こいに落ちる
理由もなくクラスメイトにいじめられるようになった。
親友も最初は怒ってくれたがいつの間にかいじめる側になった。
いじめといっても暴力とか悪口ではなく少し存在を忘れられるといった少し陰湿なものだった。
その度に幼馴染の委員長をしているリサに助けてもらう。
リサは勉強も運動も万能だ。だけど僕がいじめられている現状は分からないらしく、いつも優しくしてくれる。
いじめられる前はリサに好意を持っていたが、今はいじめられている、
自分が恥ずかしくてそして情けなくて死ぬほどくやしくてたまらなかった。
でも、リサはいつも優しくそばにいてくれた。
ある日、屋上に来てとリサに呼び出された。
屋上に行くと校庭にクラスメイトが全員いるのが見えた。
皆心配そうに屋上を見上げていた。
「ごめんね」
リサはそういうと僕に今までのいじめの原因が自分にあったと教えてくれた。
リサは僕が好きだと友達に相談したそうだ。
その友達は僕が一人になれば必然的にリサと一緒に居る時間が増えると考え、
行動に移したそうだ。僕の友達にも協力してもらって。
リサは僕と一緒にいる時間が増えて嬉しいと友達に伝えたら
「私達のおかげでしょ」と友達が笑いやっと分かったそうだ。
一緒にいれるのは嬉しいけどいじめという嫌な気持ちにさせてしまったのはいけないと謝罪したのだ。
でも、僕が好きな気持ちは変わらないからと告白してきた。
「あなたに恋してます」
好きでも愛してるでもないリサらしい告白の仕方だった。
でも、僕はもう・・・・・・
僕はリサを引き寄せ抱きしめた。
下にいるクラスメイトが盛り上がっているのが分かる。
「ますます恋に落ちちゃう」
抱きしめたリサは顔を真っ赤にして僕の胸に顔をうずめた。
騒ぎに気づいた先生や他の生徒が集まってきた。
クラスメイトが説明しているのが視界の端に見れた。
ムービーや写真をとっている人もいる。
このまま皆のところに行けば僕たちは学校で一番幸せなカップルにさせられるのだろう。
そしえ美談として語られるのだろう。
いじめられている間僕が苦しんだことを、
なかったことにして。
事故に見せかけて僕は故意に落ちた。




