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第百十六話 二人の癒やし

ユ「…」

サキュ「…」


現在二人は普通に楽しんでいる

ある店の椅子に座り

フォークにケーキを差し

美味しそうに食べている

また、相手に「あ~ん」をしている


サキュ「平和ですね」

ユ「ああ」


この幸せを噛み締めていた

正直今までで一番の癒やしを感じている


サキュ「ところで、なぜ私はこれに呼ばれたのですか?」

ユ「あー、そういや説明してなかったな」


俺は眺めながら

サキュバスに説明をした


サキュ「なるほど。わかりました」

ユ「はい、これを腕にはめて」

サキュ「はい」


俺が自作の腕輪を渡し

それをはめてもらった

腕輪を嵌めたサキュバスの姿は人間になった


ユ「おっ、席を立った」

サキュ「…行きましょう」


何か間ってしかも何か見ているようで、気になって

視線の先を見てみると

さっきまであったケーキのお皿を見ている


ユ「ケーキ食べたいのか?」

サキュ「あれはケーキというのですか」

ユ「ああ」


そう、ケーキは食べ物を加工した食品(まぁ、色々と混ぜるだけだが)

だからこの世界には存在していなかった

ショートケーキはあったけど

それ以外はなかった

だから俺はカンタにレシピを見せてもらい

料理人にだしたらこうなったのだ


--------------------------------


三日前


料理人の前にレシピを見せた


ユ「これを作ってくれませんかね?」


と一番人気のある店にレシピを見せた


料理人「駄目だ駄目。その得体の知れないチョコケーキとやらは作らない」


と断られたが

作ったのがあったので食べてもらった

というかこの世界にショートケーキは存在するのになんでチョコケーキが無いんだよって思っていたら

チョコが存在してなかったからついでにそれも紹介した


ユ「そう言われると思ったので、先に作っておきました。こちらができたものになります」

テ『三分クッキングですか?』

ユ『違う』


こちらができたものになります、というのは確かによく聞くやつだ

ツッコミ満載だよな、三分クッキングとか言ってるくせに

先に作ってあるからこそ三分になるんだから

これ以上言うとなんか言われそうなので言わないでおこう


ユ「さぁ、これを食べてください。美味しいですよ」(俺はケーキとか甘いものは嫌いだけどな)

テ『美味しいの説得力がありませんね』

ユ『もう何も言うな』


色々とテキストさんに言われて

正直文句を大声で言いたいが、言うとなんか変なやつに見えるだろうから

やめた


テ『元から変ですよ』

ユ「あ゛あ゛?」


思わず声に出てしまった

そしてそれを聞いた料理人がびっくりしていた


料「えっ?」

ユ「ああ、何でもありません」

料「は、はぁ」


ちょっと何かわかっていないようだ

あとで記憶を変えておこうかな?


ユ「別に毒とか入っていないので食べてください」

料「わ、わかった。どうせ引かないのだろう。食べるだけだし」


と言い料理人は食べてくれた

そしたら


料「うっま!」


なんか後ろに白い羽根生えてね?

すっごいなんか天に召されてそう


ユ「そうですか」

料「君!ぜひこのレシピを売ってくれないかね?」


肩を掴むくらい食いついてきた


ユ「そのために来たんですから」

料「わかった。これに大金貨を二十枚ほどかけよう」

ユ「えっ?」


高!

たかが料理でそんなに貰えるとは思えなかった


料「もしかして、足らなかったか?」

ユ「えっ、いや…」

料「では大金貨を五十枚にしよう」

ユ「あっ、はい。それでいいです」


ということがあり俺は大金貨五十枚をゲットしたのだ

結構遊んで暮らせそうなくらいの額だ


ユ『シューゴ、ヒラノありがとな、どうやって物を人に勧める方法を教えてくれて。莫大なお金が入ってきたよ』


などと念話でいい感じに言っていたら


シ『お金が増えたことに関しては俺らは関係ない』


と突っ込まれた


----------------------------

現実


ユ「だからあれは俺らが作ったものだ」(本当は違うけど)

サキュ「今度作ってくれませんか?」

ユ「…ケーキが報酬で良いか?」

サキュ「では、魔王様の分をお願いできますか?」


優しいなこいつ

俺のこと不細工って言ったくせに


ユ「わかった。ホールを十三個やるよ」

サキュ「えっ?多すぎます」

ユ「あー、幹部皆で仲良く食えよ」


こいつもしかして魔王が一人で全部食べるとでも考えたのか?

糖尿病になるぞ


サキュ「…幹部の皆の分も考えてくださり、ありがとうございます」

ユ「おう」


感謝された時

何を言えば良いのか思いつかなかったので

とりあえず、適当に返した

そして王子のほうをみると、何か気がついたようだ


サキュ「王子はローブとかをかぶらなくても良いのですね」

ユ「ん?」

サキュ「誰も寄ってこないので、皆王子を囲うことなどはしないのですね。魔王軍とは違います」


などと、感動しながら言っている


ユ「魔王軍だと、なんかあんのか?」

サキュ「はい、幹部はその種族の一番くらいの高いもので、実力もあり、人気もあるので、かなり慕われています。だからこそ、自分の部下が自分たちを囲ってご飯、睡眠、など色々なことをしに迫ってくるのです」

ユ「へぇー」


意外と魔王軍幹部っていうのは部下からして怖い存在では無いらしい、

なんだろうすごい魔王軍がホワイトに見えてきた

これってアットホームって言うのかな?


テ『ユートさんはどこでもホームですけどね』

ユ『どっかのドアみたいな言い方はやめとけ』

テ『ひみつ道具ではなく、秘密人間、いえ異常人間のほうが正しかったでしょうか?』

ユ『当たり強くない?』


謎のあたりの強さを感じたので

聞いてみた


テ『一つ言うならば少し暇なのです』

ユ『まぁ、会話するだけだからな』

テ『見ることはできますけどね』


確かに、会話だけだもんないつも

というか文字なのに感情があったんだ

まぁ、会話の仕方から感情があることくらいはわかっていたが


ユ『まぁ、今はあの状況を見て楽しもうよ』

テ『そうですね』


なぜ文字なのに見えることができるのかは置いておこう

細かいことを気にしていたらきりがない


テ『でもユートさん結構細かいこと気にしますよね』

ユ「おっ?なんか変化あったぞ?」


うーん

なんか聞いてるとなんか気分が悪くなってきたなぁー

ということで話を逸らすことにした

今見ているところで、王子がなにかが目の前にいる

そして、何かを話している


ユ「ファンかな?」

サキュ「あれはファンではありませんよ」

ユ「えっ?じゃあ、何?」


予想が外れた


サキュ「あれは、俗に言う噛ませ犬です」

ユ「…それは今から俺たちがやることか?」

サキュ「はい、そうです。あの二人の幸せを壊そうとしているやからには鉄槌を」

ユ「お、おう」


サキュバスの怒りようが怖すぎて何も言えない

正直、ビビった


テ『あの人達、遺体残るでしょうか?』

ユ『残らないんじゃない?』


少し怖い言葉だけを残してサキュバスに着いていった

もし誤字、変なとこ、質問があったら言ってください


この話へ一言 サキュバスから


サキュ「淫魔だけじゃなくて、恋のキューピットもやってるよ」

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