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第十一話 水の滴る中で

チャポン、チャポン


水の揺れる音が耳の中の鼓膜を直接振動させて、頭の中へと響くようにして聞こえてくる


ユ「あー、涼しい」


俺たちは今スライムの人たちに案内されている

そいつらの中に入りながら移動している

正直、ひんやりしていて気持ちがいい


--------------------

少し前


青スラ「私達の中に入ってください」


俺たちのダンジョンから出たら

急にこんなことを言われた


ユ「は?どうやって?」


何を言っているのかわからなかったので

思わず聞き返した


青スラ「今日の朝にやったことをもう一回します」


朝…

なんのことかを思い出そうとして

ある記憶が出てきた


ユ「ああ、あの溺れかけたやつか。でもあれ中で息できないと思うんだが」


流石にエラ呼吸持ちではないからそこはダメだと思う

自分たち一応人間だし


シ「空気を作ればいいだろ」

ユ「そっか」


解決してしまった

というかなんで思いつかなかったんだろう

溺れたやつって言うので、わかることができたのは

同じ被害(溺れさせられた)を食らったからだろう

特にシューゴは朝弱いもんな


青スラ「ユートさん、キクチさん、シューゴさん、皆それぞれ起こされたスライムに入ってください」


---もとに戻る---   


ということがあり

今俺たちはスライムの中に入りながら案内されている


青スラ「どうですか?居心地は」

ユ「意外と広くて楽」


最初は、スライムたちは自分よりちょっと大きいくらいの大きさだったから

中に入って運ぶというのはなかなか想像できなかった


ユ「まさか、他のスライムと合体するとは思わなかったよ」


合体して、青スラさんを少し大きくしていた


青スラ「吸収しているわけではないので、一応その他の個体は残っていますよ」

ユ「へぇ〜」


冷たい中でそんな話をしながら過ごしていた


青スラ「一応もう一つだけ大きくなる方法はあったのですが、それは時間がかかるので」

ユ「時間がかかる?」


何をするのか気になったのと

さっきまで運ばれている時はほぼずっと無言で暇に感じたから聞き返した


青スラ「はい、その方法というのは相手を吸収するというものです」

ユ「うん」

青スラ「相手を倒してから吸収するのですが、倒す作業が大変なのと。私はあまり強くないので、自分より弱い相手を探すのが大変ということでして。あと、あまりにも弱すぎると吸収してもほぼ変わらないからですね」

ユ「なるほどなぁ...」


だから、スライム達との合体を選んだのか


キ「ちゃんと説明理解できたか?オンボロパソコン」


キクチがずっと静かにしていると思っていたら、急に俺を煽る言葉が聞こえてきた


ユ「はぁ!?誰がオンボロパソコンだ!お前のところだけ息消すぞ!」

キ「やってみろ、そしたら走って追いつくまでだ」


水の中で冷やされながら考えていたから自分の脳がオーバーヒートすることなく考えることができた


ユ「ったく...」


理解できてないのがまだ救いだ


ユ「...」(冷える...)


俺は青スライムの中にいるが

正直ちょっと溶かされそうで怖いし、ちょっと寒くなってきた


ユ「あ、あと、どれくらいだ?」


ちょっと声が震えながらも聞いてみた


青スラ「あと一日くらいです」

ユ「一日!?長いな、途中でご飯とか食べていいか?」

青スラ「わかりました。食べるときは教えて下さい」


-------------------

数時間後...


ユ「そろそろ、ご飯にしようぜ」

シ「わかった」

キ「腹減ったな」

ユ「じゃあ、スライムさん。出してください」

青スラ「わかりました」


というとスライムさんたちは止まってくれたけど

俺たちは中から出ることはできなかった

出ようとすると、スライムたちの体が伸びで出ることができなかった


青スラ「ふんっ!」


俺たちはスライムさんの中から背中を押されたかのようにして勢いよく出された


ユ「ぐへっ!」

キ「よっ!」

シ「よし...」


ユートだけ無様に転んだかのようにして、地面に顔を擦り付けている


キ「だっさ!」

ユ「うっせ!」


そういやご飯食うけどスライムさんたちは食べるのだろうか


ユ「スライムさんたちはご飯を食べるの?」

青スラ「普通に食べますよ」


流石に食べるか

ちょっとワンチャン食べないかもしれないとなんで考えたんだろう


ユ「じゃあ、一緒に食べよう」

青スラ「え、いえ大丈夫です。私達はそこら辺にある草を食べるので」

ユ「いいじゃん。食べようよ」


すっごい遠慮するなぁ

というか草を食べるってことはスライムは雑食で間違いないかな?


キ「ご飯はユートに全まかせでいいから!」

ユ「おい...」

青スラ「わかりました。では一緒に食べさしていただきます」


なんかキクチの発言で俺が全部やることになったが

どうやら一緒に食べてくれるようだ


ユ(まぁ、いいけど...)


人数が多いほうが飯が美味しいと聞くし対して文句はわかなかった

日が完全に沈んでいて、周りがよく見えないくらいの暗さになっている


キ「シューゴ火を出してくれない?」

シ「ん、”火炎”」

ユ「木も作らないとな」


俺は木を作り出して

シューゴの火が燃え移った

これで明るいはずだ


ユ「スライムって何食べるの?」

青スラ「基本的に雑食です。色によって好きなものは違いますけど、嫌いなものはほとんど無いと思います」

ユ「わかった」(なら、美味そうなものでもだすか)


俺は寿司屋での人気のネタであるサーモンを作った

結構新鮮なやつを

こっちの世界ではみたことないけど

一応、無いものでも知っていれば作ることはできるんだな

これは良いことを知った


青スラ「なんですかこれ?」

白スラ「見たことが無いです」

赤スラ「美味しそうだな」

ユ「美味しいよ。ついでに醤油とわさびを出すか」


あと箸


青スラ「なんですかこれ?二本の棒がありますけど」

白スラ「これで食べるんですか?」

赤スラ「そんなわけ無いでしょ」


と赤スライムが否定していたけど


ユ「そうだけど」

スライム達「えーー!」


この皆の言う二本の棒というなの箸を使うことを言ったら

大声で驚かれた


ユ「もしかしてこっちって、箸使わない?」


驚いているということはそうなんだろう


ユ「これは、箸と言ってこう使って、食べるんだ」


俺は丁寧に箸の使い方を教えた


ユ「じゃあ、箸の説明も終わったようだし食べるか」

シ「赤子に説明するように丁寧だな、さすが同年代」

ユ「誰が赤子だよ!」


俺たちは手を合わせた

スライムたちは少し困惑している

俺たちが何をやっているのかがわからないのかな?


ユ「俺たちはいつもご飯を食べる時はこうやって手を合わせて、命をいただきます、という意味を込めて「いただきます」って言うんだ」

青スラ「そうなんですか」


納得してくれた

こっちにはいただきますっていう文化がないのかな?

まぁ、ここは俺達のいつもいる世界じゃないから無くて当然なのかもしれない


ユ「そうなんです。じゃあ、もう一回。」

皆「いただきます!」


サーモンがうまい

醤油とわさびのコンビが最強すぎる


キ「うめぇ」

シ「うまいな」


元から味を知っている二人は美味しそうに食べる


青スラ「少し細胞が死んでいる感覚がしますが、美味しく感じます」

赤スラ「もう少し細胞が死んでいく感覚がいいな」


細胞が死んでいく感覚っていうのはおそらく辛味だろう

なんかその言い方だと誤解受けそう


白スラ「美味しいです」

茶スラ「とても特殊な味がします」

黄スラ「ちょっとニュルニュルしてて嫌です」

緑スラ「自然の味がします」


いろいろな感想が聞こえてきた

その日の晩御飯はかなり盛り上がった


もし誤字などがあったら教えて下さい


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