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袋のネズミと蒼空の危機

「ここ」


そう言われ、ドアに耳をつけて耳を澄ますと


低い男性の声が聞こえた。


誰かと喋っているようだ。


そのとき、警報音が鳴り響く。


『無駄だよ』という声が聞こえた。


「やられた。防犯カメラだ」


気づかなかった。


さっきまで防犯カメラなんて無かったから


完全に油断していた。


そういえば何故警察側は蒼空のお父さんを


止めないのだろうか。


こんな発明品を作ったら流石に警察も


気づくはず...。


じゃあなんで?


ふとさっきの紙に書いていた内容を思い出す。


まさかとは思うがもう先に


警察は洗脳されてるとか?


それじゃあ一生助けは来ないんじゃ...


「卯川!逃げるぞ!」


どうしよう...。


何か洗脳を解く方法は...。


私はそう思って、蒼空の声を振り切って


廊下の奥に進む。


「卯川!」


ごめん蒼空。


今はこの洗脳を止めないと...。






この建物には一体いくつの部屋が


あるのだろうか。


オバケちゃん達とも探しているが


一向に洗脳についての紙は見つかりそうにない。


やはり洗脳についての紙はあの人の近くにしか


ないのだろう。


しょうがない。


危ないけど行ってみるしか無さそうだ。


しかも危なくなったらオバケちゃんを使って


蒼空に伝えれば...。


そう思い、私は息を潜めながらあの部屋に


入る。


色んな引き出しを開けて情報を探していると、


1番右の引き出しの中に1枚の紙が入っていた。


その紙は洗脳を解く方法が書いてある紙だった。


やっと見つけた...。


解く方法は....


何これ...。


紙には呪文のようなものが書き込まれていた。


するとオバケちゃん達がその紙を取り消えた。


「待って!」


私が捕まえようとする。


その時、


「待つのは君の方だよ」


「自ら部屋に来るなんて馬鹿だね~」


という声が聞こえ誰かに腕を掴まれる。


まさかと思い振り返ると蒼空のお父さんだった。


そのとき、バンッと勢いよく扉が開く。


それと同時に蒼空のお父さんは


私に拳銃のようなものを突きつける。


「卯川!」


震えるほどとても怖い。


「蒼空それ以上近づいたら分かるよね?」


と言って鳥井博士は不気味に笑う。


そういえば先程からオバケちゃん達の姿が


見えない。


もしかしたら警察のところに


行ってるのかもしれない。


でもそうじゃなかったら...。




「父さん、卯川を離せ」


「お前に指図される筋合いは無い」


そのとき、バンッと耳元で音が響いた。


お父さんが天井に向かって撃ったらしい。


その拳銃は普通の拳銃ではなく、


レーザーのようなものを放っていた。


あれに触れたらどうなるのだろうか。


足がガクガクと震えている。


「卯川!危ない!!」


こんな時に考え事をする私の神経は


おかしいのだろうか。


私は蒼空に引っ張られ代わりに


蒼空は撃たれた。


「蒼空!!」


「やだ!蒼空...!!」


また私のせいだ...。


「もう誰かの死を見たくなかった。だから──」


そのとき、


「何してる!!銃を置け!!」


警察官が来たのだ。


「なっ..洗脳が解けてる...?」


「プー」


「オバケちゃん!」


多分オバケちゃん達が


警察官の洗脳を解いてくれたのだろう。


でもどうやって...?


その前に蒼空を助けないと...!


「オバケちゃん....蒼空が..」


「プー、プープー」


『鏡に行こう』そう言ってる気がした。

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