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「僕」設定

ほ「どうもこんにちは、ほーらいです。ロバートに切り刻まれそうになったので逃げてきました。たまに魔法が使えるのでなんとか振り切れまし・・・うっ、収まれ! 僕の右腕! うう、封印が・・・封印が解けるッ!?」

ユイ(以下ユ)「・・・(ドン引き」

ほ「ユ、ユイちゃん!? い、いつからそこに!?」

ユ「えっと・・・ずっといましたけど・・・」

ほ「orz」

ユ「ま、まあ・・・とりあえず紅茶でもいかがですか? フォートナムメイソンですよ」

ほ「あ、ありがとう」


――ひとまず紅茶とお茶菓子を用意することに。


ユ「今回のコーナーはどういうコーナーなんですか?」

ほ「そう、それだよ! そういう反応を待ってたんだ! 今まではやれ制裁だの、麻雀だの、プログラム再インスコだのでまともにやれなくて僕の厨二病が発症してしまったんじゃないか!」

ユ「麻雀はほーらいさんが勝手に始めたのでは?」

ほ「う・・・なかなか手厳しいね・・・」

ユ「というわけで、今回は設定資料集の中でも舞台設定に関するモノとなります。ヘヴンの細かな設定やオキシデリボ、歴史に関するいろいろな情報が詰まっているので楽しんでいってくださいね」

ほ「ユイちゃん全部わかってるじゃん」

ユ「だって・・・言ってあげないとほーらいさんが哀れですからね」

ほ(この子、こんなに毒吐きキャラだっけ・・・?)

タイトル:部品としての僕


いつ?

→二十二世紀初夏


どこで?

→民間企業オキシデリボ社所有の島『ヘヴン』


誰が?

→レンとリサ


なぜ?

→生き延びるために


何を?

→ヘヴン脱出


どのように?

→危険な転移技術を人間の身で決行




1.オキシデリボ社の目的

民間企業オキシデリボ社は、世界規模の巨大な製薬会社で、現在は製薬以外にも、教育や医療器具、環境やマテリアルまであらゆる分野を扱う大企業である。

そんな大企業がヘヴンを建造した理由は新たな分野を開拓するためである。

クローン技術を応用した臓器移植及び、臓器売買がその新たな分野である。

オキシデリボ社が経営する孤児院に所属する者たちは、全世界に点在する有数の金持ちで、重い病を抱える者たちのクローンである。

幼少時の髪の毛や皮膚片、臍の緒などの細胞からクローンを作成し、肉体的に成熟した頃に商品として“出荷”、あるいは“冷凍保存”する。



2.法的な問題

ヘヴンという事実上の都市国家を建造することによって、ある種の治外法権を得ていると言える。

基本的に島の中に立ち入る者はオキシデリボ社の社員、あるいは顧客やそのクローンのみなので、外にそのことが漏れる心配はない。

世界的な戦争が起こっているということもあって、世界中で自身の安全を保証できる何かが欲しい者が溢れている。そんな中から顧客を探し出すのは至極簡単なことである。



3.クローンを用いる理由

臓器売買は違法であるが、世界規模の戦争中というご時世なだけあって、誰もが自身の体のスペアパーツを欲しがる。もし、腕がなかったら、足がなかったら、自身の臓器ががなかったら、満足のいく生活が遅れないことは必至であろう。

かといって、他者の臓器を使用しても失敗する可能性が高い。うまく適合しないで、それどころか重篤な病を発症して死亡する可能性もある。また、うまく成功しても、長い間免疫抑制剤の投与を受け続けなければならない。

だが、本人とまったく同じ細胞を持つクローンの臓器を用いれば、拒否反応が起こることはほとんどない。また、誰のモノかもわからない臓器を提供されるよりも安心感がある。

さらに脳死以外で移植することが不可能な、生きるために必要不可欠な臓器も移植することができる。それどころか、脳そのものをクローンの方へ移植することにより、全身に障害が発生する病気や、部品交換技術で補うことが不可能な部位を取り戻すことができる。さらに、事実上脳以外の全ての部位を若返らせる(元となった細胞の年齢にもよるが)ことができるので、理論上の不老不死を得ることができる(といっても、脳だけは取り換えることができないため、確実に老化が進み、いずれ機能が低下するため完全な不老不死は無理だが)。

また、正式に戸籍が申請されていない者の体を使うため、発覚する可能性が低いということも理由の一つに挙げられる。



4.もう一つの目的

クローンを用いる臓器移植、あるいは全身交換には、もう一つの意味がある。

クローンを作成する際、可能な限り若い細胞を用いるのだが、それが実年齢と大きく離れていた場合、その年数分だけ若返ることができる。

たとえば、実年齢50歳の人間が0歳の時の臍の緒からクローンを作成した場合、クローンが肉体的に成熟する18歳になったとき、18年経過して68歳になった人間の脳をクローンに移植すれば、身体年齢は50歳分若返ることとなる。もちろん、条件反射などの肉体的な依存が高い学習効果は完全にリセットされることとなるが。それを差し引いたとしても、68年分の知識と経験を持ったまま18歳の肉体でリスタートできることは、様々な分野において大きなアドバンテージを得ることができる。

だが、これには大きな弱点もある。

脳が老化、あるいは損傷することによって発生する病(たとえば脳腫瘍やアルツハイマー症候群など)を防ぐことはできないということだ。

アルツハイマーに関する研究は進んでいるが、現在(22世紀)の技術では、脳を再生させることはできないとされている。事実、脳が個人を構成する部位のほとんどを占めているため、損傷した部位とはいえ、脳の一部を交換、あるいは別のものに置き換えてしまうということは、その個人が別の存在になってしまうということを意味することにほかならない。

そのため、現在でも脳腫瘍やアルツハイマーが個人を形成する部位を完全に破壊するほどに冒してしまった場合、それを治療する行為はほとんど無意味だとされている(記憶を保存するため、という意味はあるが)。



5.島の概要

オキシデリボ社が開発したヘヴンについて解説しよう。

面積約40キロ平方メートル、平均的な標高は海抜6メートル(対地球温暖化を考えて、全体的に土を盛ったので、都市部の海抜は15メートル)、温帯に属し四季もはっきりと存在する島で、またどちらかというとアメリカ本土よりも日本に近い位置にあるため、気候的には温暖湿潤気候に属する。

夏は暑く、冬は適度に寒いが、ハリケーンなどの影響を受けることは比較的少ない位置に存在する。

最も標高が高い地点は中心部の火山(現在活動を停止している死火山)の山頂の921メートルが最高標高である。

島の中を数本の川が流れ、またしっかりと整備された用水路や浄水施設が完備されているため、水に困るということはない。また、地下にて人工太陽灯による植物の温室栽培や、魚類の養殖、家畜の育成などが行われているため、本土から食糧が支給されなくなっても、一応は自給を賄えるようにはなっている(もっとも、かなりの種類の品が自給率100パーセントを割っているため、食生活は貧困を極めることとなるが)。

基本的に週一回生活必需品の運搬船が行き来しており、その際に生活必需品を受け取り、生産した品物や、開発した物品を本土に送るようになっている。希望すれば運搬船に乗って本土に移動することも可能だが、かなりの料金を要求されるうえに、乗り心地は最悪ともっぱらの評判なので、ほとんど利用する者はいない(それに加えて、海外旅行気分を味わえる、バーチャルトラベル(3D映像を使用し、現地の風景を現地で眺めるように観光することができる)が普及したために、わざわざ高い金を払って海外に行こうとするものが少ないことも理由の一つに挙げられる)。

また、地下には大型機械などを運送するときのためのアメリカ本土や欧州、アジアなど世界各地と繋がっている転移装置があるが、事故の可能性が少なからずあるため、使用されることは滅多にない。


島は大きく分けて四区域に分かれている。

居住区域、生活区域、研究区域、そして設備区域である。

居住区域はその名の通り、人が住むための場所である。

一戸建ては一つもないが、多数のマンションとわずかな孤児院のみが林立し、人が寝て起きるための空間がそこにはある。

生活区域は、主に人々が生活するための場所として造られた区域である。

公園や遊園地、映画館などの娯楽施設や、商店やデパートなどの商業施設が集まっており、その施設の性格によって部位が分けられている(たとえば、休息することが目的の静かな公園の周りには、図書館などの比較的静かな施設が集まっているなど)。

研究区域は、オキシデリボ社員の勤務先である。

研究という名がついてはいるが、もちろん事務を行うための棟も存在する。

また、この島の地下には実験農場・水産試験場が広がっているため、実質地下も研究区域といえる。また、転移装置もこの研究施設内にあり、この島の最深部の中央エレベーター最下層前に位置している。

オキシデリボ社員以外は基本的に立ち入り禁止の区域であり、オキシデリボ社員でない者はリニアモーターカーの駅構内まで立ち入ることができる。

設備区域は島を動かしていくために必要な施設が集まっている区域である。

発電所、浄水場、変電所、ごみ処理場などが集まっている。発電は主に核融合発電と火山の熱量を利用した地熱発電が用いられている。浄水場の水源は山から流れる川の水で、浄水施設をで浄化された水は、全区域に水道管を通って送られている。

ごみ処理施設は、ごみを核融合エネルギーを利用した超高熱によって処理するため、基本的にリサイクル品以外を分別する必要はない。処理されたごみは運搬船に積載され、アメリカ本土の埋め立て施設にて埋め立てられる。もっとも、ほとんどの物質がプラズマ化するため、実際にごみとして埋め立て処理される量は1000分の1以下にまでになる。

この四区域が中央の山を中心に四方に配置され、区域間の移動を行うためのリニアモーターカーが通っている。区域内の移動は徒歩、あるいはバスで、研究区域と設備区域内のみ自動車、バイク、自転車などの使用が許されている。



6.転移技術について

ワームホール(時空構造のトポロジーとして考えうる構造の一つで、時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でトンネルのような抜け道)を人工的に作り出し、通常の空間とは異なる亜空間へと繋げ、亜空間内で物質を移動させ、再びワームホールを介して移動することによって再び通常に空間へと戻ってくることにより、はるかに距離が離れている場所へと移動することができる。

亜空間の中では通常の空間とは異なる物理法則が働いており、主に転移技術に利用される亜空間は、通常の空間よりもはるかに時間の進む速度が早い。そのため、実時間でほんのわずかな時間であっても、亜空間内ではかなりの時間となり、短い時間でモノが長距離を移動することができる。

だが、通常の物理法則が通用しない亜空間の中を通っているため、その中を通っている物質がどのように変質するかもわからない。また、転移先の場所にズレが起こる可能性も高い。

事実、ロベミライアが中性子爆弾を内包した生物核兵器を転移した際に、転移直後に生物核兵器が通常とは異なる爆発を起こし、極小ブラックホールが生成されるという事件が発生した。また、予定されていた転移先は西欧であったが、実際に転移された場所はロシアと欧州の境目あたりだった。

結果として、ロシアで1908年に発生したツングースカ大爆発と同様の大爆発を起こし、周辺地域は完全に壊滅した。

中心から約32キロの地域は炎上し、約2200キロ平方メートルの地域が衝撃波により破壊された。中心からおよそ1000キロ離れた都市にまで被害は及び、総死者数は数百万人、負傷者は数千万人となる未曾有の大災害となった。

ロベミライアが作成した中性子爆弾は、TNT火薬5キロトン相当と、広島や長崎の投下されたものよりも威力が低いものだったが、爆発の際に中性子線を大量に散布し、放射線によって生物のみを殺傷することを目的としているものである。これは、使用後の占領時に建物などをそのまま使用できるようにすることを目的としている。

しかし、転移によって変質した爆弾は、TNT火薬15メガトン相当の威力を発揮し、完全に建物や施設などを破壊してしまい、また予定していた攻撃地点よりもはるかに東方へとズレてしまったため、この作戦は失敗といえる。



7.ロベミライアについて

アフリカの南方にて突如誕生した軍事国家である。

南アフリカ周辺の国々で突如蜂起した軍隊が終結し、南アフリカ共和国を占領、そこを中心にアフリカの半分の地域をわずか半年で占領してしまった。

なぜ蜂起した軍隊を抑えることができなかったか、それは蜂起軍が使用していた兵器に秘密がある。

どういうわけか、蜂起軍は歩兵でも持ち歩くことができる核兵器、核無反動砲を大量に所持しており、また転移技術を利用した一方的な無差別核攻撃により、瞬く間にアフリカを制圧した。

アフリカを占領したロベミライアはアフリカに眠る豊富な資源を用い、更なる高度な兵器の開発を始める。

人工AIを搭載し、転移後自動的に都市部まで自走(転移のズレを修正するため)し、最も被害が大きくなるだろうとAIが判断した場所で爆発するという核兵器、疑似生物核兵器を開発する。巨大なジェットエンジンを翼に搭載して飛翔し、またどんな悪路でも走行可能な二足歩行、装甲は特殊チタン合金で加工されており、多少の攻撃を受けてももろともしないその兵器は、その形状からドラゴンと呼ばれ、世界を震え上がらせた。

なにしろ突然現れ、生半可な攻撃を受け付けず、都市部をピンポイントに攻撃する核兵器である。その恐怖は、他の戦術核兵器とも一線をなすものだった。

また、ロベミライアはオートマータと呼ばれる小型の疑似生物機械兵器を開発する。これは、戦闘用に開発された小型のロボットで、主に人型をとる。多数の武器を携帯し、主に白兵戦に用いられるオートマータは、核シェルターで核兵器を無効化しようとする国々に対し、転移技術を用いて投入し、シェルター内部の人間を殺傷する目的で作られた。

また、偵察や威嚇にも用いられ、核兵器を使用するまでもない地域にオートマータを派遣することもしばしばある。

これは、自軍の兵力を温存するためにも用いられ、ロベミライアの歩兵の代用となる兵器として現在の主力兵器の一つとなっている。

なぜロベミライアがこんなにも高水準な科学技術や核兵器を所持しているかは相も変わらず不明で、未だに謎に包まれている。



8.世界の対応

ロベミライアがアフリカを占領するまでの間、国際連合では国連軍の投入をも視野に入れた軍事作戦を考案していた。だが、核兵器を主な武器とするロベミライア軍に太刀打ちできず、国連軍投入からわずか二週間で全滅してしまった。

そんな中、各国はロベミライアに対抗するための軍隊の養成を開始する。

また、ロベミライアに潜入することにより、連合国側も転移技術を手にすることができるようになった。だが、転移する先がズレたり、性質が変化する可能性があることから、人間などの兵員を輸送することはできず、核兵器の転送も考案されたが、ロベミライアが核兵器を使用している現状でこれ以上核兵器を使用すると、地球環境に大きな影響を与えてしまうことが判明し、そういったことから核兵器を使用することはできなかった。結局、転移を行うことができる施設などは開発されたものの、そのほとんどが利用されていない現状にある。

現在では、対ロベミライア用に訓練された軍隊を各国から召集し、それを投入することでようやくロベミライアと戦力的にバランスが取ることに成功する。

現在ではロベミライアと連合国は拮抗状態にあり、オートマータと対ロベミライア軍の戦闘が欧州近辺で続いている。



9.今後の戦局の展開

開発中の兵器に、対オートマータ用電磁コラプサーというものがある。これは、強力な電磁波を発生させ、オートマータのAIを破壊するというものだ。これによって、オートマータとドラゴンを無力化できるといわれている。だが、これには問題があって、強力な電磁波が味方側の電子兵器をも破壊してしまうのである。これでオートマータを止めることができても、味方側のコンピュータや複雑な機構を搭載した兵器がすべて使用不可能となってしまうため、現段階では実用化には至っていない。


また、これはまだ非公式で極秘の内容ではあるが、人間の肉体に機械部品を埋め込むことにより人間以上の動きをさせ、また人工的にアドレナリン分泌量を増加させて戦闘意欲をかき立てることによって、高い戦闘能力をもつという人間兵器を開発する研究も行われている。もっとも、こんな非人道的な研究を公にはできないので、完成しても極秘裏に戦地投入されることになるだろう。


そしてこれもまだ研究中であるが、戦闘に超能力を用いるという研究も行われている。

被験者は極々少数であるが、超能力を持つ人間がいることが確認されている。

超能力者はESP、PKの二種類に分類される。

ESP(Extra-Sensory Perception)は日本語では超感覚と呼ばれ、通常の人間には認識できない現象を認識し、時にはその現象に干渉する能力を指す。サイコメトリー(psychometry、接触感応)、クレヤボヤンス(clairvoyance、透視能力)、テレパシー(telepathy、精神感応)、プレコグニション(precognition、予知能力)、ヒプノシス(hypnosis、催眠能力)などがある。

このうちプレコグニションは日本のジュニアチームと呼ばれる軍隊に所属する少女が所持していることが確認されている。彼女には3秒後の未来が見えると言われており、数千回に及ぶ実験で、その能力が証明された。

PK(Psycho-Kinesis)は、日本語では念動力と呼ばれ、精神の力で、手を触れずに物を動かしたり、高熱・低温、電磁波などを発生させるなど、物理現象に干渉する能力を指す。サイコキネシス(psychokinesis)、アポーツ(aportation、物体取り寄せ)、パイロキネシス(pyrokinesis、発火能力)が代表的。

もっとも、単純な破壊力という面において核兵器に勝るものはないため、もしPKが戦闘に投入されたとしてもその活躍の場は白兵戦のみで、それにおいても銃火器や光学兵器に勝るほどの戦力が期待できるだろうかと疑問視されている。



10.現在の武器

最後に、現在の科学技術が生み出した最先端の武器を紹介しよう。


・高周波ブレード、ナイフ(ヴィブロブレード)

内蔵された振動装置により刀身を振動させることによって、その切断能力を大幅に高めた刀剣である。

その切れ味は、鋼鉄すらも寸断するとすら言われているほどである。


・ヒートソード、ナイフ、ロッドなど・・・

内蔵された熱源より、刀身や殴打する部位を高温にすることによって、対象を熱で切断、あるいは陥没させることを目的として作られた兵器である。


・プラズマソード、ナイフ

第四の状態と言われる超高温のプラズマを射出し、それを刀身とする刀剣型の兵器を指す。

もっとも、プラズマを射出した状態を長時間維持するためにはプラズマにする物体を貯蔵するタンクが必要なため、主にオートマータに内蔵されることが多い。


・レールガン

弾丸を電磁誘導により加速して撃ち出す装置である。高速で射出するためにはたくさんの電力を必要とするため、携帯性には優れない。だが、巨大な発電装置とともに設置し、砲台として運用したり、あるいは戦艦などに積載し、艦の動力の一部を発射の際に用いることによって、超高速の弾丸を射出することができる。

ちなみに、大電流を供給することさえできれば、その弾速は(速度表皮効果やエネルギーロスなどによる上限はあるものの)際限なく上昇する。そのため、大型の発電所と併設すれば、地球上どこへでも(とは言っても、速度を上げすぎると地球の重力を振り切って大気圏外まで飛び出してしまうため、限界はある)弾丸を飛ばしたり、宇宙空間へ弾丸を(それに限らず物資を輸送する目的で弾丸の代わりに物を)撃ち出すことも可能となる。


光学迷彩オプティカルカモフラージュ

正確には対レーダーステルス迷彩である。

広い範囲の電磁波を漏らさず吸収し、反射率を0.1パーセント未満に抑えることによって、軍事レーダーから発見されにくくなる装置である。

広い範囲の電磁波を吸収するように設計されたため、欠点として真っ黒に見えてしまうため、昼間に使用することができないということだ。


・アームドモジュール

日本が発表した搭乗型人型戦車である。

オートマータに対抗するために制作されたものであり、どちらかというと戦車というよりパワードスーツに分類される。

大きさと操作法によって二種類に分けられる。

比較的小さめで、操縦というより戦車を着るタイプのものと、比較的大きめで、操縦するタイプのものである。

前者は鎧のような形状で、使用者の戦闘能力をそのまま上昇するタイプである。もちろん、生身の人間よりもはるかに丈夫で、5メガトン級の核兵器にも単独で耐えられるように設計されている。

後者は搭乗型の巨大戦車で、ちょっとした小屋ほどの大きさのものから、大型のビルほどの大きさのものまでその大きさは千差万別である。いわゆるロボットに分類されるような形状で、戦闘能力は通常の戦車に匹敵、あるいはそれを上回るほどで、機動性は戦闘機に匹敵する。

このタイプの大きな利点は、攻撃能力、頑丈さが戦車並みでありながら、垂直離陸戦闘機と同程度の機動性を持ち合わせている点である。

通常、長距離移動は飛行、または滑空することによって行い、戦闘時は歩行、走行して移動することも可能である。形状の問題から、音速以上を出すことは難しいが、それでも十分な速度で飛翔可能である。また、現在音速を超えるために、変形機能を持ったアームドモジュールも開発されている。

エネルギー源は主に核融合で、海水中の重水素を抽出したものを利用している。この点は他の核融合発電と変わらない。

武装は主に、近距離戦用のビームソード、遠距離戦は荷電粒子砲を用いる。また、反物質砲を搭載している機体も存在する。実剣、実弾火器類は重量の関係上、装備されることは少ない。だが、例外として水中ではビーム兵器の威力が大きく低下するため、例外的に用いられることもある。


・反物質砲

反物質を発射することにより、あらゆる物体を消滅させられる能力を持った砲台である。

対消滅能力を持った反物質を用いるため、どんなに強固な装甲も関係なしに突破することができる。



ユ「まあ、ほとんどウソなんですけどね」

ほ「ユイちゃん、そんな身も蓋もない・・・」

ユ「だってそうじゃないですか。結局ロベミライアは核兵器を使わない設定に落ち着きましたし、プラズマ○○なんて武器は出ませんし、PK関連は第三部のレンシアさんのCタイプアンドロイドまで出ませんし、対オートマータ用電磁コラプサーも出ませんし、ワームホール理論だってWik○pediaの丸パクリですし、それからアームドモジュールってなんですか影も形も出てきてないじゃないですかてか、ロボットって言っちゃえばいいじゃないですかそれに5メガトン級核兵器って広島長崎原爆耐えられるってことじゃないですか頭湧いてるんじゃないですか?」

ほ「あああああああああ言わないで! 投稿用に読み直してあまりに初期設定と違いすぎてるそういうのを指摘しないで! 死んじゃう! 僕死んじゃう!」

ユ「まあ、正直なところツッコミどころ満載過ぎてどう処理すればいいのか私でもわかりません」

ほ「デスヨネー」

ユ「この頃はたしかメタギア3にハマってて核無反動砲とか出そうとしたりしてたんじゃないですか?」

ほ「仰る通りでございます」

ユ「ほーらいさんは本当に流されやすいですよね」

ほ「で、でもレールガンだけは長年の夢だったんだ! 名前の響きとかめっちゃカッコいいし! だからヴィクトリアちゃんに持たせることができてすごい感動」

ユ「この設定資料では携行兵器としては運用できないって書いてありますけどね」

ほ「そこはほら! 核融合水素電池のパワーだよ! 核融合炉一個積んでるんだから、歩く発電所と同じだよ!」

ユ「でも、秒速22キロメートルって・・・打ち出したら余波の烈風で地面剥がれますよ」

ほ「だって数字大きいほうがロマンあるじゃん!」

ユ「やれやれ、ですね。今書いてる小説でもなぜか高校の部活の話なのにレールガンやパワードスーツが・・・」

ほ「ああああああ! それは言っちゃダメ! まだ秘密なの!」


――こんな様子で次回に続く?

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