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人の弱さ

お久しぶりです。

亀にも負けるノロマなスピードで更新中です。

そんなこんなで私の下には潰れたカエルが、あ、間違えました男がいました。躍起になって起き上がろうとしているけど、私がみぞおちを足で押さえてる為、ただジタバタしているようにしか見えない。


意味が分からない?

簡潔にまとめると、カフィーが仲間になってすぐ私はカフィーの元主を探した。

見つけて、カフィーの奴隷の誓約書を強だ・・・丁重に頂いた。その場から帰ろうとしたら周りの男達が襲いかかってきた為、張り倒しその男達に指示を出していた元主を蹴り倒した。


はい、今ここです。


なぜそんな事をしたかと言えば、理由は簡単、元気になったカフィーをもし元主が見ちゃった場合、誓約書があれば自分の奴隷だと主張することが出来る。その為、完全に権利を放棄してもらう必要があった。


それなのに


「一度捨てたと言ったのに、往生際が悪いんじゃない?」


溜息交じりに私が下にいる男にそう言うと、男は抜け出せないながらも私を睨み付けてくる。


「まさか元通り、いやそれ以上になっているなんてっ、何をしたか知らないがそれは私が買った奴隷だ!!」

「・・・いや、踏まれた状態でそんな主張されても、ね」


まだ男はゴチャゴチャと騒いでいるが、そろそろ煩いので静かになってもらおう。


「あのさ、まだ言いたいことはあるんだろうけど、そろそろ煩い。勝手に言ってるのは良いけど、もしこれから先カフィーの前に出てくることがあれば・・・」


そこで一度切り、蔑む目を男に向け意図して殺気を漏らす。


「死にたくなるような思いをするのはあなただから」


「ひっ」と息を飲むような声が聞こえるが、それ以上は何も発しない。男は顔を白くさせ体は震えている。やろうと思えばそれ以上出来ないこともないが、まぁ良いだろう。

私は後ろを振り返り、行きましょうと声を掛ける。

そこには成り行きを見守っていたアルと、カフィーの姿。アルはやれやれと言った表情をしながらもいつも通り、カフィーは元主をじっと見ていたけれど、何も言わなかった。



正直こんな状況にさせる必要はなかった。

私一人で行って、捨てたというカフィーを欲しいと言えば多少は疑われるだろうが、すぐに誓約書は貰えただろう。それくらいカフィーの状態は酷かったから。たぶん、今のこの世界では完治は出来ないだろうし治せたとしても今までのように動くことは難しい。

多少の金銭のやりとりくらいはあったかもしれない。それで穏便に済ませる方向で行くのであれば、そうしていたけれど私は正直むかついていたので、今までのカフィーの分ということで報復させてもらった。カフィーに自分でやるかと聞いたが、正直もうどうでもいいというので、私一人で行わせてもらった。




「それにしても、ここは奴隷が多すぎない?」


私たちは宿の一室にいた。これからのことを話すことが第一だったが、私は思わずそう漏らしたしまった

街に戻ってきてからというもの、カフィーのこともあってかこれまで以上に目に付くのは奴隷の姿。いくら鉱石採取の為とはいえ多すぎない?

そんな私の疑問に答えてくれたのはカフィーだった。


「あ、それは獣人がこの大陸では忌避されているからです」

「は?なんで?」

「えっと、確か人より長寿だからとか、見た目が獣だからとか、あと獣人の中にはその特性として攻撃的になる種族もいますから、その辺りから差別が始まったと聞いています」

「・・・なんだそりゃ」


カフィーの説明に思わず、天井を仰ぎ見てしまう。

でも、とそこで私は思う。

人は何かと比べなければ生きていけない生き物であるということ。人間の他にもエルフ、人魚、龍人がいるが、エルフや龍人はそもそも自分達のエリアからあまり出てこない上に、能力的にも人に比べて高い。エルフは人の倍以上の魔力をもっているし、龍人は龍に変化すれば人なんてそれだけで片付いてしまうだろう。人魚は能力的には高いとは言えないが、海の深いところに住んでおり水面に出てくることもあるが海中に潜ってしまえば捕まえる事は困難だろう。

と、消去法でいけば獣人が一番手短にいたということだろう。そして、この地形も多少は関係しているんだろうなと思う。


「うーん、でもなぁ、さすがにここまで来ると変えていくのは難しいよねぇ。かといって私が手を出し過ぎちゃうのもなぁ」


何度も言うが、私がやろうと思えばすぐにでも片はつく。けれど、そんなに急に変化をもたらしてしまえば、バランスが崩れてしまう。

それにそれでは意味が無い。きっとすぐに元に戻ってしまう。だから、この世界の人が頑張って変えていくしかないのだ。


「そんなに気になるなら、彼らに会いに行ってみるか?」


あまりに悩んでいる私にアルがそう声を掛けてきた。


「彼らって・・・・あぁ!反奴隷組織とか言う?」

「あぁ、どれ位の規模かはわからないが、会ってみるだけでも会ってみたら良いんじゃないか?」

「・・・そうだね。うん、良いかも」


カフィーにも聞いてみれば、もちろんというか反論はなく、私たちは反奴隷組織という人達に会いに行くことにした。



読んでくださっている方、本当にありがとうございます。

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