第百三十話 今日あったこと
八月十五日(木)
題名:今日あったこと
今日は朝起きてからご飯を食べた。
ご飯は、卵焼きとベーコンっていう肉だった。
今日のご飯の作る人はシューゴお兄ちゃんとスライムお姉ちゃんで
料理していとき、美味しそうな匂いがしてお腹が減って早く食べたいと思った。
ユートお兄ちゃんの出してくれたオレンジジュースは美味しかった。
フィルがジュースを出してた指をまた噛み付いてた。
勉強では、ヒラノお兄ちゃんが教えてくれて今日は言葉の文法を教えてくれた。
敬語を使えるようになった。
まだユートお兄ちゃんは使えないらしい。
あとカンタお兄ちゃんから貴族の人がする踊り方を教えてくれた。
スマホ?っていう変な板を見ながら説明してくれた。
お昼に古龍さんが背中に乗せてくれて、空の旅をした
風があたって気持ちが良かった
お昼ごはんはイリヤお姉ちゃんが作ってくれたサンドイッチだった
サンドイッチはユートお兄ちゃんの作ってくれたアイテムバックから出した
帰り道の途中
三時になった時
アユムお兄ちゃんがおやつを飛んで持ってきてくれた
一緒におやつのクッキーを食べた
スライムお姉ちゃんがカンタお兄ちゃんと一緒に作ったらしい
家に帰ってからお風呂に入って
フィルの背中をゴシゴシ洗った
お風呂出てから、ご飯を食べて
最後寝る前に皆とトランプを一緒にやった
全部の試合ユートお兄ちゃんが最下位だった
私は三回勝った
歯を磨いて、今日はもう寝る
おやすみなさい
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と読みやすい字で書かれていた
ユ「一回もトランプ勝てなかったことと、敬語使えないことは余計だ」
俺がリーファに言いたいことがあったから来たけど
まさか日記を書き始めてたとは思わなかった
ユ「てか...普通に人の日記見ちゃったな...」
こういうのって見られたくないはずだよな...
ユ『でも、気になっちゃったんだ...テーブルの上で開いてあるんだから...』
テ『やーい人間のクズ』
ユ『おっと言いやがったな』
日記はそのページだけを読んでからしまって
部屋に戻った
次の日
ユ「今日は…何しよう」
ア「最近いつもそう言ってない?」
ユ「言ってる」
実際暇だ
ユ「今日もなんか依頼をやるか」
ア「いってらっしゃ~い。僕は今日休みだから」
とドラゴンがこの前ダメダメになっていた
クッションで寝ている
古「俺は今日行く」
ユ「おっけ。いいよ」
ア「それ意味重なってるよね?」
ユ「確かに。ニホンゴッテムズカシイネ」
ア「なんで片言!?あとおっけは日本語じゃない!」
すっごい訂正している
ユ「あんまり興奮しないでください」
ア「してない!」
ユ「そっすか。じゃあ、行ってくる」
ア「はいはい」
アユムは少々怒り気味で俺と古龍を送った
冒険者ギルドにて
古「なんで俺らは変な部屋に入れられてんだ?」
ユ「俺なんか既視感あるよこれ」
そう、俺達はなんかどっかで見たことがあるような部屋に連れてこられた
ここに来た瞬間、いかついおっさんたちにこの部屋に運ばれた
ユ「運ばれる時点で既視感があったから抵抗はしなかったけど」
古「あれは既視感あって良いのか?」
ユ「だめな気がする」
変なことに慣れてしまったら
あとあと感覚がずれそうだな
ユ「さて、多分あと三秒くらいでギルド長でも来るんじゃない?」
古「もうドアの前で立っているぞ」
ユ「あっ、ホントだ。わかるの?」
古「当たり前だ」
俺は服についてる気配察知を使わなかったら
感じることができない
だから今度普通に気配を感じれるようになりたい
古「こないな」
ドアの前で立っているはずなのになかなか入ってこない
なんでだ?
気配はあるから間違いないんだが
ユ「スズナさーん。入ってこないんですかぁ?」
スズ「は、はーい」
なんかもじもじしてるし
声もいつもと違う感じだ
しかもちょっと顔が赤いし、鼻息も荒い
ユ「風邪だったらこの薬飲む?」
手に速攻で水色の風邪薬を作った
普通に心配なのでな
今度、病気になった時用の薬も作っておくか
ユ「それで、俺達に何か用?」
スズ「用はあります。特にあなた!」
と言って俺を指差してきた
ユ「俺?」
スズ「先日、王都の中に来た緑色のドラゴンと会話して、しかも乗って帰ったって聞きましたよ!」
そう言えば昨日そんな事あったなぁ〜
ユ「それが?」
スズ「それが?ではなくて!なんであんなドラゴンと友達なんですか?」
と大声で聞かれたので
隣の龍本人に聞いた
ユ「それはこいつが友だちになりたいって言ったから」
古「そうだな」
スズ「な、なんでこの子と会話してるんですか?」
困惑している
あそっか
ユ「こいつ、昨日の龍だよ」
スズ「へ?」
古「うん。古龍だよ」
軽い返事で返したけど
スズナさんのリアクションはものすごいことになっている
なんというか、声にならないような叫びみたいな
そして、確認のためかまた指を差している
ぷるぷる震えてるが
ユ「うん。こいつ」
スズ「えーーーー!」
でっか、声
うるさいので俺と古龍はどっちも耳を塞いでいた
というかいつも歯大人しいのになんか
興奮してない?
気の所為か
ユ「それで、こいつになんか用?」
古「俺になんかようがあったのか?」
スズ「昨日のあの件で冒険者ギルドが騒ぎになったんですよ!」
まぁ、急にドラゴンが来たらねぇ
びっくりするだろうけど
というか興奮しながら机叩いてるから壊れる、叩かないほうが良いんじゃね?
ユ「騒ぎになったから?」
スズ「国王様に何があったかを報告してほしいということがありました」
古「それだけか」
スズ「はい、それだけです」
それだけらしい
ドラゴンが現れただけで、こんなに騒ぎが起こるなんて
スズ「おそらく、ユートさんがドラゴンと友達だと知っている人は、この前みたいにちょっかいをかけないでしょうね」
ユ「だな。ソッチのほうが楽だから良いんだけど」
絡まれるよりも絡まれないほうがいいからな
ユ「じゃあ、帰るね」
スズ「はい」
そんなに大きな用ではなかったな
ユ「依頼…」
古「特に無いな」
ユ「今日はやめようかな?」
と帰ろうとしたら
スズ「ユートさん!」
ユ「は?」
ギルマスが上から慌てて降りてきた
ユ「なんすか?」
スズ「魔物が攻めてきたらしいので、倒してくれませんか?」
うわー、タイムリー
ユ「直球的な質問だな。なんで俺ら?」
スズ「ただ、この二人なら絶対勝てるだろうと思ったからなんですが…」
なぜ急にこんなことが
ユ「それってさ、追い返すのはだめ?」
スズ「は、はい。いいですけど」
ユ「古龍できる?」
古「簡単だ」
古龍は外に出て
龍の姿になり、飛んだ
そして、大きな咆哮を上げた
古「“龍の咆哮”!」
大きな音だ
耳をふさいだとしても、頭の中に響いてくる
頭割れそうだ…
古「ユート。帰っていったぞ」
ユ「あっ、そっすか」
飛んでないから、魔物が攻めてきたことなんて見えてない
古「おわったから帰ろう」
ユ「はいはい」
転移魔法でそのまま帰った
結構あっけなかった
ちなみに次の日冒険者のランクがBランクになってた
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 ユートから
ユ「なんでランク上がってんだよぉぉぉぉぉーー!」