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人間というもの a

前回のあらすじ


傭兵、エインは森で謎の少女を見つける。

成り行きで王都まで連れていくことになったがどうやら記憶喪失らしい。

一晩経ち、旅が始まる。


朝食の時、いきなり傭兵さんはお前の名前を決めようと言ってきた。

私が少し悩んでいると傭兵さんは、「サラ、なんてどうだ。」と。

私は特に不満がなかったので、「良い響きですね、その名前で良いです!」と笑顔で返すと何とも言えない顔で返された。

あれ、私なんか間違えました?

悶々としていると気にせず話を続けてきた。

「とりあえず依頼主に適当に報告してから旅立とう。」

適当、、、。そんなんで良いのかな。

なんだか勢いでお願いしたのを若干後悔してきちゃった。


身支度を済ませ、早速依頼主の元に向かう。

旅ってわくわくするな、なんてのはもちろん私だけみたいで、傭兵さんはやれ馬の手配だのやれ食事の確保だのと忙しそう。

とにかく後ろをついて行ってると、依頼主の元に着いていたようだ。

意外と家小さいんだなと思ってるとドアが開く。

トコトコと傭兵さんに続いて入っていく。

中は凄く綺麗で、キョロキョロと見回していると、客間にと通される。

如何にも高級そうなティーセットとお菓子を出せれ、いただかなきゃ失礼だ。なんて自分の心に一言、早速口をつける。

記憶が無いからわからないけど、多分これは今まで食べた物の中で一番美味しい。そんな事を考えていると、傭兵さんが早速話を進めていた。

「1日色々見て回ったが、全く怪しいところはなかったぞ。まあこの少女は怪しいが。」

こっちを見ないで。

「それでこの少女が王都に知り合いがいるとの事なんで何かの縁と思い送り届けたいんだが、依頼を完了という形にはできないだろうか?」

依頼主の村長さんに目を移す。

村長さんは淡々と、「なるほど、畏まりました。」

メイドに一言二言、まもなく報酬が運ばれてくる。

銀貨2枚。相場はわからないけど宿屋で銅貨しか使われてなかったところを見ると随分良い値なんじゃ無いかな?

傭兵さんは助かる、とだけで早速席を立つ。

お菓子が名残惜しいけど遅れないように席を立つ。

去り際、村長さんとメイドさんが小声で話しているのが少し気になったがさっさと行くぞと言われ扉を閉める。



さあいよいよ旅が始まるぞ!と勝手に村の出入り口で意気込んでいると、行商人らしき人が傭兵さんに話をしていた。

どうやら一緒に行く事になったらしい。

行商人の方が荷台に乗せてあげようか、と言ってきたが私の意見も聞かず、これからの事もあるからこちらの馬に乗せると返した。

まあ、別に良いけどね。


旅が始まると行商人が凄くお喋りで色々な事を聞いてくる。

傭兵さんとの関係は?なんでこんな所に?

傭兵さんとの打ち合わせ通りになんとか返す。

最初は返すのに必死だったがこちらから質問してみると快く色々教えてくれた。

お金は金貨1枚に対し銀貨50枚、銀貨1枚に対し銅貨300枚が今の相場らしい。

また、王都まで2週間程、しばらくは森ばかり、など、聞いてて飽きない話ばかりだった。


夕刻


近くに川があるからそこで野宿をしようという行商人の提案をのみ、初の野宿が始まった。

2人とも手際よく、薪を組み火をつけたり、テントを張っていく。

食事はこちらで出すよと行商人が用意してくれる。

思ったより豪華で嬉しかったのは内緒。

それにしてもこの人、よく喋るなあ。


食事も終わり就寝の流れ、半日馬に乗っていて疲れたのか、早速眠気が襲ってきた。

睡魔に敗北宣言しようとしたその時、傭兵さんが一言「いつでも起きられるようにしておけ。」と、

意味を理解する前に意識が途切れる。


深夜


いきなり叩き起こされる。

「盗賊のお出ましだ、起きろ。」

頭はぼんやりするがなんとか体を起こす。

「川に沿って街道と逆方向に行け、それで適当な所に隠れとけ。」

なんとか思考を働かせ急いで立ち上がる。

傭兵さんはそれにしても意外と毒聞かないんだなとか初日から来るのはなあ、などとブツブツ言っているが気にせず言われた通りに逃げる。

まもなく元々居た場所に火矢が飛んでいく。

月明かりを頼りに一目散に逃げる。

どれくらい走ったか分からない。

小さい洞窟を見つけ逃げ込む。

思考を巡らせる。

...そういえば行商人がいなかった、それに傭兵さんが言ってた毒。

つまり、嵌められたのだ。

しばらくの静寂。まさか、負けてしまったのかな。

時が過ぎる。

足音が1つ近づいてくる。

確信を持って外に出る。

傭兵さんと目が合う。

少し驚いた顔をした後直ぐに笑顔に変わる。

「終わったぞ。まあ、なんだ。所詮人間なんてこんなものだ。」

この時の私はどんな顔をしていたんだろう。

「そうなんですね。」

一言返す。


早朝


馬を置いておいた場所に戻るとそこには何も無かった。

傭兵さんは色々教えてくれた。

食事に少量の睡眠薬が混じっていた事、焚き火を目印に襲撃してきた事、そもそもあの村、少なくとも村長はグルという事。

確かに言われてみればあの家内装が不相応に綺麗だったな。

傭兵さんは、まあわかっていた事だ気にするな。と言って街道に出る。


私も続く。

いかがだったでしょうか?


次回は傭兵視点を書いていきたいと思っています!


それではまた!

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