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第百十五話 王子からのお願い

次の日

俺はまた現金収入のため、商業ギルドに薬を売って

騒ぎを起こして、またおじさんを退治してから

それで、現在目の前にローブを被った王子が居る

多分、王子がここに居たら騒ぎが起こるからだろう


王子「あの、お願いがあるんだ」

ユ「?」


俺は別に暇なのでお願いぐらいは聞くけど

せめてなんのことかを教えてほしいので

とりあえず、首をかしげた


王子「ちょっとこっち来て」


と手を掴まれて、引っ張られて一通りの少ないところに来た

そして、両手を握られて、お願いされた


王子「あの、えっと…」


恥ずかしいのか、もじもじして何も言えなくなっている


ユ「はよいえ」

王子「わかった」


王子はちょっと深呼吸してから

言うつもりらしい


王子「俺はレミィさんとデートをするんだ」

ユ「へぇー、いいじゃん。いつ?」

王子「一週間後だ」

ユ「それでお願いとは?」


また、もじもじして居る

だがここまできてするお願いの内容は大体予想つく


王子「デートの手伝いをしてほしい」


ほら


ユ「なぜに?」

王子「手伝いというか、色々聞きたいだけだ」

ユ「デートの方法か?」

王子「そうだ」

ユ(頼られてる!頑張るか!)「よし、任せろ!」


ということがあったので色々と教えた

だが一つだけ、問題があった

それは、俺が今まで一度もデートなどという恋愛イベントをやったことが無いからだ


ユ「手伝う条件は、幸せになることだぞ」

王子「おう、お前の教えてくれたことを守る!」

ユ(全部、恋愛マンガの知識だけどな)


王子は元気そうにそのままどっか行った

そして俺はため息をついた


ユ「はぁー、失敗したら俺の責任になっちゃうよな。なんで引き受けたんだ?俺」


と後悔の念を吐いた


ユ「とりあえず一週間後か、やれることはたくさんあるな」

テ『“他人の恋愛を応援する”など自分の趣味が入ってる時だけ頭が働くんですね』

ユ「ちょっとそのコメント辛辣だな」


だって、入ってなかったら

俺はただのバカってことだよな?

そうだけどな!

と、考えてちょっと荒れていた俺だった


ユ「とりあえず思いついたことを全部やってくるわ」


そして、一週間後…


王子「まだかな?」


とソワソワして

目印になりそうな

噴水の前で待っている

そして、俺は遠くから見張っている

主に路地とかから


ユ「まだかな?まだかな?」

「期待し過ぎなのですよ?あと言葉が王子と被っていますよ」

ユ「いいじゃん。嬉しいことなんだから」

「そうですね」


俺が今会話しているのは

魔王の城に居たサキュバスだ

魔王の城に行って、恋愛ごとに色々関係してそうなサキュバスを連れてきた


------------------------------


一週間前

魔王城にて


ユ「ということで、ちょっと手伝って欲しいんだ。サキュバスさん」

サキュ「うーん」


何か考えている


ユ「なんか困ってたりしてる?してるなら速攻で協力するけど」

サキュ「いや、この前投げられてちょっとムカついているのです」


これはプンスカ怒ってるやつですね

怒り方が青スラさんと違ってやさしい


サキュ「では、条件を出させてもらいます」

ユ「じょ、条件…か」


俺は何が提示されるか、ドキドキしている

大体のことはできるけど

できないことが来たらどうしようと考えている


サキュ「私はサキュバス」

ユ「それは知ってる」

サキュ「ちょっと話を聞いて」

ユ「あっ、はい」


反応が早すぎて、ちょっと注意されてしまった


サキュ「サキュバスだから私の得意分野であることで勝負させてもらいます」


条件ってか勝負かよ


ユ「何すればいいの?」

サキュ「私を満足させてください」


と急に謎なことを言われた


ユ「なにでだよ」

サキュ「私達サキュバスは男の精気を吸ってご飯を食べています」

ユ「まぁ、よくラノベで聞くからな」

サキュ「らの?」

ユ「あー、いい無視して」


ちょっとはてなが浮かんでいたが

すぐに消した

ちょっと前の世界の単語はあまり出さないほうが良いかも

知らんけど


サキュ「だから、私をお腹いっぱいにしてください」

ユ「どうやって?基準は?」


ご飯なんて俺だったら無限に食べれるぞ


魔「こやつの性欲とやらを満たせば良いのだ」


魔王がサキュバスの部屋に入ってきた

気になったのだろうか


ユ「わかった。どうすればいい?わからん方法が」

サキュ「気持ちよくしてくれればいいわ」


気持ちよくか…

マッサージとか?

でも、俺がマッサージをすると

皆悲鳴を上げて天に召されるからだめだな


テ『それは痛がって...』

ユ「じゃあ、ちょっと頭貸して」


俺はテキストさんの言ったことを遮ってサキュバスを呼んだ


サキュ「えっと、勝負ですから協力はしませんよ」

ユ「...ああ、頭貸してってのは物理的に」

サキュ「では頭を貸します」


頭を差し出してくれたので

俺はサキュバスの頭を鷲掴みした

そして


ユ「スキルの応用だけど、成功するかなぁ?」


俺は新たな考えかたをこの前シューゴとヒラノと俺を含んだ三人で考えた

俺の“そうぞう”の活用方法をそしてその方法とは


ユ「“快楽物質”」

サキュ「んっ!」


サキュバスさんがちょっとビクッてなった

俺はもっと快楽物質をながした

本来だったら、快楽物質をすぐに出す方法といえば

殺すことなんだがそれでは本末転倒だ

だから俺が作ることにした


ユ(まさか、パズル感覚で考えるだけでできるとはなー)


そう、俺は自分の“そうぞう”スキルでできるだけ省略して作れば良いのだと言うことがわかったので

俺は、形、役割、見た目、重さだけを考えた

今まではもっと細かいことまで考えていたからちょっときつかったけど、これで作る幅が広がった気がする

今は快楽物質、体にあるような物質で相手を気持ちよくさせるものというピースだけを作って嵌めた、そしたら成功してできた


ユ「よし、これで勝てるぞー」


などと考えていて

魔王に声をかけられた


魔「おい…サキュバスが動かないぞ」

ユ「ん?あっ!」


俺がサキュバスのほうを見ていたら

意識を失っているようにみえる


ユ「…大丈夫かな?」


俺は手を離した

そしたら声にならないような声を出し、急に震えだした

顔を見る限り気持ちよさそうに見える


サキュ「っーーーーーーーーー!」

ユ「これで、良いのかな?」

魔「良いだろ。これ以上やると、壊れるかもしれない」

ユ「じゃあ、一週間後にお願いしておいて」

魔「わかった」


-------------------------------


現在


ユ「触れただけで、気持ちよくなるとか持続性性喚起症候群か?」


少し疑問に思って

口に出したのをサキュバスは聞いていたみたいだけど

全くわかっていなかったみたいだ


テ『これが、雑学がありすぎてテストの点数が悪くなった結果ですか。あとそれはユートさんのせいです』

ユ『テストのことは黙ってろ。あと雑学だったらヒラノも結構あるぞ』


テキストさんに本当のことを言われてしまった

まぁ、雑学があったとしても大丈夫だろ


サキュ「あっ、お目当ての二人が揃いましたよ」

ユ「どれどれ?」


俺は二人のことを見ていた

レミィさんは平民っぽそうな服を着ている

だが、髪とかはいつもと同じに見えるがちょっと変化を入れている

要約するとちょっと可愛くしてる


ユ(言え!言え!俺が言ったことを言え!)


王子はレミィさんを見て

一言言った


王子「可愛い…」


と、それを聞いたレミィは何も言わず顔を赤くしている


ユ『マジナイス!漫画の知識その一、女性がおめかししてきたもしくは何か変化があって、褒めたら嬉しいと思うものは褒めろ!』

テ『なんですか?その役に立たなそうな知識は』

ユ『最近テキストさんの当たり強くない?』


本当にそんな感じがする


そして、王子とレミィさんのデートが始まったのであった

もし誤字、変なとこ、質問があったら言ってください


この話へ一言 魔王から


魔「あのあと三日ほど起きなかったが大丈夫だったのか?」

サキュ「はい。大丈夫です」

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