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第百八話 勉強会と体力づくり

地下四階に行くと

魔王がリーファのゾンビたちと一緒になにかポーズをとっていた

組体操かな?

それを見ている俺達の顔は真顔だった


ユ「…」

魔「その反応が一番きついからせめて何か言ってぇ!!」


子供みたいにごねた

結構魔王、子供っぽいな

百歳以上のくせに


ユ「魔王って勉強したことある?」


ちょっと気になったので聞いてみた


魔「四則演算くらいできるぞ」

シ「一+一は?」


できると言うので

シューゴが問題を出したら

これくらいできるぞって顔をして自信満々で言ってきた


魔「十いt」

ユ「はい、青スラさーん!この人の先生になってくれますかぁー?」


十という単語を聞いた瞬間

青スラさんを呼んで、家庭教師をさせようとした


青スラ「なんですか?」

ユ「こいつにちょっと勉強教えてほしい。俺は馬鹿だから無理だ」


バカに関しては納得してるみたいだけど

なんかわからないみたいな顔をしている


青スラ「なぜ今更、魔王に勉強を教えるのですか?」

ユ「流石に百歳以上のくせに子供すぎる」


はっ、としている

やってくれるみたいだ


青スラ「わかりました」


ということで俺はテーブルと鉛筆、黒板を用意した


ユ「じゃあ、頑張って」

魔「ではよろしく頼む」


魔王はちゃんとお辞儀をして、授業を受けるみたいだ


青スラ「わかりました」


俺は勉強の部屋から出ていった


シ「ちなみに本音は?」

ユ「なんの?」

シ「急に魔王に勉強を教えた始めた理由は?」


くっ、鋭い

シューゴに問い詰められて俺は答えるしかなかった


ユ「青スラさんに説教されなくなるから」


こうやれば、ちょっと目が離れるって考えたから提案したのだ


シ「なるほど。でもそれってお前が女子を泣かせなかったら良いんじゃないの?だからお前が女子に優しくしたら良いのでは?」

ユ「….確かに」


でも、泣かせるつもりは無いんだがな


シ「お前も勉強したら?」

ユ「流石に四則演算はできる」


ちょっとバカにされた気分だ


数時間後にまた部屋を見に行ったら

魂がなくなっている魔王が居たとのこと

授業の感想は「悪魔がいる」「鬼がいる」「地獄そのもの」などしかなかった

そして、全て震えた声で言っていた

ちなみに青スラさんは「楽しかったです」とのこと

いつからこんなに恐ろしい人になったの?

いや、スライムだった

初めてあった時は、スゴい優しそうな感じだったのに…


ユ「何でこんなに厳しくなったのぉ〜」

青スラ「あなた達がふざけたり、女の子を泣かせたりしなければ怒りませんよ」

ユ「はい…」


スライムって変わるんだなぁ

すごい、清々しい表情で言っていた


ア「もう諦めてるね」

キ「でも優しくすれば大丈夫だろ」

ユ「頑張るかぁ」


ため息をつきながら俺は外に出ようとした


ユ「ちょっと剣振ってくる」

キ「あっ、それ俺も行く」


外に出て

俺たちは剣の素振りを繰り返した

剣を何十万回も振ってたら

また斬撃が出せるようになった

もちろん最初は出せなかった


キ「ユートって、剣術よりも体力をつけたほうが良いんじゃない?」

ユ「確かに、俺お前の半分くらいしか無いもんな。体力」


元の世界でも俺は体力が本当になかった

たまに怒った時などに爆発的な力と体力が出たけど


ユ「じゃあ、走るか」

キ「効率よくするためにさ。ちょっと服作ったら?」

ユ「ん?どういうの?」


と聞いてから

キクチに指示をもらって

その指示通りに服を作った


ユ「できた。色は水色でいいか。素材はもちろん綿で」

キ「いつもは黒色だからちょっと違和感が…」

ユ「良いだろ。前の世界ではこれ以外に青い上着とか白い上着とか来てたんだから」


と言って俺は水色の上着を着た

黒い上着はアイテムバックにいれた


ユ「さて走るか」

キ「俺も行くよ」


キクチも並走してくれるようだ


そして数時間後

走り始めたのは昼で、もう夕方か


ユ「大丈夫?」

キ「…」


現在キクチは疲れすぎて、地面に倒れている

一方俺は全く疲れていなくて、汗一滴もかいていない


ユ「やっぱり、お前の提案したこれすごいな」

キ「…」

ユ「…反応が無いただの屍のようだ」

キ「勝手に殺すな」


帰ってきた


ユ「これすごいな」

キ「これを、やれば、効率が、めっちゃ、良くなると、思って、言った、んだが」

ユ「体力回復速度一万倍の付与はやりすぎた」


俺が水色の上着に付けたのは体力回復速度一万倍だ

走っていても回復して、ずっと走り続けることができるという

ブラック企業とかが欲しがりそうなものだ

眠くもなんないし、疲れない、しかも腹も減らない

明らかに前の世界で危ない薬を売りそうな人たちがいいそうなことがすべて揃っている


ユ「さて、帰りますか」


俺はキクチを片手に持ち運んで

家に帰った


ユ「ただいま」

イ「…おかえりなさいませ」

ユ「なんだろう。すごいこれが安心感を与えてくれるんだけど。いつものがちょっとおかしくて…普通が…」

イ「あっ、あの大丈夫ですか!?」


普通に「おかえりなさい」と言われたことに

感動していた

まわりからしたら異常な光景な気がするけど

俺からしたら嬉しかった


ユ「さて、こいつ七階に置いてくか」


キクチを地下七階に置いていったあと

夕方になっていたので

アユムが晩御飯をもう作っていて

ご飯はカレーだった


ユ「うめー」


カレーを満足そうに食べながら

俺はたくさんの水を飲む


ユ「俺たちずっと十四才だから酒飲めないな」

カ「あっ、確かにー」

ア「で、でも酔っちゃうから僕は、いいかな?飲まなくて」

シ「ちょっと試してみたい」

ヒ「大人の楽しみなんだろうな」

ユ「俺たちは体はずっと子供だけどな。いつかこの世界で一番の大人になるかもしれんな。俺たち以外に不老がいなければだが」


俺たちは自分たちの歳のことでずっと話していた

ご飯が終わってからキクチが起きて、地下十階にやってきた


キ「もうご飯終わり?」

ユ「終わりだ。食うか?」


キクチはかなりフラフラの状態で上から降りてきた

まだ寝起きだからなのか、もしくはまだ眠いからだろう


キ「うん」

ユ「寝起きか…ふっふっふっふ」


俺は結構な悪い顔をした

ちょっと見せれないくらい


ユ「よし、じゃあ、眠気覚ましにこれをあげるよ」


俺はカレーをあげた

カレー自体の辛さは甘口だ

流石に子供がいるんでな

だけど、カレーの横に鷹の爪、またの名を唐辛子、を置いたのだ

これを寝ぼけて食えば、食べるはずだ


キ「美味しい…」

ユ『まだ食べないか…』


念話だとバレそうだから小声で言った

というかさっきから食べてるけど

何も無いのかな?


キ「ごちそうさま」

ユ「お、おう」


俺はキクチの食べ終わった

お皿を見てみたら

なんと唐辛子だけ分けられていた

えっ、なんで?

もしかして、あいつのスキルの『ウェポンマスター』に辛さを避ける機能でもあったの?

などと考え俺は困惑していた

その後俺は唐辛子がもったいないので、頑張って食べた


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キクチ視点


ねみー

もう早く寝よう


ご飯を食べて、風呂入ったしねよう

もう疲れた


キ「そういえば、スプーンって武器に含まれるんだな」


そう言ってからそのままぐっすりねた


---------------------------


テ『ユートさんの考え間違ってなかったんですよねぇ〜。ただキクチさんが眠くて、カレーを食べる用のスプーンが扱いにくくて、ウェポンマスターのスキルを使って、食べてたなんて。それで本人の起きてたときの気持ちを優先させて、辛いのはスキルのおかげで回避できてたんですよねぇ〜。相変わらず運が悪いですね。失敗するなんて』

ユ「そうだったのか。ちょっと煽りどっかの誰かに似て煽り口調なのははらたつからやめてくれ」


俺はため息をつきながら寝た

もし誤字、変なとこ、質問があったら言ってください


この話へ一言 魔王から


魔「一応、ちょっとは頭よくなったぞ」

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