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第百二十二話 絡まれた仕返し

食堂に向かってみたら

いかにも冒険者ギルドっぽいところだった

木のテーブルに木の椅子

机の形は、丸だったり四角だったり


リ「ここでご飯食べるの?」

ユ「うん。まずは席に座ろうか」

フィ「わかった」


適当に席に座り

ご飯を注文した

ちなみに大柄な男の人は、案内したらそのままどっか行った

名前聞けばよかった


ユ「うーん、暇だなぁ。遊ぶ?」

リ「うん!」

フィ「遊びたい」


俺はアイテムバックの中に入っている

将棋を取り出した


ユ「これやろう」

リ「やる!」

フィ「やる」


賛成らしい

ちょっと八歳児が将棋するイメージは無いが、やりたいんだ

そして、将棋を始めた


数分後


ユ「おっ、来た。食べようぜ」

リ「勝ち逃げずるい〜!」

フィ「二体一でもまけた…」


将棋は小三の頃から趣味でやってたからな

簡単には負けないと思うよ

まぁ、次の手を予想することができないけど

頭の容量が少なすぎてすぐ忘れるし


リ「美味しぃ〜」


顔をとろけさせながら

美味しそうに感想を述べる

そして、ご飯を食べていたら

さっきの受付の人が来た

寄ってから席に座ってきた


受「そういえば気になったんですけど…」

ユ「?」


何か気になることでもあったのか?

わざわざここまで来て聞きに来たんだもんな


受「その上着って特殊ですね」

ユ「上着?」


ああ、この黒い上着か

こっちの世界だとこれは結構変なデザインだったな

そういえば、よく変なものを見るような視線を感じたな


受「これは何か特殊能力とか付いてるんですか?」


結構踏み込んでくるんだな...


ユ「…うん、色々ついてる」

受「内容を教えてくれませんか?」


内容もか…

それを言うとこの上着を取りに来るやつが増えるだろうから嫌なんだが

というか中には金で解決しようとするやつが来そうだし


ユ「それは言えねぇな」

受「なぜですか?」


...ちょっと説明がめんどくさくなってきたな


ユ「えっと…これの性能を言うと皆取りに来るから」

受「あの、黙っておきますので…」

ユ「…」(どうしよう。というかそんなに興味あるの?)


確かこれについてる能力って確か


・移動速度上昇(任意)

・魔法攻撃力上昇(ほぼ使わない)

・絶対防御(任意)(いじめ対策)

・魔力回復速度上昇(自分で作れるので意味無し)

・再生能力上昇(ほとんど必要なし)

・体力上昇(常時)(ちなみにステータスには発動していない状態が書かれる)

・気配察知(常時)

・回避能力上昇(水色の上着の下位互換)

・状態異常無効(常時)

・自動洗浄(常時)

・自己修復(常時)

・自動装着(任意)


とかだったかな?

俺からしたら、そんなに真面目に作った覚えはないけど

だってほとんど使わない機能だったってことを最近知ったし

特に再生能力上昇とか

今度本気で作ろうかな?


ユ「…うーん、言えないなぁ」

受「そうですか」


ちょっとがっかりしている


ユ「まぁ、これと同じのがダンジョンで手に入ると思うから」


ちょっと落ち込んだから罪悪感を感じたから、とりあえずこんなことを言った

一応、俺をダンジョンで倒せば手に入ると思うから嘘ではないと思う


受「そうですか」


ちょっと嬉しそうになったな

そのままどっか行った

そしたら、ちょうど皆ご飯を食べ終わった


ユ「ごちそうさま」

リ・フィ「ごちそうさまでした」


手を合わせ

感謝をして、お会計をした

会計をして、報酬の金貨二枚をもらった


ユ「そんなにあったのか...」


自分はそんなに持ってきた気がしないけど、それくらいの量があったのだろう


ユ「供給のほうが多くなりそうだな...」


などを考えて、帰ろうとしたら

後ろから声をかけられた


「なぁ、あんちゃん」

ユ「…」

「おい、あんちゃん」

ユ「...」

「おい、黒い変な上着を来たガキ」

ユ「ん?俺?」

「そうだよガキ!」


怒鳴られた

普通に違う人に言ってるんだと思って

無視してたわ


ユ「なんか用か?」

「ああ、お前の両手にある花をちょっと貸してくれねぇか?」


花...

両手を見ているがリーファとフィルしかいない

手をつないでいるからな


ユ「花なんて持ってないぞ?」

「例えだボケー!」


と溝色の髪をした

顔が真っ赤な男に言われた

やっぱり…皆でかいなぁ。身長


ユ「花って、この二人のことか?」

「ああ、そうだ。それを貸してくれないか?」


とそいつが言っていたら

二人は俺の後ろに隠れた


ユ「二人が怖がってるんだ。ちょっともうどいてくれ。あと二人をモノ扱いすんな」

「そんな事言うなよぉ〜」


はぁー

邪魔くさ

それにしても二人が花か

まぁ、可愛いもんな

いや、将来的には美しいと表現すべきか?


ユ「帰ろう」

リ「うん」


リーファとフィルの俺を掴んでいる手が震えている


「ふたりとも置いてけよぉ〜」

ユ「職員さん。こいつぶっ飛ばしていい?」

受「…聞いてきます」


どっか行った

数秒後帰ってきた


受「普段は禁じているらしいですが、今の状況を説明したら良いですよっていう許可をもらいました」

ユ「わかった」


許可をもらえるとはな

意外と理解のあるギルマスだな


ユ「お前は確か、両手に花が欲しかったんだよなぁ」

「ああ、そうだだから早くよこせ」

ユ「はいはい。聞いていってる間は待ってもらったしこれをあげるよ。“トリカブト”」


手を腰にあるアイテムバックの中に突っ込み、どっかで聞いたことのある花を作った

懲らしめる用だがな


「何だこれは?」

ユ「それは、花だ。食うと天に登るくらいうまいぞ」

「そうか、そんなうまいものをくれるというなら、食べるとするか」


と相手は素直に納得して

そのままの状態で、トリカブトを食べた

葉っぱごと


ユ「良い忘れてたけど、トリカブトっていうんだそれは。それはね毒草だ。一グラム食うと死ぬよ」

「ゔっ…からっ...」


と言ってそのまま倒れた


「お前...何を...」


そう言うと、すぐに息絶えた


ユ(と言っても、そんなにすぐ効く毒じゃないからな。ちょっと成分をいじらせて作った)


普段から実験していてよかったぁ...


ユ「さて、“フェニックスの羽”」


殺してから生き返らせた

心臓を動かす成分が入っていて、動かしすぎて止まって死んだから

心臓麻痺だから、別に体には以上はないはずだ

ついでに毒は中和して消しておこう


ユ「どうだ?天に登るような旨さだったろ」

「ほんとに登ったわ!」


突っ込まれた

まぁ、そりゃぁ天に登るような旨さなんでね

俺は食っても天には登らないと思うが


「俺を殺したな…死ねぇぇぇぇぇぇ!」

ユ「悪いが、お前のようなやつでは俺を殺せはしない」


どうせ治るし

と思っているが、強かったらどうしようという考えも頭の中で浮いている


ユ「そういえば、俺は武術を練習してたんだよな(前の世界で)。じゃあ、練習台になってもらおう」


まぁ、俺のやってる武術は合気道と言って

相手が攻めてこなかったら、俺は何もできない

というかしない

そういうものだ

だって合気道というのは相手の攻撃を利用して、技を行う護身術だからな

相手を一方的にボコすためのものではない

殺したくないけど、相手をちょっと落ち着かせたいときには最適だな


「オラァ!」

ユ「普通に殴ってくるとはな…“中段突き・小手返し”」


相手の殴ってきた手を

足を動かして避け

その後殴ってきた手を掴んで、殴った方向とは違う方向に腕を曲げて、そのまま投げた

前の世界でやったときよりもなんか強化されている感覚がした

もしかしたら、こっちに来て、体の身体能力だけではなく前までやってた技術も上昇した?


ユ「ふぅー、久しぶりだったけどできたな」

「やろぅ…」


怒ってるな

あっ、元からか


ユ「あと一撃で終わらせてやるよ。ちょうど三発だし」

「お、お前!俺のことを攻撃するとどうなるか知っているのかぁ!」

ユ「知らんし、興味ない」


これは、権力を盾にして

一方的に殴ってくるパターンだな

まぁ、力が正義だからなにも言えんが

だがその権力をねじ伏せるほどの力があれば文句は言えねぇだろ


ユ「“近距離転移”」


やつの前まで近づいて俺は

一撃を入れた


ユ「おいしょっと」


ドコぉおおん!


ユ「えー….」


俺は一撃を入れたら、アイツを含め

後ろの壁が全て飛んでいった


ユ「何でこんな威力なんだ?」


俺が入れた一撃というのは

デコピンだ

その一撃が強すぎて、今のような状態になっている

あいつ…頭吹っ飛んでだいよな?


ユ「まぁ、いいか」


と後ろを振り向いたら

何か焦った様子で、ギルマスが寄ってきた


ス「何をしているのです!?」

ユ「ああ、悪い。これは直すって」


さっき聞きに行ったと思うけど、壊すとは思わなかったのかな?


ス「違います!あなた今、あの溝色の髪のやつをぶっ飛ばしました?」

ユ「ああ、そうだ。この二人を『貸して』とか言ったからな」

リ「お兄ちゃんは守っただけだよ」


かばってくれた

ありがてぇ


ス「あの溝色の髪の人は、あるコネがあるから私達も手を出すことができませんでいた…」

ユ「あるコネ?」


コネとはなんだろうと考えていたら

上からシューゴが降りてきた


シ「何やったんだ?ロリコン」

ユ「誰がだ!」


ディスるなし


シ「お前の小さい子の守りっぷりはそんなもんだぞ。ああ、もちろん冗談だからな」

ユ「誰がロリコンだ」

シ「冗談って言ってるだろ」


このやり取りを見ていたのはギルマスだけだ

まわりには、誰も居ない

関係者にはなりたくなかったのだろう


ユ(コネとやらがそんなにすごいものなのか)


俺の語彙力のなさが出てきている


ユ「そういえば、シューゴ何か抱えているけどそれは?」

シ「ああ、なんか吹っ飛んできたから。持ってきた」


持っていたのは、あの溝色の人だった

気絶している


ユ「先の飛ばしたやつだ。首とんでなくてよかったぁ」

ス「こ、この人です。こ、この人は、国王様とこの王都一番のコメシャ商会とのコネがあります!」

ユ・シ「えっ?」

もし誤字、変なとこ、質問などがあったら言ってください


この話へ一言 シューゴから


シ「大体冒険者ギルドって、なんか絡まれるよな。ほかラノベとか読んでも大体絡まれる気がする」

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