表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

65/167

番外編  女子会をしよう!

「――女子会、ですか?」


 とある昼下がりの紅茶タイムの後。

 自慢の料理をリゲルへと沢山食べさせて、「もう入らないゲップ」と言わせた精霊の少女、ミュリーは、持ちかけられた話題に関して首を傾げる。


「そうそう、女子会です。いや、『青魔石事変』も終わり、それなりに復興の目処が立ったじゃないですか。ですから、この機に功労者の皆さんと親睦を深めたいなーと思いまして」


 そう流暢に話すのは、都市ギエルダ支部、ギルド参謀長のレベッカだ。

 彼女は桃色の髪を一つに束ねた髪型を撫でながら、


「ミュリーさん、メアさん、テレジアさん。あなた方は先の騒乱における功労者の一員です。我々ギルドとしては信頼の一つも持っておきたい、もっと言えば、仲良くなりたいのですよ。そこで、今回の提案です」

「ギルドの信頼……ですか」


 傍らでそう呟くのは金髪の少女テレジアだ。

 ミュリーとは違ったタイプの美少女。可憐ではあるが戦闘時には回復を施したり、メイスで敵を叩く護身術にも長ける。

 先の『青魔石騒動』でもヒーラー役として尽力した彼女は、


「でも珍しいですね。ギルド幹部自ら親睦にいらっしゃるなんて。……あたし、自慢じゃないけど出身は孤児ですし、あんまりそういった相手には選ばれないかと思ってました」


 彼女はボルコス伯爵の侍女として働いてはいたが、実際は戦闘兵士の『劣等』扱いで、生まれの境遇もあって上流階級の人間と接点を持ったことなどほとんどない。


〈いいんじゃない? 面白そう! 普段あまりお話できない人とお話する、あたしは結構楽しみだよ!〉


 そう好意的な反応を返すのは、この屋敷の令嬢にして幽霊少女、『九宝剣』を操るメアだ。

 社交的で楽しいことが大好きな彼女は、突然のお誘いにも意欲的。


「そ、そうかしら? それならばいいのだけど……」


 テレジアは言葉こそ控えめだが隠しきれない嬉しさがある。普段、ギルドの重鎮のような人と話す機会なんてないので期待を抱いているのだろう。

 そして誘われた三人の一人、ミュリーに至っては。


「わ、わかりました。レベッカさんのお誘い、とっても嬉しいです。……でも、じょしかい……? って、一体何をするのですか?」

「んー、端的に言えば女の子同士で楽しくおしゃべりする事ですねー」


 レベッカが髪の先端をくるくると回して語る。


「女の子同士で楽しく、可笑しく、おしゃべりする。なんてことのない、ただの会話ですよ」

「じょしかい……あ、何だかとっても楽しそうです」

「あはは、まあ私も伯爵家では何度か女子会ってやったわね」


 テレジアが苦笑混じりに語った。


「夜、屋敷の女子と何人かで集まって、遅くまで語り合って……懐かしかったわね……」


 テレジアがしみじみと言う。

 ミュリーが両手をぽんと合わせた。


「わあ、テレジアさん、じょしかいの大先輩なんですね!」

「まあ……大抵はこき使う伯爵への『悪口』とか伯爵への『陰口』とか、『伯爵、堀の水に落ちて窒息でもしないかなー』なんて黒い話題ばっかりだったけどね」

「わあ……大先輩と言っても、行っちゃいけない方向の先輩だとなんとなくわかりました……」


 ミュリーが珍しく顔を引きつらせている。

 ともあれ。レベッカが仕切り直す。


「まあ特段そんなことにはならないでしょう。何しろここにいる四人は、別に今の境遇に不満を抱いているわけでもありませんしね。……あとテレジアさん、私の前では別に敬語でなくていいですよ? ミュリーさんは敬語が標準語みたいなのでともかく。別に公の場でもありませんし。せっかくの美少女同士、楽しくいきましょう」

「あ、そうなんですか? ……ならそうさせてもらうわ。それにしても――」


 テレジアはレベッカの姿と肩書を思案しつつ呟いた。


「美少女……? レベッカさん、ギルドの『参謀長』なのよね? 『美少女』っていうにはちょっと歳が……いえ何でもないわ」


 レベッカの無言の視線を受けてテレジアが黙り込んだ。

 ちなみにレベッカの外見はどう見ても『十七才~十九才』くらいに見える。

 しかし十年前からレベッカの指揮のもと戦場を駆け巡ったと言う騎士もおり、実年齢は判らない。


 顔にはしわも首にもしわも無く、肌の艶からして年頃の乙女にしか見えない。

 けれど、何か『年の功』めいたものを時折感じさせる。年齢不詳の女性だ。


「それはともかく! さあ早速、女子会を始めましょうか!」

「まあ、女子会っていうにはちょっと癖のある人もいるけれど」


 テレジアが苦笑混じりに語った。


「何しろ幽霊少女に銀髪少女に、元魔導戦士あたしに、参謀長のレベッカさんもいるし」

〈せ~かいへいわも、くにのみらいも、いまのわたしたちには関係な~い♪〉

「突然どうしたのメア!?」


 いきなり歌い出したメアにテレジアが驚いた。


〈え? ……えっと、あのね、何か『四人で女子会』って、こういう歌を歌わないといけない気がして……〉

「変な悪霊に憑かれたみたいなこと言わないで!? 怖いわよ!?」


 そのうちメアが『オープニングも歌いたいなぁ』などと意味不明なことを言いだしたので、テレジアは先を促す。


「さあ! レベッカさん、進行を。……そもそも女子会って何を話題にするのかしら?」


 レベッカはいきなりどこからともなく一抱えほどの箱を取り出すと、目の前のテーブルに置いた。


「四人もいることですし、『NGワードゲーム』でもして盛り上がりましょう!」

「NG……ワー……?」


 数千年の眠りから覚めた精霊なのであまり現代の事情に詳しくないミュリーが首を傾げる。


「すみません、それはどういったものなんですか?」

「『NGワードゲーム! これはとある極東の国から伝わったゲームでしてね、『禁句』を設定し、それを言った人が負けという遊戯です。せっかくの女子会です、でも皆さんあまり接点がなかったので共通の話題もないでしょうし、それならとゲームで親交を深めようというわけですねー』


 レベッカが軽やかに解説する。


「あ、知っているわ。伯爵家でもたまにやってたもの。ルールは簡単ね。それぞれが紙に『禁句』を書いて、それを『箱』に入れて、引いたワードを相手に言わせたら勝ちね」

「えっと……」


 ミュリーが目を瞬かせて応えた。


「面白そうですけど、よくわからないので一度試してもらってもいいですか?」

「もちろん!」

「大丈夫ですよー」


 にこにことレベッカとテレジアが頷く。メアも乗り気だ。


〈わー、楽しみ、あたし、よくお父様とそれで対戦したことあるよ!〉

「なるほど、メアさんも経験者なんですね」

〈お父様をハメまくって『メアよ、お前は勝負事は容赦ないな……』と涙目にしたこと何度もあるの!〉

「わ、わたしには手加減してくれるとありがたいです……」


 ミュリーが再び顔を引きつらせている。

 そのような会話が横でなされているうちに、レベッカとテレジア、二人が『禁句』を羊皮紙に書いて箱へと入れていく。


「……出来ましたよ! この中に言ってはいけないNGワード、つまり『禁句』が入っています。私たちはその紙を引き、相手にそれを言わせたら勝ちというわけですねー」


 テレジアが後を引き継ぐ。


「じゃああたしとレベッカさんで試しに一回やってみるわね。紙を引くわ。……ええと、あたしの引いた『禁句』、レベッカさんに言わせると勝ちのワードは……」


 テレジアは畳んだ一枚の羊皮紙を開いて確認してみせた。

 


『バカばっか』


 

「……難っ! え、いやこれ書いたのレベッカさん? ちょっと難易度高いような気がするのだけど……」

「いえいえ、あまり簡単すぎてもつまらないでしょう? 全部ではないですけど難しいものも入れてみました」

「だからってこれ……誘導するのがすごく難しいのだけど……」


 そもそも性格的にレベッカはあまり言いそうにない。

 ……と思う反面、案外簡単に言ってくれそうな気もするのが、この年齢不詳の女性の怖いところだ。


「では私のほうも引きますねー。……ふむふむ、これが来ましたかー」


 レベッカはちらりとテレジアの方を見ると、勝ち誇ったような顔を浮かべる。


「何やら自信満々ね。――じゃあミュリー、見ていてね。今から試しに一回やってみるわ、じゃあ練習ゲーム、スタート!」

「はい、ではテレジアさん、話題を交互に振っていきましょう。何か適当な話題を振ってくれて良いですよー」

「あたしから? ずいぶんと余裕ね、レベッカさん。――じゃあ聞くわね。レベッカさん、最近ギルド職員で『仕事が遅い』人って結構いたりする?」

「んー、そうですね。皆さんとても勤勉で、『有能ばっか』で私としては楽なんですよねー。今日も、ギルドマスターのグランに『女子会行ってくるのでこの仕事お願いしますね』って言ったら快く引き受けてくれました」

「それは快くというか押し付けられたような気がしないでもない……」


 テレジアは軽く額に汗を浮かべて言う。


「ま、まあいいわ。それで? レベッカさんの質問は?」

「では聞きますねー。――ぶっちゃけテレジアさん、同僚の『マルコ』さんのこと大好きでしょ?」

「ななななななな!?」


 テレジアは突然の攻勢に戸惑った。

 同僚で仲の良い少年である。一緒にボルコス伯爵家から抜け、同じ屋敷で働いている。

 顔が急激に赤くなり傍目にも焦っているのがよく判るテレジア。


「べ、別にあいつのことなんか! そりゃあ、伯爵家の頃からよく一緒にいるし、頼りになるって思ってるわ。……でも、人前で堂々といえるほどあたしはマルコのこと――」

「はい、どーん!」


 レベッカはテーブルを勢いよく叩き出した。


「え……?」


 テレジアは赤くなったまま固まった。


「NGワード! テレジアさんの分は『マルコ』でしたー! いやー、これ楽勝でしたね、想い人の名前出させるだけで簡単に勝てる単語ですからね」

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ……ちょ……っ!?」


 テレジアは段々と感情が激しく高ぶっていった。


「今のはなしでしょ!? 倫理的にありなの!? 人の恋心弄んで楽勝とは卑怯というか外道! 外道よ!」

「恋心と自分で言っちゃうあたりが策士としてまだまだですねー」

「あ!? え!? いや別にマルコに恋してなんか……ううううううう……!?」


 照れた挙げ句、盛大に自爆したテレジアが固まった後、真っ赤になった。

 両手で顔を覆い、思わずその場にうずくまる。


「とまあ……こうして相手が禁句を言いやすいようにうまく話題作りをするのが王道です。今みたいに相手のアイデンティティみたいなものを揺さぶると余裕で勝てることもありますね」

「なんて熾烈なゲームでしょう……っ」


 ミュリーが戦慄している。


〈そう? これくらいのこと、お父様に対して何度もやってたよ?〉


 ごく自然な口調でそう語るメア。

 このゲーム、すでに始まる前から強者と弱者が決定している。

 レベッカとメア。

 ミュリーとテレジア。

 どちらがどちらに属するのは語るまでもないため割愛だが、かつてないほど熾烈な女の戦いが始まる。


「ではではー、時間もあまりないですし、始めてしまいますねー。第一回戦、皆さん、箱から紙を引いてください」

〈わー、楽しみ!〉

「女子会ってもう少し華やかな印象を受けたのですが、これ大丈夫なんでしょうか……」

「い、いいわ、やってやるわ、そっちがその気ならやってやろうじゃないレベッカさん!」


 メアは余裕で、ミュリーはおっかなびっくり、テレジアは早くも対抗意識を燃やしてそれぞれ『禁句』の紙を引いていく。

 

 まずレベッカ。ギルド参謀長として数々の策略や謀略を駆使してきた彼女が引いた内容は。


 

『リゲル』


 

「(ふははは! 勝った! 勝ちました! 余裕ですねこれは、三人誰に対しても楽勝です!)」


 すでに勝利を確信していた。

 ――そして一方、紙を《浮遊術》で漂わせ、畳んでいたものを開いたメアの内容は。



『壁ドン』


 

〈(……え!? 壁ドンって何!? あたしさっぱり判らないよ!?)〉


 令嬢であり二年半も屋敷でさまよっていたメアは最近の語句をよく知らない。

 ちなみにこれを書いたのはレベッカ。策士というか外道と罵られても仕方ない。


 似た境遇のミュリーに対しても効果抜群の鬼畜ワードである。

 そして次、対抗心に燃えるテレジアが引いた紙は。


 

『らめえ』


 

「(ちょっとまって!? これ絶対言わせられない言葉じゃないの! 誰が書いたのよ!? 明らかにレベッカさんじゃないのもーっ!)」


 始まる前からすでに敗北必死のワードを引き当てテレジアが内心で絶叫した。


 ちなみにこれもレベッカが書いたワードである。

 一応、四人それぞれが本番前にNGワードを紙に書いて箱に入れたのだが、くじ運のなさがここで裏目に出た瞬間だった。


「(いや、成せばなる! レベッカさんはともかくミュリーとメアには……ミュリーとメアには……あああ!? そうかしまったわ二人とも『精霊』と『令嬢』でそんな言葉知ってるわけないじゃなーい!)」


 残るレベッカは書いた当人なので察して絶対避けて会話するはず。

 テレジア、始まる前から体をぶるぶる震わせて痙攣気味。


「さあでは第一戦、はじめましょう、はじめに質問するのは――」


 

 第一回戦。結果。――四位(つまり一番の敗北者):テレジア

 


 回想。

『ではコインによる判定の結果、私から質問させてもらいますねー。……テレジアさん、この前の戦いでは大活躍ですね。お疲れ様でした』

『え? あはは、そうでもないわよ。あたしなんかサポートで精一杯。主力はリゲルさんだし、攻めにしたってメアが目立ってあたしは――』

『はいどーん!』

『!? ……!?』

『私が引いた禁句ワードは『リゲル』でしたー。残念でしたねテレジアさん!』

『うそ!? ……そんなあああああー!?』


 

 回想終了。

 テレジアの五秒での敗北で幕を下ろした。

 ちなみに次に脱落したのはミュリー、メアはなかなか粘ったがレベッカとの一騎打ちで惜しくも敗れた。

 そして、一回誰かが負けると引き直して負けた人は抜け、最後の一人が勝者になるまで一回戦は続くルールである。




 ――そして二回戦。逆襲と反抗のターン。


「では二回戦といきましょう、皆さん、それぞれ新しい紙、引いてくださいねー」


 宣言したレベッカがまず真っ先に紙を引く。

 では禁句の内容は――


 

『迷宮』


 

「(ははは! 何て誘いやすいワードでしょう! これ書いたのおそらくミュリーさんかテレジアさんですね、しかし使いやすいワードは相手も使いやすいことをお忘れですね! 次も私が勝たせてもらいますよ)」


 余裕綽々で、けれど顔には出さずに勝利を確信していた。


 続いて引いたのはミュリー。

 おっかなびっくり、今度こそ一位になりたいと思う精霊少女が引いた紙は――。



『おっぱい』


 

「(えええええ!? こ、これ無理です、わたしではどうやっても勝てません、ど、どうやって皆さんに言わせたら……というより、こんなはしたない言葉、言わせるのも申し訳が……っ)」


 優しい精霊少女にとっては戦うより難しい禁句だった。

 ちなみにこれを書いたのはメア。普段はともかく勝負事となると彼女は容赦ない。迷宮でも相手には『九宝剣』で斬り刻んでサイコロステーキを量産するのが仕事。


 たとえゲームでも手は抜かない。それが令嬢のポリシーであり礼儀。

 続いてメア。前回は二位で終わった幽霊少女が引いた紙は――。


 

『魔術』


 

〈(勝った! これならあたしでも何とか戦える。さっきの壁ドンは想像してやるしかなかったけどこれなら平気!)〉


 戦いに真摯な娘には幸運の女神も味方するらしい。彼女には比較的容易な内容の紙が当たった。


 問題は次の少女、テレジア。

 試しのゲーム、一回戦と、無残に敗北した彼女の引いた禁句は――。


 

『――ってミサカはミサカはって言ってみたり!』


 

「(えええ!? な、何これ!? 言葉? 言葉なの? というよりこれ語尾……? え、何の語尾なのかしら……? 誰よこんな意味不明ワード書いた人は! って一人しか思い至らないのだけど……!)」


 内心で分外にも似た困惑を叫びだすテレジア。

 ちなみにこれはレベッカが書いたワードである。巷で発行されたとある人気の書物の幼女キャラが使う語尾である。

 テレジアはそんな本も人物のことも何も知らない。


 そしてこれが自分のところに来ても書いた以上は言わせる自信があるのというところがレベッカの恐ろしいところ。


 ――二回戦、遊戯結果。

 四位:テレジア。



「そうよ! またあたしが負けたわよ! 悪かったわね、弱くて! ちっともゲームになってなくてごめんなさい!」


 真っ先に禁句の一つである『魔術』を言ってしまって数秒轟沈だった。



 そして三位。

 ――ミュリー。


「せっかく引き直したのに難しい言葉で負けてしまいました……世間にはまだわたしの知らない単語がいっぱいあって大変です。勉強になります」


 紙を引き直して『夕日』という禁句を言わされてしまった彼女はあっさり負けてしまった。



 そして二位。

 ――メア。


〈ああもう……もうちょっとだったのに……っ! 惜しいなぁ、レベッカさんに勝てなかった、悔しいなぁ!〉

「ふふふ……メアさんもなかなか手強かったですよ……」

 

 そして一時間後。

 

 総合結果。まとめ。

 レベッカ 一位、一位、一位、二位、二位。

 メア   二位、二位、三位、一位、一位。

 ミュリー 三位、三位、二位、三位、三位。

 テレジア 全部四位。


「ああああ、もう! 弱くってごめんなさい! 本当、弱くってごめんなさい! ああーもう!」

「やった! 一回だけ二位になれました! それ以外は三位ばかりでしたけど。頑張れば楽しいですね!」


 全敗のテレジアとかろうじて一回だけ二位になれたミュリーが震えたり、喜んだりしている横で。


「くっ……メアさん、思ったよりやりますね。まさか『外道のレベッカ』と呼ばれたこの私が二度も敗北を味わうとは……っ」

〈そういうレベッカさんも凄く強かったよ! またやりたいね!〉


 強者の笑みでふふふと魔力を垂れ流しながら、表面上は爽やかに、けれど内心では、


『次は勝つ! 私が!』『あたしが!』


 と執念を燃やしているレベッカとメアだった。

 


 

 そして屋敷の外。

 レストール家の屋敷にて。リゲルがふと呟いた。


「……ねえマルコ。今日、屋敷で『女子会をする』って聞いていたんだけど、ずいぶんと凄いオーラを感じたような……」

「ですね。僕もそう思ってました。たかがお話するだけであんなにも怖いオーラ……じゃなかった凄いオーラが出るものなんですね」


 そうして男子二人は中庭の隅で草むしりをしていた。

 当初は雑談をしていたのだが、屋敷から負のオーラ(主にテレジア)を感じて無心で行動に到れる草むしりを延々と一時間していた。

 腰と腕が少し痛くなった。

 そんな、平和な午後のひととき。



お読み頂き、ありがとうございました。

せっかく女の子が4人もいるのだから何かさせたいなと思い書き上げたお話です。


少しでも面白いと思って頂ければ嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
[良い点] 転生者が紛れ込んでる(確信)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ