第1話 始まり
あなたは魔法を信じますか
あなたが気付かないだけで
この世界には魔法が満ち溢れています
そう、それはあなたのすぐ近くでも
キーンコーンカーンコーン
ここはとある学校の一つの教室
そこにいる一人の少年
彼の名前は神無月 空
「おい、起きろよ、空。」
「んぁ?もう授業終わった?」
「何言ってんだよ、授業なんか通り越して、もうみんな帰ってんぞ。」
「そっか、じゃあ俺も帰るか。」
「そうだ、今日この後みんなでカラオケ行くけど、お前も来るか?」
「う〜ん、今日はいいや、帰ってシロとクロにもエサやんなきゃいけねぇし。」
「りょーっかい、じゃあまた今度な。」
「おう、悪かったな。」
町のはずれにある小さなアパート
ここが空の家だ
「ただいま〜、って言っても誰もいないか。」
「ニャ〜。」
「・・・。」
「お〜、シロ、クロ、ただいま。」
(ん?なんか手紙来てるな。)
「なになに?あなたの頼み引き受けます、か。」
「へぇ〜、どんな依頼でも引き受けてくれるのか。」
「じゃあ、ペットシッターでも頼もうかな。」
「ニャ〜?」
「・・・。」
「ごめんごめん、冗談だよ。」
(でも、この名前すこし気になるな)
あなたの頼み受け付けます
Magic association
マジシャン ソリューション
(Magic associationって魔術結社って意味だよな?)
「どうせ暇だし、後で行ってみるか」
「ニャ〜。」
「・・・。」
「判ってるって、エサだろ。」
(ここか、・・・見た目は普通の家だな。)
ガチャ
(なかはなんかすごいつくりしてるな。)
「いらっしゃいませ。」
「うわ!!」
「ようこそ、マジシャン ソリューションへ。」
「あ、どうも。」
その異様な部屋に完璧にとけこんでいる少女が一人
銀髪で真っ赤な目をしたとても異様な少女がそこにはいた
(女の子?何でこんな場所に、それにこの子すごい格好だ。)
「そのように警戒しなくてもよいですよ。神無月 空さん。」
「えっ、はい、って何で俺の名前を!?」
「それは僕が占ったからですよ。」
奥の扉からもう一人の青年が出てきた
その出で立ちは平安風の羽織をまとい片手には扇子という
あきらかに陰陽師ですと主張しているような格好
「占いって、人の名前まで占えるんですか!?」
「はい、なんでも占えますよ。」
「すごいんだな占いって。」
「はい、何でも占えますよ。」
「でも、なんで俺のことなんかを?」
「私たちはずっとあなたを探していました。」
「は?俺を探してた?何言ってんだお前。」
「あなたは私たちにとってとても大切な人。」
「・・・おまえ、頭大丈夫か?」
「社長、いくらなんでも話が唐突過ぎます。」
「でも、この程度も理解できないなんて、あなた本当に神無月 空ですか?」
「うっせぇな、まず人に名前を聞く前に、お前が先に名乗れよ。」
「それもごもっともですね。」
「それでは僕のほうから自己紹介を。」
「僕の名前は水篠 悠里、見ての通り陰陽師、よろしくね。」
と一人の青年がさわやかに自己紹介をした
「はぁ、よろしくお願いします。」
(こいつ、いま普通に陰陽師って言ったよな?)
「そして、この方がうちの社長の白銀 灼夜様です。」
「ふ〜ん、・・・って社長!?」
「何か不都合でもありますか?神無月 空。」
銀髪の少女が少し怒ったような無表情で問いかけてくる
「いや、普通に考えておかしいだろ。お前どっからどう見ても、見た目年齢小学生ですって感じだぜ。」
「それは当たり前、普通だったら小学生ですから。」
「じゃあ、やっぱりおかしいじゃないか。日本の労働基準法しってるか?」
「労働基準法 第6章 第56条 使用者は、児童が満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまで、これを使用してはならないってルールがあるんだよ。」
「問題ない、私は大学までの学業を終えてある。」
「・・・は?」
「えっとですね、白銀様はですね生まれたころから、アメリカに住んでおり、4歳のころに小学生の授業を終え、その後1年で中学生を終了、そして7歳のころに高校生を終了し、9歳で大学を卒業してらっしゃいます。」
「てことは、俺より頭いい?」
「日本の高校生のLvなどはるかに超えている。」
「ふ〜ん、まぁだいたいのことは疑問は残るが無理やり納得してやる。」
「そうですか、しんじてもらえ。」
「だが、なぜそんな胡散臭いやつらが俺のことを待ってるんだ?」
「・・・それはですね、あなたのお父様との約束ですから。」
「・・・親父の?」
はい、何とか一話目が無事にかけました。
ここまでは特に何にも起きずに普通に進んできましたね。
これから先神無月 空に何が起きるか注目しといてください。
小説についてお叱りやコメントなどくれるとうれしいです