第百三話 防御の活用方法
今日はヒラノのスキルの活用方法を見出そうとしている
ヒ「いつもは相手を殴ったりするだけだから、もしそれが対策された時俺なにもできいなくなっちゃうから。今のうちに他の技を習得しておきたい」
ということがあり現在草原にて
ヒラノの活用方法を考えている
ユ「ヒラノの耐久力、てか防御力ってどれくらいあんの?」
ヒ「わからない」
ユ「試すか。大丈夫死にはしないと思うから」
ヒ「不安になるからちょっとやめてほしいな」
シ「大丈夫生き返らせられる」
俺はヒラノにいろいろな技をぶつけることになった
ユ「シューゴ頼む」
シ「“火球”」
ぶつかった瞬間見え上がりはしたが、すぐに消えた
ユ「…防御力って、俺が思ってたのと違ったなぁ」
シ「俺も」
ユ「防御力って、魔法も入るんだ」
ピコッ!
ユ「ん?」
ステータスに変化が…
ユ「あっ、ステータスに魔法防御力が表示されてる!」
ヒ「えっと、『魔法防御力は、通常の防御力と一緒です』だって」
ユ「なんだよ!なんでも無いじゃん!」
シ「通常の防御力と魔法防御力が一緒ということがわかってよかったじゃん」
ユ「まぁ、そうか…」
説得されてから
もう一回シューゴが魔法を放つことにした
シ「次は違うので行くか“雷撃”」
上に小さい黒い雲が出来上がり
そこから雷が振ってきた
ユ「雷だから十億ボルトくらいあると思うけど」
ヒ「別に平気だな」
シ「本当に防御力どうなってんだ?」
ちょっと意味わからない防御力をしている
まぁ、魔法だから魔法防御力が機能して、そんなに聞かなかったとかありそうだけど
ユ「本当の雷だとどうなんだろう。俺とシューゴのは魔法だから実践できないし」
シ「いや、本物でやったら場合によっては塵すら残らなくなって死ぬからだめだよ」
ちょっと焦り気味で突っ込まれた
まぁ、さすがに死ぬか
本当の雷を食らったらな
ユ「これだけだと、活用できないなぁ」
シ「ああ、それについてなんだけど、一個思いついたんだ。案が」
ヒ「おっ、なに?」
ユ「言ってみて」
言ってくれた
その案は
ユ「ヒラノを大砲の玉みたいに飛ばす?」
シ「ああ」
ヒ「大砲が無くない?」
ユ「いや、まず飛ばすことはいいのかよ」
ちょっと真面目な雰囲気にはついていけなかった
から俺はついつっこんでしまった
ヒ「ちょっとそれもあるけど」
シ「ユートが大砲作ればいいだろ。王子と戦った時にさなんか大砲らしきものを作ってたよな」
ユ「あー、そういや作った気がする」
思い出したように言っているが
まったく思い出していない
だから額からはかなりの量の汗が出てきた
ユ(まじでなんだっけ。王子と戦ったときなんて、剣を千本ほど向けたくらいしか覚えてない。まぁ、いっか)
シ「とりあえず大砲作ってみて」
ユ「わかった」
俺はシューゴに言われたとおりに大砲を作った
大砲は円柱形で真ん中がくり抜かれている
ユ「これにヒラノがはいって、これを撃ってみるのか」
シ「そう。ヒラノの防御力なら無傷で生還できるでしょ」
俺は自分で作った大砲を眺めていたら
気がついたらヒラノが大砲の中に入っていた
ユ「準備早くない?」
ヒ「まぁ、どのみち乗ることになってただろうから早くても遅くても変わらないでしょ」
大人の回答だな
というか判断か
ユ「ははっ、判断が早いな」
軽く笑い、ふざけた
その後俺はヒラノを飛ばすために、火薬を大砲の火をつけるところらへんに入れた
ユ「よし、火薬は入れた」
シ「準備いい?」
ヒ「いいよ」
シ「じゃあ、打つ三秒前。三…二…一….発射!」
シューゴは大砲の紐に火をつけた
そして三秒経ったら
爆音を立てヒラノが飛んでいった
ユ「あっ、火薬の量ミスってる」
シ「えっ?」
焦って聞き返された
ユ「あの大砲には決まった量しか入れちゃだめで、カップ麺みたいに線があるところまで火薬を入れれば良いんだけど、ちょっと多めに入れちゃった」
シ「なんで例えがカップ麺なんだ?」
ユ「とっさに出てきたのがカップ麺だった。いや、焼きそばだな」
シ「ヒラノ追いかけるぞ」
華麗にスルーをされてしまった
まぁ、いつも俺が変なことを言うとスルーされているから
慣れたもんだ
俺たちは手違いで飛んでいったヒラノを追いかけるため
飛行魔法で飛んだ
そして飛んでいる間ユートは
ユ(よくよく考えたら、飛ばしたのはわざとだから間違いでは無いのでは?)
などとくだらないことを考えていた
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ヒラノ視点
ヒ(飛ばされちゃったなぁ。もう遅いし、俺が今できることは、落下しても死なないことを願うだけだな)
と高速で飛びながら考えていた
どうやら防御力のおかげでそんなに風圧を感じないらしい
ヒ「ん?なにか迫ってきてる」
ドコーン!
何かとぶつかった音がした
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ユート視点
俺たちはヒラノを追って
飛んでいったが
ユ「あれなんだ?」
シ「えっと、馬車かな?」
ユ「なるほど。ベタか」
現在俺たちは空中から、馬車が盗賊の人に攻撃されているのを見ている
そして何かぶつかったような跡が馬車にあるので
おそらくヒラノはあの馬車に突撃したのだろう
ユ「降りよっか」
シ「そうだな」
俺たちは飛行魔法を解いて
盗賊たちの後ろに降りた
ユ「盗賊の人ー!」
と俺は声をかけてみた
だけど反応はなかった
ユ「声を掛けて攻撃をしていいか聞こうと思ったのに」
シ「多分それ聞いても許可は出ないと思うよ」
と冷静に言われた
次に、この前の拡声器をアイテムバックから取り出し
それを使って、聞いてみた
ユ「盗賊に人ー!攻撃していいですかー?」
「あ゛あ゛!?」
すごい声を荒くしていた
シ「盗賊って、勇者パーティの中にもいたからあれは野盗じゃない?」
ユ「あー、たしかにそうかも」
野「何話してんだ!?」
うわー、怒ってる
攻撃していいか聞いたからかな?
野「どうせガキ二人だ、俺達には何もできない。さて、この馬車にいる人を…」
といっていたが
最後らへんはよく聞こえなかった
ユ「だれかあの馬車の中にいるようだな」
シ「助ける?」
ユ「もちろん」
シ「だな」
意見が一致していたので俺たちは
野盗をぶっ倒すことにした
シ「今は油断してるから、奇襲がよさそうだな」
ユ「野盗に顔を覚えられたくないから、俺はフード被っとくわ」
シ「認識阻害付きの?」
ユ「うん。シューゴは?」
シ「俺は魔法でできるよ」
ユ「んな器用な」
と言いシューゴは魔法で顔に認識阻害をかけ
俺はフードを被った
シ「じゃあ、3、2、1、….で行くy」
ユ「おらぁ!」
俺はもうすでに盗賊を一人殴っていた
もちろん殺さなないように手加減はした
シ「まだだったのに…」
結果的に奇襲は半分成功したから別に問題ないと判断しシューゴはあまり言わなかった
シ「“麻痺”」
シューゴは野盗皆を麻痺させた
ので誰も動かなくなった
ユ「俺もそうやればよかった」
シ「頭使えばよかったのに」
ユ「あ゛!?今なんつった!?」
今馬鹿にされた気がする
まぁ、本当のことだからなんとも言えんが
ユ「さぁ、ヒラノは何処行った?」
俺は馬車の中を確認してみた
そしたらそこにはヒラノと青髪、長髪の少女がいた
ユ「ん?大丈夫か?」
「!?大丈夫です!」
ちょっとびっくりしたような返事をされた
ユ「行くぞ…ヒラノ」
俺はヒラノに対して手を伸ばして
引っ張った
どうやら馬車の地面に埋まってたのでな
シ「“飛行”」
ユ「帰ろうぜ」
ヒ「うん」
「あの…」
なにか言ったような気がするけど
気のせいだろう
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私はスーヤ
世界で一番の商会の娘です
最近、特殊な黒いフードと上着をした方が大量のエリクサーを無料で譲ってくれたというのを聞きました
おそらくそれは私の目の前にいる人でしょう
顔はよく見えませんが
先程私の馬車にツッコんできた
この方の濃い灰色の上着を着た仲間らしき人を助けていました
おそらく仲間で間違いないでしょう
ユ「ん?大丈夫か?」
ス「!?大丈夫です!」
びっくりしてしまった
考えていたものだから…
シ「“飛行”」
外にもうひとり薄い灰色の上着をした男の人が居ます
おそらくあの人もこの黒いフードの人の仲間でしょう
ユ「帰ろうか」
あっ、飛んで帰ってしまいます
ス「あの!」
と声をかけたが
振り返ってくることはなかった
ス「助けてくれてありがとうございます」
これはお父様に言わないといけませんね
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ユート視点
ユ「ハックション!」
ヒ「ユート風邪か?大丈夫?」
ユ「バカが風邪を引くわけ無いだろ」
シ「そうだな」
ユ「ちょ、納得しないで!」
そのまま俺たちは飛んで帰っていった
もし誤字、変なとこ、質問があったら言ってください
この話へ一言 ヒラノから
ヒ「意外とぶつかっても痛くなかった」