第百二話 身体(能力)測定
ユ「なぁ、皆でさ身体測定しない?」
カ「なんでそんな唐突に」
シ「せっかくの休みなのに」
現在、俺達は皆でポーカーをしていた
キ「いや、どうせ急に違うこと言い出したのは負け続けてるからでしょ」
ユ「ちょっと黙ろうか」
静かな圧を掛けながら言った
ユ「まぁ、それもあるけど」
ア「認めちゃってるじゃん」
ユ「ちょっと黙ろうか」
ア「わ、わかった」
もちろん圧をかけた
ユ「皆の能力がどれくらいなのかを知りたくて」
ヒ「えっ?それは体力測定じゃない?」
ユ「…あっ」
キ「あっはっはっは」
俺の間違えに対して大声で笑うキクチ
ちょっとムカつくな
ユ「キクチはあとで体育館裏集合な」
シ「古いよ」
ヒ「体育館無いよ」
カ「もしかしたら、告白かもしれないよー」
ユ「しねぇよ!」
ということでポーカーをやめて
体力測定を行うことにした
カ「ここだったら草原しかないからなんの迷惑がかからないもんなぁ」
ユ「まずは握力」
握力計を作って
皆の握力をはかった
その後
キ「やっぱ俺身長が二番目に高いのに、体重が三番か二番目くらいに軽いから握力一番低い」
ユ「俺二番目だな。流石に身長二十センチほどの差は埋められなかった」
ヒ「それでもすごいと思うけどね」
シ「それにしても、よくこの握力計もったね」
シューゴに握力計を持ってもらった
ユ「まぁ、ちょっと試したやつが他にあるしね」
と言って俺はアイテムバックから大量の壊れた握力計を出した
ア「これは?」
ユ「俺が握力を測ろうとした時に、俺の握力に耐えることのできなかった奴ら」
大体、針が限界突破したとか
掴む部分が脆すぎて壊れたとかだけどな
シ「犠牲者が…」
ユ「犠牲者いうなし」
流石に百キロまでのやつは全然だめだった
針が何十周もしたのだから
ユ「じゃあ、次は走り幅跳び」
順位は俺とキクチが測定不能で一位、三位はカンタ
シ「元から足が早くて、ジャンプ力が高かった二人の結果が測定不能って」
ア「ち、ちなみに測定不能ってどれくらいから?」
ヒ「大体300mからってユートが言ってた」
普通に化け物である
カ「高いところも届くね〜」
ユ「いや普通に飛ぶわ」
ジャンプするまでもない
ユ「俺とキクチは大幅移動速度が早くなったんだな」
キ「ヒラノはさっきの握力を見ると、力が強くなったんだろうな」
ア「他の皆はどうなんだろう。何が強くなったんだろう?」
カ「助走20メートルでこれってどいう言うこと?」
カンタが困惑したまま終わった
ちなみにユートとキクチが跳んだ時地面がえぐれたので二回ほど場所を変える羽目になった
リ「次は、立ち幅跳びをしてください〜い」
途中参加してきた
ユ「マネージャーだ」
シ「違うだろ」
カ「ジャージとか着せたらそれっぽくなるかも」
リ「何話してるの?」
ユ「なんでも無いよ〜」
ちょっと聞いてきたけど
なにもないと伝えておいた
立ち幅跳び
順位はユート一位、キクチ二位、カンタ三位
ユ「まさか高く跳びすぎて、自分の重さでクレーターができるとは思わなかった」
と言って、さっき自分で作った
クレーターを指差した
シ「その重りはずしたら?」
ユ「確かに。じゃなきゃ体力測定じゃなくなるな」
ということで地面にめり込むくらいの重りを外した
青スラ「次は、反復横跳びで〜す」
俺は地面に絶対に消える許可が出るまで消えない線を作った
あとシューゴと一緒に地面を固くした
フィ「よーい、どん」
数人かなりの速さでやっていて
ちょっと残像が見えただとか
三十秒後
順位はカンタ一位、キクチ二位、シューゴが三位だった
カ「俺いっちばーん」
ユ「カンタは瞬発力が上がったんだな」
ア「なんで?」
シ「スマホを早く触るためじゃない?」
カ「変なところが強化されたなぁ」
地面は幸いえぐれなかった
まぁ、地面を強化しからな
ユ「じゃあ、線。消えていいよ」
スウッと線が幻のように消えていった
イ「えっと、これなんて読むんですか?」
青スラ「長座体前屈です」
イ「長座体前屈!」
皆そこそこの結果で終わった
別に身長が伸びたり、柔らかくなったりはしていないので
別にそんなに変化はなかった
ユ「はい、次。えーっと、地獄」
シ「シャトルランな」
カ「間違って無いんじゃねー?」
元からシャトルランは地獄だ
あと悪魔の声のような音が永遠と続きながら
それをずっと聞きながら、永遠と死にかけるまで走り続けられるものだからだ
シ「さて、地獄をどう乗り切るか」
ユ「頑張ろ」
数十分後
ユートが地面に倒れてた
ユ「あ゛あ゛もう無理。死ぬぅ」
結果皆の中で一番体力が少ないのはユートで一番多いのはシューゴかキクチだった
疲れすぎで、ユートは倒れたまま動かない
うめき声は聞こえるけど
シ「前にもこんな事あったな」
カ「俺とユートが走りすぎて学校の休み時間と次の授業が全部休憩時間になったやつ?」
シ「ああ。あのときユート本気で走ったからぶっ倒れたけど。今回もそうだろうな」
と地面にぶっ倒れているユートを見て言っている
とりあえず全部やることは終わった
ステータスに体力という項目が追加された
というより元からあったけどそれがもっと細かくなったらしい
テ『体力というのはスタミナみたいなもので、これは常に増えるか、減るかを繰り返しています。休めば増えるし、走ったりすれば減ります。横にかっこで囲ってあるものがあるのですがそれは、最大の値です』
ユ:0.1(150000)
キ:2(370000)
シ:5(400000)
ヒ:1(300000)
カ:2(330000)
ア:1.5(280000)
テ『ちなみに体力がゼロになると、疲れで気絶などを引き起こし、最悪死にます。気をつけましょう』
ア「や、やばくないなくなったら?」
ちょっとアユムは体力がなくなったときの恐ろしさを感じたようだ
他にはDP(防御力)という項目が追加されたようだ
ユ「DP、防御力か」
俺は寝転んだまま話した
キ「ヒラノあたりが高そうだな」
ヒ「わからない。皆がどれくらいなのか知らないから多いのかどうかちょっと…」
ということで皆言い合った
ユ:60000
キ:50000
シ:30000
ヒ:100000
カ:50000
ア:45000
ユ「ヒラノは文字通り桁違いだな」
シ「ゼロが一個分違う…」
どれくらいなんだろ
まぁ、いいか
ユ「あの誰か、運んでくれない?」
ヒ「わかった」
俺はヒラノに抱えられたまま
寝た
もし誤字、変なところ、質問があったら言ってください
この話へ一言 作者から
作者「何回か体力測定を身体測定って言ったことがあるわぁ..」