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カウントダウン・カウントアウト

作者: LeN:

年越し特別短編再掲です。


プロローグ



「明日が来る前に何か面白いこと起きないかな〜?」


少女は自宅のベッドに寝転がりながらつぶやいた。

彼女の名前は莉央。歳は……秘密らしい。

はてさて、部屋の片隅には膨らませたばかりの年越し用の風船が散らばっている。

莉央はひとり、いつもとは違う年越しを迎えることに、少しだけ胸が高鳴っていた。


「大晦日だしさ、何か特別なことが起こるはずよね?」


そう言いながら、部屋のカレンダーを見上げる。

1年が終わる最後の瞬間、誰かと一緒にカウントダウンをしたいという気持ちがふつふつと湧いてきた。

去年までの年越しは、友達と騒いで。笑って。大いに飲んでいた。


でも、今年はちょっと違う気がする。


莉央はスマホを取り出し、友達にメッセージを送るが、なにやらみんな予定が入っているらしい。

年越しそばを食べながら、一人で静かに新年を迎えることになるのかな。と諦めかけたその時、ふと外の街が騒がしいのに気づいた。


「まさか、街のカウントダウンイベント?……行ってみようかな…?」




---


第1章:予期せぬ出会い



莉央が家を出て、街中を歩いていると、いつもの賑わいとは少し違う雰囲気が漂っていた。


道端の露店では、年越しそばを食べる家族連れや、地元の人々が楽しそうに話している。

莉央もふらふらとその雰囲気に引き寄せられるように、イベント会場へと足を運んだ。


会場に着くと、すでに多くの人々が集まっていた。

音楽と笑い声が混じり合い、空気は熱気に包まれている。

莉央は少し戸惑いながらも、人々の流れに混ざって、カウントダウンのカウントボードの前にたどり着いた。


「3…2…1!」


大きな声とともに、会場が一斉に歓声に包まれる。


「新年、明けましておめでとう!」


あたり一面が歓喜に包まれる中、莉央は一人佇んでいた。

すると、隣にいた男の子が、ふと彼女に話しかけてきた。


「一人?」


その一言が、きっかけだった。




---


第2章:意外な共通点



「え、まぁ、友達は予定があるみたいで…」


莉央が答えると、男の子は少し驚いた顔をして、「俺もだよ」と言った。

話を聞けば、彼も友達と予定が合わず、ひとりで年越しを迎えたらしい。


「じゃあ、せっかくだし、一緒に過ごさない?」


莉央は、少し考えてから頷いた。

新しい年を一緒に迎える相手ができたことに、心が弾んだ。


2人はしばらく会場を歩きながら、軽く会話を交わす。

彼の名前は「勇介」ということが分かった。

莉央とは正反対で、明るくて好奇心旺盛な性格だ。


「今年の抱負とかある?」勇介が尋ねると、莉央は少しだけ考えてから答えた。


「そうね…新しいことに挑戦するかな。これまでと違う一年を送りたいって思ってる」


勇介は笑顔を見せると、莉央の肩をポンと叩いた。


「いいじゃん。それなら、今年は一緒に面白いこといっぱいしようよ!」




---


第3章:大失敗の始まり



その日、2人は街をあてもなく散策し続けた。

夜空の下、町はどこもイルミネーションで彩られ、幸福な雰囲気に包まれていた。


「カウントダウンしちゃったけどさ、これから何か特別なことしようよ!」と勇介が提案する。

莉央もそれに同意し、ふたりで夜の街を歩きながら、突然の思いつきでいくつかの遊びを始めることにした。


最初に挑戦したのは、屋台の射的。

勇介が見事に的を射抜くと、景品をゲットし、それを莉央に渡した。


次に行ったのは、スケートリンク。

莉央が転びそうになりながらも、勇介が支えてくれる。

互いに手を引き合いながら、2人は何度も笑い合った。


しかし、問題はその後に訪れた。


勇介が提案したのは、恒例の年越しダーツ。


「投げたダーツの先にある店に行こう!」


元気いっぱいの勇介に、莉央も少しだけ期待を膨らませた。

だが、見事に失敗。莉央がダーツを投げると、見事に的を外してしまう。


「もう1回行こう!」と勇介が言い、再びダーツを投げる。

今度は勇介が大きく外してしまう。


その結果、2人は大騒ぎしながら、予想外の場所へと向かう羽目になった。




---


第4章:予想外のハプニング



ダーツの行き先に選ばれたのは、何とも言えない古びたカラオケバーだった。

店の看板には、ぽつぽつと電球が光っているだけの、まるで時代遅れの雰囲気。

勇介は「絶対ここだ!」と興奮気味に引っ張り込んだ。


店内は薄暗く、古いレトロな内装が広がっていた。

客の数も少なく、まるでタイムスリップしたかのような感覚だった。

莉央は少し驚きながらも、勇介とともにカウンターに座り、ドリンクを注文する。


「まさか、このカラオケバーで年越しすることになるとは…」莉央は思わず苦笑いする。


勇介も苦笑いを浮かべながら、突然のハプニングに二人で笑い合う。


「まあ、これも面白いよな」


すると、店内に流れていた古い洋楽のメロディーが突然変わり、懐かしいアニソンが流れてきた。


「これ、なんか懐かしい!」


2人は無意識に一緒に歌い始める。

歌詞を知らないはずなのに、自然と口ずさんでしまう。

カラオケのマイクを取って、声を合わせる。


そこには、誰もいない古びたカラオケバーに響く、2人の歌声だけが響いていた。




---


第5章:笑顔と共に新年を迎えて



時が経つにつれ、二人の間に何とも言えない友情が生まれていた。

勇介と一緒に過ごした時間は、莉央にとってかけがえのないものとなった。

新しい年の幕開けと共に、彼との出会いも新しいスタートを切ることに気づく。


「なんか、今年はいいことありそうだな」


勇介がそう言うと、莉央も頷いた。

2人はお互いのスマホを取り出し、写真を撮り合う。


その瞬間、目の前の夜景が美しく輝き始める。


「あけましておめでとう!」


二人の笑顔が光り輝く夜空に重なり、2025年の始まりを迎えた。


莉央にとって、今年の年越しはこれまでとは違う特別な思い出となった。


勇介と過ごした一夜が、彼女の新しい冒険の始まりだった。




年越し特別短編いかがだったでしょうか?

来年もよい1年にしていきたいですね。

さて、年越しそばでも食べますか。



あっ勇介お前ナンパしてんじゃねぇよ()

なんだよ一人?ってイケメンかよ

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