アルバイトを完遂せよ-7
3.剣の時代
古代魔法王国が滅んだあとに、世界のリーダーとなったのは、古代魔法王国時代に奴隷として、もしくは蛮族として蔑まれていた人々。魔法の能力こそ低かったが、それを補う強靭な生命力に満ち溢れていたのだ。
魔法の力は存在しているが、高度な呪文は失われ、魔術師の数も少なくなった。それにとって代わって、物事は武力によって解決されるようになっ た。そのため、現在を「剣の時代」と呼ぶ。
また、この世界では様々な神々が存在している。特に力の強い6柱を、六大神と呼ぶ。
六大神
始原の巨人の死体から、神々が生まれた。特に力の強い6柱を、六大神と呼ぶ。
右足:戦の神、ノドレイ。
左足:商売の神、サエリツ。
頭:知識の神、エスサフィン。
胴体:大地母神、ニスシャ。
邪悪なる右腕:暗黒神、コーレーデス。
善なる左手:至高神、ヴェリスラー。
・ノドレイ:戦争と勝利の守護神。
教義:卑怯な行為や臆病な振る舞いを否定し、正義ある戦いのみを肯定している。
・サエリツ:幸運と商業の神。
教義:商売など人と人との会話や交流を通じて、幸福は実現される。
・エスサフィン:英知と知識を司る。
教義:知的な生き方を教え、すべてのものが賢明であれば、世界はうまくいく。
・ニスシャ:自然と農業の女神であり、結婚の守護神でもある。
教義:自然であれという言葉ですべて表される。自衛のため以外の戦いは否定している。
・コーレーデス:破壊と混沌を司る。
教義:完全な自由を目指し、法や秩序、道徳などの束縛に屈することを嫌う。
・ヴェリスラー:秩序と法の守り手。
教義:人々が秩序にのっとった行動をし、世界に不変の「正義」を実現する。
この世界の成り立ちと神々、そして主な宗教の教義を理解していただけただろうか? では、物語に戻るとしよう。