」(第三の目:距離計測)
そこそこ離れている
ちなみにスナイパーで打とうと思う
だって普通のハンドガンだと届くわけ無いじゃん
ユ「同じ仕組みのスナイパーを使うがどうだろう」
カ「じゃあ、俺はミズリィと会話してるから。頑張ってぇー」
ユ「おっけ」
カンタは木の上でずっと話すつもりらしい
まぁ、ついてきてもらってるだけだしな
一緒に戦えとまではいわない
ユ「じゃあ、まずは普通くらいにしようかな?」
バン!
あるところに座っている男を狙った
大体頭らへんを狙った
ユ「…外した」
カ「スナイパーで?まじぃー?」
ユ「ああ、まじ。てかバレた」
俺が撃ったせいで、完全に野盗たちが警戒している
ユ「…普通にぶっ飛ばすか」
カ「きっとそれのほうがはぇよ。なー?」
ミ「私もそう思います」
ユ「いつ出てきたんだよ」
カンタの真横で浮いているミズリィが急に話しかけてきた
正直びっくりした
ユ「はぁー、射撃の練習しないとな」
数分後
ユ「帰るぞー」
カ「おー」
盗賊約二十人を紐で結んで引っ張ってきた
それを受付の人に突き出して帰った
ユ「意外と有名なやつだったらしいから、なんかお金追加でもらえたわ」
カ「良かったな」
王都の帰り道
ユ「今日ご飯何?」
カ「今日は、魚にしようと思ーう」
ユ「楽しみにしてるよ」
カ「任しとけって」
今日のご飯当番はカンタなので
聞いてみたら、魚料理にするみたいだ
そして、意外と自信ありげの返事が返ってきた
それを聞いてちょっと上機嫌になり夕食が楽しみになった
ユ「“りんご”」
カ「腹減ったのー?」
ユ「うん。おやつが食べたかった」
空中からりんごをだして
それを食べ歩きしていた
りんごを食べながらあるくっていいな、これ
ちょっと楽しみを覚えた
カ「俺もあるきながらスマホ使おうかなぁー」
ユ「歩きスマホはだめだからな」
流石にここは異世界だとしても
それは見逃せない
カ「はいはい。でもユートがなんか言ってくれれば大丈夫でしょぉー」
ユ「ぜってぇ言わねぇ」
カ「えー」
ユ「えー、じゃねぇーよ」
流石に歩きスマホでぶつかってもれ俺は何も言わんぞ
一回はもう言ったのでな
ユ「ぶつかったところで、相手が弾き飛ばされないかが不安だな」
カ「えー、俺そんな力強くねぇよー」
否定してはいるが実際は俺たちめっちゃ力強いので子供がぶつかったら多分普通に弾き飛ばされる
多分それは大人でもだ
ユ「うん?なんか騒がしいな」
カ「だなぁー」
何か王都でザワザワしている
なぜだろう
カ「ユートぉ。上ー」
ユ「ん?あっ、ホントだ」
上にある黒い影が見えた
「ど、ドラゴンだー!」
「に、逃げろー!」
たくさんの人がドラゴンから逃げていった
逃げている方向としては、この前作った空洞のところだろう
ドラゴンが入れる大きさにはしてないしな
だけど、何か違和感がある
ユ「なぁ、カンタ。あれ変だよな?」
カ「うーん、わからん。でも、古龍よりは全然小さいねー“スマホ・鑑定”」
カンタはすぐに持っていたスマホで鑑定を始めた
カ「あれ、ワイバーンだってぇ」
ユ「亜龍ってやつか」
カ「うんー」
ワイバーンが居ることに対して、何も反応を見せないせいか
ワイバーンが急に攻撃しようとしてきた
ユ「これにやってみるか」
カ「おっ?もしかして、今日やろうとしてたやつー?」
ユ「ああ。なんか技っぽく言うとかっこよさそうだな…何にしよう」
技名を考えている間にも
ワイバーンが急降下してきている
ユ「…」
カ「ユートぉ、もうすぐくるよ」
とカンタはのんびり言っている
そして、周りから声が聞こえる
「おい!ガキども!早く避難しろ!ここは俺たち冒険者達の出番だ!」
「早く行かないとあのガキどもが倒されてしまう!」
と一人、守ろうと決意したやつが
俺たちのところまで走ってこようとした
「おい!お前!なんで行くんだ!」
「最後くらいカッコつけさせてくれ…」
なんだろう、すっごいこの人死にそう
カ「殺させるのー?」
ユ「そんなわけ無いだろ….ちょっとまて、技の名前考えてるから」
カ「かっこいいやつが良いと思うよ〜」
勿論そのつもりだ
だけど、ネーミングセンスに自身がない
ユ「あっ、これならどうだろう。“空気砲”!」
カ「ダセェ〜」
ユ「思いつかなかったんだよ!」
バン!
銃声が響いて、流石に的が大きいので外すことはなかった
球は魔力で実質空気みたいなもんだから
間違いでは無い気がする
ユ「よし、いっちょ上がり!」
カ「寿司屋かー?」
ユ「違う」
今度は弾を使おうと思うので
ちょっといろんな弾を作って、装填してみた
ユ「よし、これには一応六発装填できるから…六種類、全部別でいいか」
カ「どんな効果が出るんだろー。写真とろ」
のんきに写真を取る用意をしていた
ユ「いい?撃って」
カ「ん?いーよー。あっ、ついでに名前じゃなくてかっこよさそうな言葉言ってみてー。さっきの名前はダサかったから」
ユ「正直に言いやがる…」
なんかかっこよさそうな言葉かぁー
だいたいなんか言うとキクチになんか言われるから言いたくはないんだが
ぶっ飛ばせばいいか
ユ「…じゃあ…思いつかないわ。普通に撃と」
バン!バン!
六発ほど撃ち
すべて効果がはっきりでてきた
種類は
・麻痺弾
・氷結弾
・風刃弾
・消滅弾
・衝撃弾
・吸収弾
麻痺、氷結、風刃、消滅、衝撃は名前そのままの技だけど
吸収は、その吸収したモンスターの力を吸収してまたそれを弾として、使えるようにした
ユ「ふぅー、帰ろう」
カ「弾はどんな効果になるんだー?」
ユ「知らない。撃っていい?」
と弾をこめた銃の
銃口をカンタに向けた
カ「いや、だめだよー。俺に撃たないでー」
焦りながらも
カンタらしく伸ばし棒をつけて否定した
ユ「仲間にはやらないよ」
カ「怖いからなー」
後ろから何か冒険者たちが叫んでいた気がするけど
完全無視でそのまま帰った
ユ「“転移”」
転移魔法で飛んで
ご飯を作るところに来た
ユ「魚楽しみにしてるよ」
カ「待ってろ〜。今日買ってきたの使うから」
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ユ「“転移”」
転移魔法でワイバーン約七体を倒した少年たちが
消えていった
ス「…またか」
ギルマスは何か言いたそうにしていた
そして、近くにいる人が何かを言っていた
「あの人達が…」
その言葉を漏らした者は
自然と消え、白い羽根を落としていった
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 ユートから
ユ「ずっと撃ってたら、肩が慣れてめっちゃ火力上げても大丈夫になったわ」
カ「やべぇーな」