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Episode1 狂騒の試練状

めぐる「今日はクリスマスかぁ…」


黒塚くろづか「…十乃とおのよ」


巡「あ、黒塚主任。何でしょう?」


黒塚「一つ聞きたいのだが…何だ、その格好は?」


巡「何だと言われましても…完全武装ですが?」


黒塚「…私には、ただの防災ヘルメットにハエたたき、鍋のフタに救命胴衣にか見えんのだが…?」


巡「はい。現場で取れる最高の装備です(真顔)」


黒塚「…そ、そうか(毎年、ハロウィンでロクな目に遇っていないからな…可哀想に。遂にイベントそのものに警戒するようになったか)」


巡「主任、すみませんが、僕の視界から外れないでもらえますか?あと、両腕は常に見えるように挙手しててください。あ、あと、僕の半径三メートル以内への接近は、主任でも許可しません。どうしても必要な場合は、この申請書にサインを。審査の後に…」


黒塚「わ、分かった!分かったから、ハエたたきと鍋のフタを下ろせ。別に何もせんから!」


巡「………………本当ですか?本当ですね?」


黒塚(これは重症だな…やれやれ、(さくしゃ)も罪な事をする)


巡「ところで、何か御用でも?」


黒塚「うむ。実は今年のクリスマスなのだが、私達宛てに招待状が届いていてな」


巡「招待状?…ええと、なになに



『拝啓 降神町役場及び町民ご一行様。せっかくのクリスマスだし、レッツ♥パリピしようZE!参加待ってます -Xより-』



…………『X』?誰です?」


黒塚「分からん…が、妙な胸騒ぎがあってな。これから、会場に向かうところだ。どうだ?お前も…」


巡「すみませんが、お断りします」


黒塚「…一応、理由を聞こう」


巡「いやだって、あからさまでしょう、こんなの!?行ったら、絶対ロクな目に遇いませんよ!?疑うまでもなく事故案件ですって!!」


黒塚「恐らくな。ヤバイなんてものではないだろう」


巡「だったら…!」


黒塚「もう遅い。既に間車(まぐるま)達が向かっている。セミナーの連中も、何人かが行方不明だ」


巡「そんな…」


黒塚「私も今年のハロウィンでの扱いを思い出すと、胆が冷える…しかし、このまま見過ごす事はできん」


巡「主任…」


黒塚「かといって、無理強いをするつもりはない…やむを得んが、ここは私一人でも…」


巡「…分かりました」


黒塚「十乃…?」


巡「僕も行きますよ。一応、主人公の端くれですし!大した力もないし、決め台詞もありませんが…頑張ります!」


黒塚(まだ、気にしていたのか…決め台詞がないことを)


巡「主任?」


黒塚「あ、イヤなんでもない!よし、そうとなれば、早速行くぞ!」


巡「はい!」



※次の更新は本日・18時です

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