表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

Episode3 (強制的に)導かれし者たち

巡「…という訳で、このメンバーになったんですけど…」


早矢はや古空穂ふるうづぼ)「お任せください」


カサンドラ(七人ミサキ④)「離してッ!嫌よ、こんなメンバー!何か起こるの前提じゃない、絶対!!」


フリーデリーケ(七人ミサキ⑥)「はいはい、どうどう。出番があるだけマシって考えようね」


神無月「…何というか…提案しておいて何だが、もう少しマシな連中は居なかったのか…?」


カサンドラ「無理矢理連れてきて、その言いぐさは何!?」


神無月「あ、いや、貴様や古空穂はまだ荒事にも耐えられそうだが…十乃ともう一人の七人ミサキはな…」


早矢「神無月殿、この二人とてそう捨てたものではありません」


巡「そうですよ。僕は主人公だし、フリーデリーケさんは『治療術師(ヒーラー)』として申し分ありません」


神無月「…そうか。お前がそう言うなら構わんが…(ハエたたきでどうこうする気か?…相当病んでるな、コイツ)」


フリーデリーケ「でも、そうなると前衛が一人足りませんね」


早矢「然り。私も『弓兵(アーチャー)』として全力を出すのであれば、後衛がベスポジです」


巡「すると、あと一人は自然に肉体労働担当ですね」


カサンドラ「あ、私は前衛でも荷物持ちとか疲れるのは嫌だからね」


早矢「それなら、私も両手を塞ぐ訳にはいきません」


フリーデリーケ「私は既に救急箱とかお薬で手一杯です」


神無月「俺は本が無ければ使い物にならないからな。悪いが余分な荷物は持てん」


巡「よーし!!張り切って探しますよ、戦士系!」


カサンドラ「…逃げたわね」


早矢「はい。やはり主人公としての矜持が、荷物持ちを拒んでいるのでしょうか?」


フリーデリーケ「まあまあ。例え攻撃力がダンゴムシレベルでも、盾役は必要ですし」


神無月(この娘…虫も殺さない顔で…恐ろしいな)


カサンドラ「いずれにしろ、もう一人脳筋野郎が必要なんでしょ?さっさと行きましょうよ」


ぐにっ…


カサンドラ「きゃあっ!?何か踏んだ!?」


男「…」


早矢「この様なところに、地べたに倒れ伏す男が…」


フリーデリーケ「もしかして、盗撮魔?」


カサンドラ「いやぁっ!!だから、♂は嫌なのよ!不潔!破廉恥!十回タヒね!」


男「ま、待て、見るからにツンデレっぽいお嬢さん…俺は別にあんたのスカートの中を覗こうとしてたんじゃねぇ」


巡「え?じゃあ、通報しなくていいんですか?」


男「ああ。だから、そのスマホを切れ。国家権力と戦り合う気はねぇ」


フリーデリーケ「あの…もしかしなくても行き倒れさんですか?」


カサンドラ「ええ!?このご時世に?」


男「大当たり(ビンポーン)…」


早矢「何と…年末も間近なのに、難儀な御仁ですね」


フリーデリーケ「あの、少ないですけど、これ…」


男「…これは?」


フリーデリーケ「降神町(おりがみちょう)商店街主宰の『年末メガクラッシュ福引券』です」


男「現ナマ!普通なら、ここで現ナマってシーンだよね!?」


フリーデリーケ「運命は自分で切り開くものです(ニッコリ)」


男「くっ…花の様な微笑みでド正論を…!」


神無月「あー、済まんが、話が進まんのでそろそろいいか?こちらは強靭な肉体と精神力を持つ若人の獲得に忙しいんだか…」


男「へぇ…なら、あんたらはツイてるぜ?その若人なら、今あんたらの目の前にいる」


神無月「む?いいのか?場合によっては荒事になるかも知れん道行きだぞ?」


男「荒事ね。なら、余計に俺向きだと思うがね」


早矢「すごい自信ですね」


フリーデリーケ「這いつくばってなければ、カッコいいんですけどね」


男「んンっ!で、どうだ?報酬は飯があれば、他は望まねぇよ」


巡「…いいでしょう。これも何かの縁です。貴方を最後のメンバーとさせて頂きます」


男「決まりだな。俺はロウってんだ。しがない流れ者だが、役にはたって見せるぜ!」


こうして。

ノリと勢いで導かれし者達の旅は、いつの間にか始まったのだった


【パーティ】

巡(勇者?:人間)

カサンドラ(剣士(ソードファイター):七人ミサキ)

ロウ(魔銃騎士(ガンナイト):人間)

早矢(弓兵(アーチャー):古空穂)

フリーデリーケ(治療術師(ヒーラー):七人ミサキ)

神無月(賢者(セージ)紙舞(かみまい)



※次の更新は本日・18時です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ