第百二十七話 護衛の仕事
「おいおいおいおい!まずいじゃねぇか!ここの飯!」
と怒鳴っていた
人数は三人ほど
俺はそいつらのとこに行って
言った
ユ「やめてくれますか?それ」
シ『…ユートが敬語…だと』
ユ『何に驚いてんだてめぇ』
念話で言われた
はっきりと聞こえるし
わざわざ念話ってことはわざとだ、絶対
「ああ?なんだてめぇ?」
ユ「俺はここの護衛として雇ってもらってる人だ」
と丁寧に説明した
タメ口だけど
「そうかぁ。俺たちを倒しに来たんだな?」
ユ「え?」
何か剣を持って構えている
「護衛なら、お前を倒せば何でも言えるってことだな!」
ユ「いや、まず言うなよ」
「うるせー、黙ってろ!」
そっちのほうがうるさいって
すっごい言いたい
「ところで、お前は何ランクだ?」
ユ「俺はEだ」
と正直に答えたら
大きな声で笑われた
「はーはっはっはっは!!Eランクで護衛か!?Eランクだと俺たちBランクパーティ『スーパーブラックファング(漆黒の牙)』である俺たちのことを倒せるとでも思ったのか!?」
ユ(名前ださい気がする)
俺はそいつらのことを見ていられなくて
後ろを振り返ったら
ルークが泣きそうな顔になっている
ル「お兄ちゃんたち、弱かったなら、依頼を受けなくてよかったのに〜」
俺たちがEランクだから弱い認定されたようだ
俺はため息をついてから言った
ユ「ルーク(look)、ちゃんと見てろよ」
シ「どっちかというと(see)だろ」
ユ「見ることは変わんないだろ」
とダジャレというより言葉遊びをかましてから
奴らに近づいた
近づいてる途中に
「オラァ!」
とシチューの入ったお椀を投げられたので
避けた
そして、何かにぶつかった音がしたので
後ろを振り返ってみたら
シューゴにあたっていた
シ「熱い….ユート」
ユ「はい?」
うーん、これは...
熱かったんだろうなぁ...
シ「一人やっていいか?」
ユ「どうぞどうぞ」
ただならぬ殺気を放ちながら
奴らに近づいていった
ちなみに掛かったあと熱かったらしいが
すぐに無属性魔法で回収したようだ
だから今汚れがついてない
シ「“幻想結界”」
と言って指を鳴らすと
一人が倒れた
「お、おい…」
「大丈夫か?」
二人は心配して声をかけているようだが
全く返事がない
ユ「何した?」
シ「幻の世界に入れた。まぁ、幻術だよ。今なら殴り放題だけど?」
ユ「しなくていいだろ。デコピンとかでいいだろ」
シ「お前のデコピンの威力は異常だから普通に殴ったほうが優しいのかもしれん」
皆はその倒れた人にびっくりして
俺とシューゴは話していて
残りの二人は、斬りかかってきた
「てめぇ!よくも俺達の仲間を!」
剣を振ったけど
その剣は折れの体を触れた瞬間折れた
いや、割れた
リ「お兄ちゃん守ったよー!」
ユ「ありがとうな」
リ「ご飯のお礼だから!」
ユ「そうか」
さっきわたした
シチューのお礼として、剣を折ったらしい
まぁ、実際には凍らせて硬いもの(俺)にぶつけさせて、折らせたんだがな
ユ「なるほどぉ。最近皆でリーファ、フィルに先生やってる効果がでてるな」
そう、最近俺たちは二人の先生をやっている
どうやらここの世界はちょっと数学とか、色々の勉強の進度が遅い
しかも子供は算数が殆どできない
だからよく買い物とかでごまかされたりするらしい
というかされた
学校に行ってる人が増えてきているから、算数ができないっていう人は減ってきたらしいがな
ちなみにそいつはカードを見せた瞬間態度を変えた
それで次に金額のごまかしをしたら、激痛が走るのとお腹をこわす呪いをかけたからあいつはもう大丈夫だろう
まぁ、今はそんな話し関係ない
ユ「そいつは皆でやって、俺がこいつやるから。ちゃんと分けるために」
俺は一番近い人を倒すことにした
他の皆は遠くの方のやつをイリヤの蹴り一発で倒した
ユ「さて、EランクがBランクで威張ってるやつをボコす瞬間は気持ちいいぞぉ」
「お、おいまて、は、話し合おうじゃないか…」
声が震えた状態で
俺に攻撃をさせないようにしている
ユ「正直、俺は攻撃がしたくないんだよなー(棒)」
「絶対ウソだ!!」
そりゃそうだ
俺たちは一応護衛として、雇われているし
一番は、お前らが食べ物を投げたからだ
ユ「飯はちゃんと食おうな?」(“そうぞう”)
そうぞうで手首まである手を百個作り、それをすべて拳にして
全部、やつに向けて飛ばした
それはすべて、お腹などに当たり。手加減していたので、ふっとばされること無く、普通に倒れた
ユ「あと“幻術”」
シューゴと同じく幻を見せた
その幻というのは、ご飯があっても透明な壁があるせいでご飯が食えないというものだ
ようするに飢餓地獄みたいなもんだ
ちなみに期間は三日でいいか
ユ「よし、こいつらだけか?」
ル「そ、そうです」
ユ「じゃあ、今日はもう帰っていいか?」
ル「はい!ありがとうございました!!あと今後もしここに来ることがあったら半額にさせていただきます!」
シ「それは嬉しいな」
ユ「また今度皆を連れてくるよ。ばいばい」
俺たちはそいつらを引っ張っていって騎士団に突き出してから
家に帰った
家に帰った瞬間俺は気づいた
ユ「あっ!!シチュー食べてねぇ!!」
青スラ「ふふ、そうですか。代わりにこれをどうぞ」
と晩御飯を出してくれた
ちなみに皆は結構満腹そうだったので
ほとんど俺が食べた
ユ「ごちそうさまでした。うまかったわ」
青スラ「ありがとうございます」
お皿を魔法でシューゴと一緒に洗おうとしたら
青スラ「お皿洗いの掃除はやらせてください!」
と言い張ったので
任せてみた
そしたら、青スラさんが球体になって
お皿の上に乗った後、そのお皿の汚れを消したのだ
ユ「え?」
青スラ「お皿はこうやって掃除できますよ」
平然と
お皿に乗っていたご飯を吸収していた
俺らの口がついた食べ物のカスなんて食べようと思うか?普通
ユ「俺の作った、蛇口とかいらないじゃん」
青スラ「ですね」
俺とシューゴで生活を快適にするために
いろいろな物を作ったが
需要が少々低かったな
この世界は井戸から水を汲み上げるみたいな世界だから
蛇口とか珍しいはずなんだがな
流石に王都は結構現代っぽい生活だったけど
多分他の所は井戸とかだと思う
ユ「まぁ、これはリーファたちに教えて将来に役立たせるか」
シ「王都とかで教えるのか?」
ユ「まぁ、それはあいつら次第だ。多分十年くらいたったら、王都に一人暮らしをさせようと思ってるからな」
俺らと違って普通のこどもだし
まぁ、俺達のことを知っているというのは通常の子供とは違うけど
シ「うわーちゃんと子供のことを考えてる。さすがユートお兄ちゃんだ〜」
少し棒読み、というより煽り口調で言ってきた
ユ「俺をバカにしてんのか?煽ってんのか?」
と聞き返してみると
シ「どっちもだな」
とはっきり曇りなき目と真面目な顔で言われたので
ユ「いま縄で縛って宙吊りにしてやる」
とシューゴを宙吊りにしようとしたが
転移で逃げられた
流石にそこまで追いかけるつもりは無いので
やめた
ユ「とりあえず、シューゴのベッドに罠でもつけとくか」
テ『仕返しをするのは変わんないですね』
もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください
この話へ一言 ユートから
ユ「あの後シチューの材料を聞いて、もう一回自分で作って食べたらうまかった」
カ「俺のスマホでレシピ見ながらだけどねー」