第百三十四話 リベンジの決闘
今日は学校で、また決闘が始まっています
場所はいつもの決闘のところです
観客はかなりいる
シ「“ファイアーランス×20”」
ト「“ウォーターランス×20”“アイスランス×20”」
シューゴの二倍の数の槍
しかも属性が反対だ
なんか前より強い気がする
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数分前
ト「あの、また決闘してくれませんか!?」
とクラスの真ん中で大声で、言われた
お辞儀までして、頼まれてるので断りにくいな
ちょっと後ろにいるベガも困惑している
まぁ、でもそれを決めるのはシューゴだ
だってシューゴの前でお辞儀しているからだ
シ「この前のリベンジか?」
ト「はい!」
べ「俺からもお前に言いたいことがある」
今度は後ろに居たベガがキクチの前に来た
キ「何?」
べ「俺とも決闘をしてくれないか?」
と二人揃ってお辞儀していた
理由はもちろん一緒である
それに対しての返事は
シ「わかった」
キ「いいよ」
ということがあったのだ
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現在
ユ「いやー、まさか、二対二でやるとは思わなかったな」
俺はちょっとびっくりしながら試合を見ていた
試合はトレニアとベガ対シューゴトキクチの二対二になっているからだ
決闘っていうのか?これは
まぁ、いいや
ルールは刃を丸めた武器を使う。魔法、剣あり
勝敗は、相手の戦闘不能または降参のどちらかで決まる
ユ「ちょっとふざけるか。カンタ、やる?」
カ「お〜、やってみるぅ」
カンタは俺が今からやろうとしていることに賛成してくれた
シ「アイツラ何しようとしてんだ?」
キ「知らない」
べ「違う方を見てる場合か!」
と鋭い剣撃をキクチに向かって、放っている
前回よりもかなり早く鋭い
ト「“毒”“麻痺”“痙攣”“重化”“鈍化”×2ずつ」
シ「麻痺と痙攣は同じだ」
トレニアは状態異常魔法をどんどん放っていったが
それに対しシューゴは無駄なところをしてきした
もちろん状態異常は効かない
服って良いね
カ「俺らの服が異常ってなだけでしょ〜」
ユ「まぁ、たしかに」
今度は皆用の武器も作ってみようかな?
服だけじゃなくて
ヒラノは盾とかで良さそうだけど、カンタはスマホがあるし…
アユムは何?
カ「そういえば、準備できた〜?」
ユ「ああ、出来たよ。ここにテーブルと椅子を置いたよ」
俺とカンタはその椅子に座って
あることを始めた
ユ「さぁー、先程から始まっていたキクチ、シューゴチーム対トレニア、ベガチームの決闘だ!」
カ「これは二対二の戦いなので、決闘って言うかわかんないですねぇ〜」
そのあることというのは実況だ
ちょっとやってみたかったんだよね。これ
※ここから戦いの表現描写がユート達のセリフに変わります(一部例外あり)
ト「“ストーンレイン”×10」
シ「“防御結界”」
ユ「おー!トレニアさんが石の雨を降らせたあと、シューゴさんはすかさず結界を張って防御した!」
カ「普通の十倍の量を振らせてるねぇ」
ユ「おそらく普通の量では足りないと思ったのでしょうかぁ!?」
シ「あの実況うるさいな」
ユ「んん!?今俺に対して文句を言ってきました!戦いの最中なのに関わらずそれを言えるということはまだ余裕があるということかぁ!?」
カ「余裕ですねぇ」
シ「こっちからも行くよ。“水龍”」
ト「負けない!“乾燥地”」
ユ「シューゴが体長二十メートルにも達する水龍を出した直後トレニアさんは乾燥地帯を周りに作り、水龍を打ち消した!」
カ「水不足だからね。あと砂が出てきてるー」
ガキィン!
ユ「こっちからは鉄と鉄のぶつかり合いが響いてくる!」
カ「突然環境が砂になってもちゃんと戦えてる〜。冷静だなぁ」
キ「くっ!」
べ「魔法が少し邪魔くさい!」
カ「…冷静?」
ユ「怒っているという判断にはなるが、冷静ではあると思われます!良かったですね、間違って無くて」
カ「お前が敬語って慣れないなぁ」
普段使わないからな
べ「後ろもらった!」
キ「ぐはっ!」
ユ「キクチの後ろに回ったベガが一撃を入れたぁ!」
カ「痛そうですねぇ」
キ「…」
べ「今は痛いだろうけど、あとでお前の仲間が直して…ぐはっ!」
ユ「おーっとぉ!今ベガが倒したと思われた、キクチがベガに一撃を入れたぁ!」
カ「さっき、一撃入ったはずなのに傷がない」
キ「ふっ、残像だ」
べ「なんだと!」
ユ「おお!キクチは今完全に慢心しきっている!なぜならキャラクターのマネをする余裕があるからだ!だが、これはただキクチ本人の調子に乗りやすい性格だから余裕があると思ったのかもしれない」
カ「キクチもよくキャラクターのマネしてたもんねぇ」
キ「ネットで見る動画とかの真似しかしてないけどな!」
べ「ねっと?」
キ「いや、無視して」
ちょっと焦り気味で否定していた
もちろんベガからの攻撃をいなして、躱したりしながらだけどな
ト「“氷河”」
シ「“火炎結界”」
ユ「魔法戦はあまり声が大きくなく、冷静に対処している!叫んでいて少し喧嘩腰な剣術戦とは温度差が激しい!」
カ「お~、ユートうまいこと言うじゃん」
シ「ちょっと黙っててほしい」
ト「ですね」
ユ「酷いですねー。まぁ、いいです。試合に目を向けましょう。現在決闘では環境が氷だらけになっていて、油断すると滑りそうです。ですが、シューゴの周りの雪だけは溶けています」
カ「さっき暖かくなる魔法かけてたもんなぁー」
シ「俺には効かないが…」
キ「わっ!」
べ「おっと!」
ユ「シューゴには効かなかったようだが、他の剣を使っている二人には完全に効いている!」
カ「滑ると剣が安定しないだろうねぇ〜」
キ「これで、どうだ!」
べ「こっちも!」
ユ「二人は剣をぶつけ合っています」
カ「地面が氷でもやっぱり大丈夫なのか〜?」
ユ「でも剣が安定しないせいで、予測の出来ないところに剣が行って地味に攻撃があたってる!」
カ「もしかして運ゲーになるのぉ〜?」
キ「あの解説、べらべらと色々なこと言ってる…」
べ「そのうち俺らのやろうとしてることとか全部バラされそうだな」
キ「確かに!うんうん!」
何かベガの頭に血管が見えた
ユ「おーっと!キクチは今、自分の得意な煽りを行ったぁ!」
カ「よくユートも怒ってたもんね」
ユ「だってムカつくだろあれ」
キ「煽ることは得意だからな」
シ「訂正、煽ることではなく責任転嫁、屁理屈を言うのほうが正しい」
ト「この前と同じですね…」
べ「だな」
ユ「キクチとベガは剣での戦いを一度止め、お互いの魔法使いの横に立った。そして、睨み合っている!」
ヒ「前回負けたことに対して恐怖があるのでは無いのでしょうか?」
ユ「えっ?なんで変わった?」
ヒ「カンタは喉が枯れたって言ってたよ」
ヒラノは後ろを指差した
その方向の先には
寝っ転がっているカンタが居た
ユ「そんな話してないだろ!」
カ「ちょっとねみぃー」
ユ「あそう」
カンタらしいや
まぁ、でも実況に付き合ってくれるならいいか
ユ「二組とも何か小さい声で話していますね」
ヒ「作戦を練っているのでしょう。おそらく、これが勝敗を分けるのでは無いのでしょうか?今はまだわからないので、試合を見てみましょう」
ノリノリである
よく見てみると、トレニアがベガの背中の傷を治している
小さい変化だけどな
ユ「おっ?どうやら、話し合いが終わったようです」
ヒ「さて、どんな戦いを披露してくれるのでしょうか?」
ユ「剣を持っている二人が見合って見合って〜、のこった!」
ヒ「相撲じゃないから」
ユ「あっ、はい」
冷静に突っ込まれてしまったな
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 キクチから
キ「俺も、前の世界であれユートにやってたけど。結構ムカつくんだな」
ユ「やっとわかったか」
キ「やめる気はないが」
ユ「やめろよ!じゃあ、俺もやめねぇ!」