表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

理解と廃壊

「まず、これ渡しとく」


「後で返して」


そう言って蒼空は


私に分厚い辞典のようなものを渡してきた。


中を見てみると沢山の単語が並んでいた。


頭が痛くなりそうな量だ。


「じゃあ俺はあっち行ってるから」


「はーい」






数時間が経った気がする。


でも実際はそんなに経っていないのだろう。


試しにさっき、オバケの発音を聞いたが


全く分からなかった。


それでも看板に何が書いてあるか


なんとなく分かるようになった。




ーー∩༅=・‥\♡ຼ/=■●∟ーー


『エアー・ニュータウン』




ここはエアーニュータウンと言うのだろう。


でもタウンと付いているくらいなら


建物があると思ったがここには何もない。


この、ただの白い空間には看板とベンチしか


見たことがない。


後で蒼空に聞いてみるとしよう。






そういえば今、


あっちの世界はどうなっているのだろう。


もしかしたらお母さんが心配してるかも...。


「ねぇオバケちゃん今あっちってどうなってるの?」


「プー?」


「プープー!!」


一瞬『分からない』というような感じがしたが


他のオバケが手鏡を私に渡した。


そこにはあっちの世界が映っていたが、


最後に見たような綺麗なハロウィンの


景色ではなく、


オバケを探し回ってる人々の


ゾンビのような姿が映っていた。


「なにこれ...」




「卯川、大変だ」


その時、慌てた様子で蒼空が私のもとに来た。


「どうしたの?」


「父さんが新しい開発をしてる」


「どんな開発?」


「それが、分からないんだ...」


「でも嫌な予感がする」


「でも....出口ないからどうしようも出来ないよ?」


私がその質問をすると蒼空は『そうだよな』


と言いながら考え事をしている。


そのとき、オバケが私の肩をトンと叩いた。


私は何かと思い、振り返ると


そこには巨大化したオバケが居た。


「え!?」


私の声に驚いたのか蒼空もオバケのことを


驚いた顔でじっと見ている。


そこに、1匹のオバケがやってきて


大きいオバケの中に消えていく。


私はそれが気になってオバケをめくってみると


そこは現世と繋がっていた。


「蒼空!お父さんの場所分かる?!」


「分かるけど...」


「案内して!!」


「いや、出れないんじゃ──」


「こっから出れるから!早く!!」


そう言って私たちはオバケをめくって


飛び込んだ。






目を開けるとあのゴミ捨て場の鏡の前に居た。


「なんで早く気づかなかったんだ...」


多分、


蒼空も出れると思っていなかったのだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ