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第百三十六話 似た者同士 その二

数秒後


ユ「ふぅー、楽しかったぁ」


汗が大量に出た状態で

俺たちは部屋から出た


シ「修行としては最適だな」

カ「こっちでは十秒くらいしか経ってないだなぁ」

ユ「もう歳の概念が無いから修行しまくれば最強なのでは?」

シ「確かに不老不死と違って、いつか死ぬしな。多分」

キ「殺されればな」


などと会話しながら普通に出てきた

記憶はあるけど、集中力が高かったせいで、べつに一万年が苦痛ではなかった


ユ「これで俺らも努力したって言えるかな?」

シ「言えるだろ」

カ「俺らも負けぇぞ。って言えるなー」


皆も満足そうにしている


こうして修行が終わった

すっごいみじけぇ


次の日


ユ「うまいな!ここ」

レ「ですね」

王子「だな」

「…」


現在学校の食堂でご飯を食べている

いつも弁当作ってたから(即興または青スラさん作)

学校に食堂があったことを知らなかった

お金ありあまってるからここで食べようかな?

なんか雰囲気が学校で食べる学食みたい

いや、学校で食べる学食ってなんだよ

学校で売ってるから学食っていうのかな?


ユ「初めてここで食べるけど。美味しい」


色々と頭の中で暴走していたが

普通に会話できた

正直びっくりしている


王子「俺も初めてだ」

レ「私もです」


確かになんかご飯を頼む時

ちょっとなんか変な様子だったな

まさか初めてだったとは


ユ「へぇー、それでこの人だれ?」


俺はレミィさんの横にいる

女の人を指差した

服装的にメイドだな


王子「この人はレミィの侍女だ。俺はベガとトレニアが侍女、というより友達みたいなもんだからな。一応護衛という立場の者は居るよ。俺の方は男だがな」


やっぱり、貴族や王族だから

護衛、メイドが居るんだ


ユ「見た目的にお前達と同い年か?」

レ「はい、そうです」


すっごい静かに座ってるんだよなぁこの人

なんか黒髪長髪でなんか人形みたい

なんていうんだろう凛々しいってか、かっこいいってか、イケメンってか

わからん

ん?


俺は王子とレミィさんの空っぽのティーカップが目に入った


ユ「紅茶を持ってこようか?」

「レミィお嬢様、お飲み物を持ってきましょうか?」


同時だった

全く同じことを考えていたんだろう


ユ「じゃあ、おねが…」


その瞬間!

俺は気づいた

二人だけにすれば何か進展があるのでは?と


ユ「メイドさん、俺も一緒に行くよ」

「わかりました」


メイドさんはあっさり承諾してくれた

そして、空っぽのティーポットテーブルに置いて

ちょうどあの二人の視界の入らないところで


「おい、お前」

ユ「ん?」


なんか壁ドンされた

なぜ?

というか口調めっちゃ変わったな


ユ「俺なんか悪いことした?」


というか身長が俺よりちょっと小さいから

届いてないな


「あなたも同じ考えだったのか?」

ユ「同じ…?」


全く見当がつかない


「お前もあの二人の恋を応援しているのでは無いのか?」

ユ「ああ、そりゃぁしてる。はっ!?もしかして…お前も」

「そうだ。私もあの二人を応援している。だから、さっき紅茶を持ってくると言い。その後お前を呼ぼうとした」


なんか息が荒いな

そんな興奮すんな


ユ「だけど、声が被ったと」

「そうだ」


そうなのか

こいつも仲間(応援隊)だったのか


ユ「お前、本当に八歳児か?」

「そうですけど?」


嘘だろまじで

なんか皆八歳児だとは思えないくらい

なんかの考えが、あるんだけど

というか八歳児がこれなんて将来が不安なんだが?

まぁ、前の世界にも似たようなやついたしな


ユ「まぁ、お前も仲間だったのか」

「そうだ。だからお前にも協力してほしい」


協力か…


ユ「なんで俺なんだ?」

「私は知っていますよ。あなたが服屋で王子様に、アドバイスをしていたのを」

ユ「えっ」

「チョコケーキのレシピをコックに渡していたことを」


こいつ…どこまで

知ってるんだ?


ユ「なんで知ってるんだ?」

「チョコケーキは私があの尊き二人に、出しましたもの。そして、服屋は私が店員に化けていたからです」

ユ「やばいなこいつ」

テ『似た者同士です』


こいつの行動能力の異常さに

驚きながら聞いていた


ユ「わかった。協力すれば良いんだろ?」

「わかれば良いのです。もとより断るつもりはなかったと思いますが」

ユ「お前、どこまで知ってんだよ」


こいつ、侮れん

この世界の八歳児の水準高すぎない?

でも、そう考えるとリーファとかフィルとかがまだ八歳児っぽい

考え方とか

貴族って大変だなぁ

あっ、リーファも一応貴族だわ

大きな館に住んでたみたいだし、メイドいたらしいし


ユ「とりあえず、協力するんだな」

「はい!」


握手をして、にやっと笑った

協力者が出来た

なんだろう、宗教みたい


ユ「とりあえず、あの二人だけにしたけどどうするんだ?」

「今は何もしません。今度作戦を練りましょう」

ユ「わかった」


今度某総司令官みたいな

手の組み方をして、会議でもしようかな?


ユ「さて、ただいまー」

王子「おかえり」

ユ「お茶持ってきたよ〜」

レ「ありがとうございます」


----------------------------


ダンジョン(家)にて


ユ「世界に色々な人がいるんだな」

古「何だ突然?」


古龍と一緒に人を駄目にするソファに座りながら会話する

ちなみに他の皆も人を駄目にするソファにおぼれている


ユ「黒髪清楚が急にキャラ崩壊したらどうする?」

キ「これはまた、経験者は語る、だな」

シ「変な話題は大体実話」

ヒ「そこまで来ると変じゃなくなると思うけどね」


まぁ、「変」の定義としては

何か普通ではないものだから

もし普通ではないものである「変」が、普通になるなら

それは「変」では無くて普通になるだろう


ユ「てかお前、経験者は語る、まだハマってんの?」

キ「いや、面白いから」

ユ「あそう」


キクチはよく、ある人が経験した過ちなどをまた繰り返さないように説明していることを「経験者は語る」と言ってふざけるのだ


ユ「だいたい、それ言われるの俺なんだよなぁ」

キ「お前が一番黒歴史が多いからな」


まぁ…確かに


ユ「キクチだって氷の上でコケたりしたじゃん」

キ「お前も授業中に話してて急に先生に当てられてびっくりしてたろ」

シ「ふたりとも同じようなもんだろ」


ぐでーっとしながら

黒歴史をどんどん言っている


テ『ダンジョンに人が入ってきました。ボス部屋でボスが出てくるのを待っているみたいです』

ユ「だってよ。誰行く?」


と聞いてみて

皆動きたくなさそうにしている


ユ「俺行くわ」

イ「私も行きます」

ユ「わかった」


俺たちはその人達が待っているところに行った


ユ「イリヤメイド服だけど大丈夫?」

イ「大丈夫です!最近気に入っているので、脱ぎたくないです」

ユ「あそう」


そして冒険者のいる部屋にて

倒したことのあるやつがいた


ユ「ここで漏らしたやつだな?お前」

「なっ!黙れ!」


恥ずかしかったんだろうな

すっげぇ怒ってる

というか掃除が大変だったんだぞ


「今度こそお前を殺す!」

ユ「わぁーお、物騒だな」

「くっ…」


すっごい何かこらえてるな

もしかして、怒るの我慢してる?


「お前は…ここのダンジョンのボスであることにも関わらず。結婚していたのか!?しかも獣人と!」

ユ「は?」


何か勘違いしてないか?

というか何でそんなに悔しそうにしてんだ?


ユ「結婚なんてしてないからな」

イ「そ、そうですよ!」


真っ赤だな

流石に男と結婚しているのか?

と誤解を生まれたら困るもんな


ユ「というか俺と結婚ってさ、どんだけ見る目が無いんだよ。俺と比べると良いやつしか世間にいないぞ?」

「…そ、そうか」


何か引かれたな

可愛そうなやつ、って思われた?


ユ「まぁ、いいや。倒すね」

イ「私がやりたいです!」

ユ「ん?いいけど」

イ「ありがとうございます!」


うわぁ嬉しそう

耳を動かしてるのがいいな

…なでたい


テ『重度の猫派ですね』

ユ『猫は至高の動物だ』

テ『そうですか』


何か悟った?

話し方が変だな


ユ「じゃあ、人数は前と同じ五人組だ。三人くらいやる?」

イ「いえ、全てやります。これが倒せなければ、お嬢様たちのメイドなんて出来ますか」


お嬢様て…


ユ「奴隷紋なくなってるから、別に良いんだが…」

イ「趣味なので」

ユ「あっそう」


趣味なら止めるわけにはいかない

俺も趣味を楽しむ者だからな


ユートの主な趣味:食べること、ゲーム、運動、植物栽培、化学実験、恋のキューピット、ラブコメ巡り、ラノベ巡り、歌うこと、何かすごいものを作り出すこと、お世話、勝負、遊ぶ、寝る、努力、筋トレなどなど

きりがない

流石に女装とかは入ってないがな


ユ「じゃあ、俺はここでぐったりしてるから、頑張れ」

イ「はい!」


イリヤはクラウチングスタートの構えをしてから

走り出して、チームの二人に突撃した

突撃と言ってもドロップキックをしたんだがな


「ぐはぁ!」


男三人のうち二人に足があたった

その二人は完全に気絶している

女二人と残りの男はまだ無傷

そして、突撃したイリヤは勢い余って、片足が壁にツッコんだままになっている


ユ「助けようか?」

イ「…お願いします」

ユ「降参早いな」


すぐに返答してきたので思わず言ってしまった

どのみち倒さなきゃいけないんだがな


ユ「じゃあ、“メラ”“エアル”」

メ「おうよ」

エ「はい!」


二人は体の中から出てきた

そして、魔法を放った


メ「“火砕流”!」

エ「“風刃”!」

ユ「“石油”」


メラの火砕流が燃えていて

エアルの風刃に燃え移った

そして、俺は勿論石油をだしたのは、燃やすためと火力を上げるためである


「くっ!火か」

「“ウォーターウェーブ”」


大量の水が冒険者達の前に出てきた

水は消火していった

それのせいで水蒸気がすごいことになっている

湿度ヤバ


ユ「こいつら意外と強かった?」

「Sランク冒険者を舐めんな!」

ユ「そういやそんなこと言ってたな」


Sランクってのは強いのかな?

勇者ってどれくらいなんだろうか


ユ「まぁ、いいか。火が消されたのなら、ちょっとメラとエアルは体の中に居て」

メ「わかった」

エ「はい」


流石にまた火を使ったものをやるには行かないからな


ユ「うーん。どうしよう」

「考えてる場合か!」


と目の前まで飛んできた

切ろうとしてきたやつが居る


ユ「当たるかよ」


と斬ったはずなのにまだそこに居る

俺は動いていない


ユ「“剣・そうぞう”×200“衝撃波”“麻痺”」


とりあえず、皆壁までふっとばして

体を麻痺させたあと

自分の後ろに二百本の剣を作った


ユ「さて、降参するか?」

「…敵に情けをかけられて生き延びるよりもいっそ私のことを殺せ!」

ユ「黙ってろ死にたがり」

「がはっ」

「ぐっ」

「あっ」


死にたがりがムカついたので

パーティを気絶させてから運んだ


ユ「よし、これでいいだろ。このまま生かしておけば、敵に情けをかけられたって言ってめっちゃ恥ずかしいだろう」

メ『お前ってときに鬼みたいな事するな』

エ『おそろしい』


ドン引きされているな

まぁ、でも良いだろ

相手は殺しにかかってきてるんだし

正直殺すこともできるんだが、めんどいのとやりたくない


メ『…へぇー』

エ『殺されそうになっているのに、殺さないなんて優しいんですね』

ユ『そうか。ありがとな』


優しいと…

どうだろうな


イ「あのー、助けてくれませんか?」

ユ「あー、はいはい」


ちょった放置しすぎたな

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 イリヤから


イ「壁の中って結構涼しいんですね」

ユ「俺も思った」

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