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鈍感メガネと5人の王子  作者: 天宮月兎
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花の高校生活、スタート!

童話のお姫様に憧れていた。

キラキラのドレスを身に纏い、お手伝いさん達に甲斐甲斐しくお世話されて、優しくてかっこいい王子様と過ごす幸せな日々。

お姫様になりたかった。

笑顔が可愛くて、ドレスを着こなす愛されるお姫様に。

そんな私がその夢を諦めたのは小学生の時。

幼馴染の小西春と共に七夕の短冊に願い事を書いているときに事件は起こった。

私の願いは当然、お姫様になりたい、だったのだけど、それを見た春は私にこう言い放ったのだ。

「お前みたいなブスがなれるわけ無いだろバーカ!!」

私は…ブス?

私七瀬花、現実を知った瞬間だった。








桜舞い散る季節。

私立月見ケ丘高校と彫られた校門の前で、一人深呼吸をする。

私は今日からここの一年生。中学の知り合いもあまりいなく、強いて言うなら幼馴染の春がいるくらい。

その春とも、七夕の時から疎遠になってしまっている。

自分のことを特別可愛いと思ったことはないけど、ブスだとも思っていなかった当時の私には春の言葉は衝撃過ぎて、かなりショックを受けた。そのせいで春を避けるようになってしまい、結果的に話すこともないただのご近所さん、という位置に落ち着いてしまった。

避けてたことを謝りたいという気持ちはあるものの、ブスと言われたことがトラウマとして残っていて、話しかけるタイミングをずるずる逃し続け、今に至る。

でも、どうしようもないことを気にしていたってしょうがない。何故なら今日から私は高校生だから!

中学のときは小学生のときから同じメンバーだから人間関係は対して変わらないけど、高校は違う。

自分の立ち位置をきちんと決めておかないと、3年間生きづらくなるのは目に見えてる。

私が狙う立ち位置は一つ、クラスに一人はいる目立たない女の子だ。

無理して上カーストグループに入っても疲れるだけだし、そもそも不良やギャルの類は苦手だ。

目立って噂になっても困るし、地味で大人しくしていれば3年間平穏に過ごせるはずだ。

長めの前髪に眼鏡をかけた地味な女の子、これが小学生のときから貫いてきたポジションであり、理想であり、現実だ。

キラキラのお姫様なんて、なれるはずない。

なぜなら私は、ブスだから。

初投稿です。

拙い文ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。

今回はプロローグということで短いですが、次回から本格的に高校生活が始まります。

できるだけペース早めに更新します!

よろしくお願いします。

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