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第百六話 魔王と散歩

現在、王都を歩いている

昨日から学校が夏休み的な期間になったので、今日からはずっと休みだ

そして街の中を歩いている

隣には変装した魔王が居ますけど

魔王は変装しているというか、姿が変わったというべきだな

現在茶色の短髪、身長は俺よりちょっと小さいくらい


ユ「…何で魔王がここに来れたんだ?」

魔「わからん。身分証をつくるとき偽装はできたからいいけど、流石にバレなさすぎなのでは?」

ユ「というか魔王なのに、人殺しとかしたことないんだ」

魔「我は人を殺したくないと思ったからな」


などと気楽に会話しているけど

ちょっと他人にこの会話が聞こえてないかが結構不安になっている

まぁ、聞かれてても信じるひとはあんま居ないと思うけど


ユ「いや、王子とかベガとかは信じそうだな」

魔「素直なんだな。その二人は」

ユ「ああ、そうだよ」


まぁ、騙されやすいとも言える

俺もそうだが


ユ「そういや、勇者が魔王城に攻めてきてどう思った?」

魔「死ぬ時に、大声を出して、消えなければいけないと考えるとめんどくさい」

ユ「なにそれ。そんな使命でもあるの?」

魔「ある。魔王は勇者に倒された時、悔しそうにして、最後に消えるときは断末魔をあげなければ行けないんだ。そんな声を出すためだけに魔力を使うから、いつもは手加減して戦うんだがな」

ユ「それで、死ぬと思ったら勇者がお前を見逃したと」


勇者は明らかに魔王が生きてることを知っているから

わざと見逃したんだ

見失ったわけではない


魔「そうだ。てっきり死んだと思ったのだが、まさかあの勇者我を殺さぬとは思わなかった」

ユ「まぁ、お前がまだ生きてるとバレて、また殺されそうになってるけどな」

魔「本当にそうだ」


はぁー、とめんどくさそうに

ため息をだしている


魔「勇者は国ごとに一人居るくせになぜ、魔王は我一人なのだ?」

ユ「知らねぇよ。神に聞けよ」

魔「聞けたら苦労はしない」

ユ「…」


この前、天啓らしきなにかムカつくものが来たとは言わないほうが良いのかな?

そう言って歩いていると


ユ「さぁ、着いた」

魔「なんだここは?」


俺はあるでかい建物の前に来た

そこには大量の人が出入りしている

そして俺はこの前ここに来たことがある


魔「商業ギルドだろうか?」

ユ「正解。今日、また薬を売りに来た。お金にはそんなに困ってないけど、暇だったから薬作ってそれを売ろうと思ったから」


今回はシューゴとヒラノも一緒に作った

だから色々な種類もあるし、数もある


魔「何を売るんだ?」

ユ「エリクサー、最上級ポーション、魔力回復薬、防御力上昇…あと色々。でもこの前ここで売ろうとしたら信頼してくれなかったから。今度は薬やで売ろうかと思ったけど、これ高級なものらしいから絶対買ってくれないだろうから。最悪お金をくれなくても、もらってほしい。俺らが使うと行っても多すぎるからな」

魔「まてまて、なぜエリクサーをもっている?」

ユ「頑張った。というか俺育ててるぞ」

魔「そ、そうなのか」


魔王まで引いている

これそんなに貴重なのか?


ユ「あと、ほら。これあげるよ」


俺は魔王に真っ黒のローブを渡した


ユ「これ被っとけ。フードもな」

魔「なぜだ?」

ユ「エリクサーを売ったら、追いかけられそうだから。なんか貴族で搾取されるだけの生活になりそうだからな」

魔「普通はエリクサーをもってたら売ろうとは思わんが」


まぁ、一部の金の亡者は売りそうだけど


ユ「さて、入るか」

魔「ちゃんと被ったぞ」


黒いフードにはちゃんと認識阻害を掛けておいた

もちろん俺もフードを被った

そして、受付の所に行った


ユ「これお願いします」

受「…」


今回は前回と違う受付の人だった


ユ「これどれくらいになります?」

受「…」

ユ「あの?」


なんか黙っている

目の前に居るのに無視されるのは流石に泣くぞ


魔「おい、お主。なぜ無視をする?」

受「あっ、はい。すみません!」


受付の人はぼーっとしていたようだ

それで、中身を見てくれた


受「中身は何でしょうか?」

ユ「エリクサー、最上級ポーション、魔力回復薬、防御力上昇、魔除け剤、耐熱剤、などなどです。それぞれ三十本ずつ」

受「…えっ?」

魔「多いな」


やっぱり多いか

手を腰に当て

ちょっと偉そうにしてる

あとため息をついている


受「えっと、これはすべて本物ですか?」

ユ「は?偽物売ってどうする?」

魔「偽物を売ると、本物だと思わせればお金が手に入るだろ」

ユ「あっ、たしかに。まぁ、本物だから関係ないけど」

受「あ、あのギルドマスター!!例の黒い人が出ましたよー!」


受付の人が大声で言っていたので

それのせいでまわりから注目を集めた

というか言い方が完全に俺が危ない人みたいじゃないか


ユ「はぁ、お金をくれればいいのに。もう帰っていいだろうか…」


奥を見てみると、大柄な男の人が出てきた


「こいつか?例の黒い特殊な上着を来たエリクサーを腐るほどもってると言う人は」


そういう言い方するから

余計にまわりから注目をあびたな


ユ「そうだが?」

「お前は俺と一緒に来てもらう」

ユ「いや、帰りたいんで。いいっす」

「では力ずくでだ!」


振り返って帰ろうとしたら

大柄な男の人は俺の目の前に飛んできて

止めようとした


ユ「俺がやんなくてもいいだろ」

魔「そうだな。我がやる。久しぶりに動きたい」


元気マンマンな様子だ


魔「この男あまり強くないな」


余裕そうに言っていた


「あの子供まじか、あの人はかなり強い人なのに」

「どうせ嘘だろ」


などとまわりの人が言っていた


ユ「いや、ここでやるとまわりの人に迷惑がかかるから。戦うなら別の場所でやろう?」

「…わかった」


戦闘だけの脳筋じゃなくてよかった


ユ「じゃあ、転移門を作るから。そこで戦おう」

魔「わかった」

「わかった」


二人とも納得してくれた

転移門を壁に作りそこを通ってもらった

そして俺は先に男の人を送っていった


「おい、早く来い!」


早く戦いに来てほしいようだ


ユ「さて、閉じるか」

「あっ、おい!」


俺はあの男の人が通ってから転移門を閉じた


魔「卑怯者め」

ユ「戦うのがめんどかったから躱しただけだ」


まわりからは避けられているが

とりあえず、お金だけもらおうとした


ユ「売ったものの金額はどれくらいですか?」

受「あっ、はい。えっと、白金貨を五十枚です」

ユ「ありがと」


と言ってそれをもらってから


ユ「“転移”」


で帰った


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受付視点


受(今私の目の前の人に居るのは、例の黒いフードの人でしょうか?)


先程私の目の前に、ポーションをおいてきた

黒い上着を来ている人

だけど、二人組みだから違いますよね

などと考えていましたけど

先程、私が呼んだ人が転移門で違うところに飛ばされた

しかもあの近くに居た女の子かな?があの男の人が弱いと言っていた

強すぎる…と思っていたら


ユ「転移」


と言って帰ってしまった

まさかあのひとが例の黒い上着の人だったのですか

とりあえず、物を売られたので白金貨を五十枚をあげた


受「本当にあの人は何者なのでしょうか?」


----------------------------


ユ「なんか思いっきりやらかしたかもしれない」

魔「気のせいだと思うぞ」


一応あのおっさんの送った所が王都の近くだから大丈夫だとは思うけど

もし誤字、変なとこ、質問があったら言ってください


この話へ一言 魔王から


魔「エリクサーなんて、初めてみたぞ」

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