4 噂
「みんな入学おめでとう。この一年二組を受け持つ大竹勝道だ。皆よろしくな。担当は社会で主に歴史を教えている。この学校には・・・・・」
何事もなく無事入学式が終わり教室へと移動していた。大竹と名乗ったこのクラスの担任は中肉中背で特に特徴のない無害そうな男性教師だった。年齢は四十五才とか言っていたがもう少し上だと思っていたのは俺だけでは無いと思う。
「それじゃあ早速だが皆に自己紹介でもしてもらおうかな。その後いくつか事務連絡を伝えたら今日は終わりだ。そうだなあ、出席番号順じゃあつまらんし窓側の後ろから横に行こうか。廊下側の後ろが終わったら今度はその前の人から窓側にな」
マジか。俺は廊下側から三列目の一番後ろだからその順番で行けば四番目になるぞ。まあどうせやらなきゃいけないことだし最後の方よりはマシか。河島さんは二列目の一番前だから殆ど最後のほうだな。ご愁傷様・・・。
そして俺の番は直ぐに回ってくる。
「高遠律樹です。青森県にある中学出身で高校進学と同時に引っ越してきました」
俺がそう言うと予想通り教室内が少しだけざわつく。まあ結構遠いし普通は気になるよな。
「だけど小三まではこっちで暮らしていたので殆ど地元みたいなものです」
「あはは、知ってるよ」
男子生徒の一人がそんなことを言ってきた。
あー、あいつは確か・・・・
その後簡単に自己紹介をして自分の番を終える。口を挟んできた男子生徒と視線が合うと彼は「よっ」といった感じで軽く手を振ってきたのでとりあえずこちらも適当に返した。
男子生徒の名前は橋本一哉。同じ小学校出身だ。確かあいつの家は俺の家から小学校を挟んだ向こう側だったと思う。思う、というのは彼とは学校以外で遊ぶほど仲が良かった訳ではないからだ。同じ小学校だし顔と名前くらいは知っているし、なんだったら話したことだって何回もある。しかしだからと言ってああやってフレンドリーに接してくる理由にはならないはずなんだけど・・・・・
その後の順調に自己紹介は続いていく。結果的に俺が知っている人物は河島さんを除いて四人。橋本以外に同じ小学校出身者が三人この教室内にいた。だけど俺の方を気にしていたのは今のところ橋本だけだった。
「埼玉から来ました河島すみれです。因みに『すみれ』はひらがなです。この春こちらに引っ越してきましたが・・・・・」
そんなことを考えていると河島さんの順番が回ってきたようだ。今知ったけど彼女の下の名前『すみれ』って言うんだな。ていうか俺と話していた時はオドオドしてたというか挙動不審みたいな感じだったけど、今話している彼女は割と普通に話している。
やっぱり俺のこと苦手だった?
自己紹介が終わり担任からの話と連絡事項も十分程度で済んだ。今日の日直ということで何故だか知らないが俺が指名された。起立、礼と号令をかけると皆それに倣って挨拶を交わし高校最初のHRは終了した。
「よう、久しぶりだな律樹」
「えーと橋本だよな、久しぶり・・・」
配られた教科書や書類をリュックに詰めていると橋本が声を掛けてきた。
まあ、あの感じじゃ俺に話しかけてくると予想はしていたが・・・
「なんだよ、もしかして俺のことちゃんと覚えていないのかよ」
「いやちゃんと名前言ったし。同じ小学校の橋本一哉だろ。もしかして間違ってたか?」
「いーや合ってる」
「だったら変なこと言うなよ。間違ったと思って一瞬焦ったぞ。それで何か用か?」
「つれねえなあ。懐かしくてつい声を掛けただけなんだが迷惑だったか?」
「全然。寧ろ知り合いがいて助かった。しかし俺達ってそんなに仲良かったけか?」
「それ口に出しちゃう? ていうかガキの頃どうだったとか関係なくね? まあ喧嘩したとか仲が悪かったとかだったら話は違うけどさ、俺達って普通だったじゃん?」
確かに普通と言える。要は可もなく不可もなく、当り障りのない関係。こうして話していても気まずさとかは一切ない。
「そうだな。ところで橋本はサッカー続けているのか?」
たった今思い出したけど、コイツは小学校の時地元のサッカーチームに入っていた。そのチームは全員同じ小学校の児童で構成されていたので橋本以外にも結構な人数が入っていた。俺も勧誘されたことがあったが、あまり興味が無かったので断ったのを覚えている。
「よく覚えてるな。だけど中学は陸上に入った。俺以外の殆どはそのままサッカー部に入部したけどさ、途中で辞める奴も多かったな。別に何か問題があったんじゃないけどみんな途中からやりたいことでも出来たんじゃねえかな。そういうお前は何やってたんだ? 確か小学校の時は・・・・・わりー忘れちまった」
「はは、別にこれと言って何もやってなかったから当然だし。中学の頃はバスケやってたけど高校ではやるつもりはないかな」
「おっバスケか。律樹って結構身長あるし似合ってるな。そんで高校では何をするつもりだ? もしかしてバイトでも考えてるのか?」
この高校ではバイトは禁止されていない。担任の許可さえもらえれば堂々とやることが出来る。但し成績や素行が悪いと取り消されることがあるとつい今しがた大竹教諭が説明していた。
「バイトはあまり考えてないかな。入る入らないは別として一応見学には行くつもり。来週からだったよな?」
「部活見学か? たしか今週末のオリエンテーションで部活説明会みたいなのがあって、その後から入部受付開始だな。でも既に先輩絡みで強制的に入部させられる奴もいるみたいだぜ。特にラグビー部なんかは既に十人以上が決まっているって噂だ」
「マジかよ。それパワハラとかモラハラとかに引っ掛かるだろ。それに中には絶対嫌々入部する奴がいるパターンだぞ」
「だな。まあそんな可哀そうな人間はとりあえず置いといて、今日これから時間あるか? 折角だし飯でも食いに行かないか。ああ律樹以外にもう二、三人声掛けるつもりだけど」
「飯か・・・」
別にこれと言って用事がある訳ではない。祖父ちゃんに電話するのは夜になってからでも問題はない。しかし今気になるのは・・・・・・
教室の前の方を見る。そこには一つの席を囲むように数人の女子生徒が屯していた。そして囲まれている人物こそ俺が気にしていた女子生徒で、河島すみれだった。
どうやら彼女は周りにいる生徒と楽しそうに話をしているみたいで、この分ならボッチになることはなさそうだ。水堀さんに言われていたこともあり彼女のことを一応気に掛けていたが、この様子だと俺は早くもお役御免となりそうだ・。
「律樹?」
「あ、ああ悪い。いいよ、折角だし行ってみたい」
「おし、なら決まりな。おっとその前に連絡先交換するか」
番号とRHINEを交換し一緒に教室を出た。河島さんはまだ教室に残ってみんなと話に花を咲かせていたので声を掛けることはしなかった。
「駅まで行くのだるいしワックでいいか? それともノスにする?」
どちらも全国チェーンのバーガーショップだ。橋本がだるいと言ったのは、駅まで行く途中にあるかなり勾配がキツイ坂のことだろう。駅まで行けばそれなりに店がある。電車組や駅方面から通っている生徒にとってはどの道通らなくてはならない坂道だが、俺達が通っていた小学校の学区に駅周辺が含まれていないため、普段は電車を利用するとき以外は行くことが少ない。もう一つの最寄り駅は論外で、周りが田んぼに囲まれしかも無人駅のため店はおろか建物自体が全く無い。
先日こっちに帰ってきて驚いたが、俺の家のすぐ近くは無人駅周辺とは違い反対に栄え始めていた。六年前はワックもノスも無かったのに今ではそれ以外にもラーメン屋やファミレス、回転寿司にケーキ屋、どれも全国チェーンばかりだが家から半径五百メートル以内の距離に集中して出店されていた。つまり俺達が通っていた学区内はここ数年で飲食店が大幅に増えたということだ。
「んーワックでいいかな」
こっちの方がお財布的にも優しい。ノスは美味いけど高校生にとは少しばかりお高い。だが味はノスの方が好きだ。
「なら連絡しておくか。ああグループ作った方が早いな」
「いや一応会ってからでいいよ。会う前にグループ入るのなんとなく気が引けるしさ」
「そうか? お前が言うなら別に後でもいいけど。んじゃ二人には場所だけ送っておく」
「ていうか同じ学校なんだし一緒に行けばいいんじゃないの?」
「さっき連絡したら少し遅れるから先行っとけだってさ。あいつら新しい友達作りに忙しいみたいだな」
「橋本は良かったのか?」
「俺か? 別に明日から毎日顔合わせるのに急ぐ必要なくね? それに友達なんて勝手に出来るもんだろ。それと橋本じゃなくて一哉な。俺達友達だろ?」
「いつの間に友達認定されたんだか・・・・・まあ宜しくな一哉」
「おう、律樹もな。ところでお前チャリ通だろ?」
「まあな。悪天候じゃない限りそのつもりだけど、お前もだよな?」
「今のところはな。でも誕生日来たら原チャの免許取るつもりだぞ。本当は二輪の免許欲しいんだけど金が無くてな。親は絶対出してくんねえし、夏休みまでには貯めて教習所に通うつもりだ」
「因みに誕生日っていつだ?」
「四月の二十五」
「すぐじゃん。ていうか原付の免許取っても肝心の原チャ無きゃ意味なくね?」
「今年大学に入った従兄がタダで譲ってくれたらかもう家にあるんだな、これが」
「いいな、俺も乗ってみたい。ああでも祖父ちゃん許してくれるかなあ?」
「爺ちゃん? 親じゃなくて?」
「ん、ああ。まあ色々とな」
「色々か・・・・でお前の誕生日は?」
俺の家庭の事情は誰にも知られていないはず。出来れば誰にも知られたくないし話すようなことでもない。一哉も何となく察してくれたのか突っ込むようなことはせずスルーしてくれた。
「先々週」
三月末の生まれなので約一年も先の話だ。
「ぶはははー!! 全然先じゃん。たまになら使わせてもいいかなと思ったけどあと一年じゃあ忘れちまいそうだ」
「自分じゃどうしようもないんだし仕方ねえだろ。それで免許取ったら原付で通うのか?」
「まさか。免許を取ること自体は大丈夫だけど通学は禁止されてるから無理だな。そこで相談なんだが、もし免許取ってバイク貰ったら朝お前の家に止めさせてくれねえか?」
「・・・・・まあ一応考えておく。ていうか一哉は俺が何処に住んでいるのか知らないだろ?」
「知ってるよ。昔住んでいた家に戻ってきたんだろ?」
「何で知ってるんだ、怖えぞ」
「実は一昨日お前を見かけたんだよ。お前の家の前の道路って行き止まりになってるじゃん。丁度そこに入って行くところ見たから間違いないと思ったんだ。あ、なんで元々お前の家を知っていたかっていう質問なら答えは簡単だぜ、昔友達に教えてもらってたから覚えていただけだ」
まあ無い話でもないし特段不思議は無いか。
「じゃあその時声を掛けなかったのはなんでだ?」
「別に。俺も用があって急いでたし声掛ける程仲が良かった訳じゃないからな。でもまあ同じ高校になったし、ましてや同じクラスになったんだからこれも何かの縁ってことだな」
「そりゃまあそうか」
下駄箱で靴を履き替え二人して自転車置き場に向かう。朝早く来た俺は手前の方に置いてあり一哉のも割と近いところに止めてあった。そう言えば止めてある自転車の台数が少ないと思ったら今日は俺達一年しか登校していないんだったよな。
「とりまワックへ行きますか」
「そうだな」
「本当に律樹か? なんか大人っぽくなりすぎじゃね?」
猿顔っぽい男が顔を近づけ俺をまじまじ見つめながら言う。
「当たり前だろ。俺が引っ越してから六年だぞ。そういう比呂斗は相変わらずって感じがするんだが、本当に高校生か?」
相変わらずというの身長のことで、昔から比呂斗は小さかった。
「うるせ! これでもお前と同じ高一だよ。少し身長が高いからっていい気になりやがって、まったく」
「ホント背伸びたよな、今いくつ?」
眼鏡の男が尋ねてくる。
「百七十八」
「ウソ!? 俺より二十センチ以上高いし。何食ったらそんな大きくなるんだよ」
「声大きいぞヒロ。周りに迷惑だろ」
「別にいいだろ。ていうかそんなにうるさくねえし。なに良い子ぶってんだよヘイ太のくせに」
「良い子ぶってなんかないから。なあ一哉」
「まあそうだな。ヘイ太は少しトーンを落とせ。久しぶりに律樹と会えてテンション上がるのは分かるがもう少し落ち着けよ」
俺達から遅れること十分。一哉以外の二人がワックに到着し合流した。この中で身長が一番低く猿っぽい顔で一番騒がしい男が松山比呂斗。彼とは入学してから俺が転校する三年間ずっと同じクラスで仲も良かった。しかし二人ともスマホを持っていなかったので青森へ引っ越した後は一度も連絡を取ったことは無かった。
そしてヘイ太と呼ばれ眼鏡をかけた男は平田光星。同じクラスになったことは無いが、比呂斗とは保育園の頃からの幼馴染らしく、比呂斗と遊ぶときは大抵彼が一緒にいた。性格は正反対だが今でもこうして一緒にいるということはやはり馬が合うということなのだろう。
「なんだよ二人してさ・・・・んで結局律樹は元の家に帰ってきたってことなんだよな? 親父の転勤が終わったとかか?」
「そういう訳じゃないけど、一応大学進学を見据えてこっちに来たって感じかな」
「大学かあ、俺どうすっかな?」
「迷うくらいなら行ったらいいんじゃねえ?」
「やめとけやめとけ。ヒロのことだから大学に行ったってどうせ女と遊ぶことしか考えないんだから行くだけ無駄だ」
「悪いか? まあムッツリ眼鏡君は女の子に縁がないだろうし分からんよね」
「ん? ということは比呂斗は彼女いるのか?」
「はははー、コイツにいるわけねえじゃん。この猿面で女の子に好意持たれると思うか?」
一哉は爆笑しながら言い放つ。まあ確かに比呂斗は猿顔だけど別に不細工ってわけじゃないから居てもおかしくないと思うんだけどなあ。
「へん! 今の時代個性がものを言うんだよ。見てろよ、絶対夏までに彼女作ってやるから」
うん、そのポジティブさ嫌いじゃないよ。
「ハイハイガンバッテガンバッテ」
ヘイ太が比呂斗を軽くあしらいそして続けて言った。
「律樹はどうなんだ、中学の時彼女とか居たんじゃないか?」
「まあ居るにはいたけど、直ぐ別れたな。その後は受験もあったし今に至るって感じ」
「律樹ならあり得るよなあ。ていうか身長が高いだけで反則だし、顔もまあ普通よりは全然上だから羨ましいぜ」
「そういう一哉とヘイ太はどうなんだ? 俺なんかより全然モテそうな気がするんだけど」
「あー一哉はモンちゃん一筋だから居るわけないでしょ」
「モンちゃん? 中学の時の奴か?」
俺の記憶ではそんなあだ名で呼ばれていた奴はいない。
「何言ってんだ律樹。文字玲美のことだよ。お前たちと同じクラスに居ただろ」
あー居た居た。雰囲気は変わった気がするけど自己紹介の時名前を聞いて直ぐに思い出したっけな。張り出しを見た時は思いっきり見落としてたけど。文字だからモンちゃんか。そうか一哉は文字のことが好きなんだな。俺の印象からすると彼女は綺麗系でちょっと取っ付きにくい感はある。もしかしたらそうゆうのが一哉の好みなのか? しかし好きな子と同じクラスになれるなんてなんて強運の持ち主だよ。
「居たな。でも俺の知っている文字とは少しイメージが違ってたけどな」
「そうか? 昔からあんな感じだった気がするけど・・・・まあ六年も経ってるんだし、ましてや子供だったんだからそんなもんじゃないかな?」
そうなのかもしれないな。それにしても一哉がねえ・・・・・
「なんだよ、イチイチ俺の顔見てニヤニヤするな」
あっやべえ、表情に出てしまってたか。でも否定はしないってことはマジな話なんだな。
「いや別にー。んでヘイ太は?」
「俺はヒロが言った通り縁が無いよ。あと誰が好きなんだとか聞くのナシな」
つまり想い人はいるが俺達には教えないってことか。存外分かりやすい性格してるなヘイ太は。
「はいよ、しつこいと嫌われそうだから聞かないことにするさ。にしても二人と一也はいつから仲良くなったんだ?」
この三人がつるんでいた記憶はない。
「んーどうだろ?」
「さあどうだったかなあ?」
「なんか自然に? って感じかな」
どうやらいつの間にか勝手に仲良くなったパターンらしい。まあ友達ってそんなもんだよね。
「ああでもあの事件以来じゃねえか?」
比呂斗が思い出したように言う。
「確かにあの頃からだったか、一緒に行動するようになったのは」
「・・・まあそうかもな」
二人とも比呂斗に同調してはいたが、一哉の様子がおかしい。
「なに? まだあの事気にしてんのかよ一哉は」
「んなわけねえだろ・・・・・・って言いたいけど少しだけな」
「アレはもう終わったことだし気にしても仕方ないだろ。それにわざわざモンちゃんと同じ高校選んだ時点でめっちゃ前向きになっていると思ってた」
文字さんと同じ高校をわざわざ選んだ? もしかしてその理由で逗麻高選んだのか?
一哉の方を見るとバツが悪そうな表情をしていた。
「なんか悪いな、俺のせいで話が変な方向にいってしまって」
「気にするな。ヘイ太の言う通り終わったことだし別にいいさ」
「なあなあ知りたいか? 事件のこと」
おいそこの猿、少しは空気読めよ。どう考えても触れられたくない話だろうが。
「俺は別に興味はないからいいよ」
何とかしてこの話を終わらせよう。そう思った時一哉が口を開いた。
「いやどうせ後から分かることだし今話す。その方が俺としても気が楽だしな」
「いいのか? 本当に俺は知りたいと思わないし無理することは・・・・」
「聞いてやれよ律樹。一哉の言う通り早ければ今週中にでもお前の耳に入るかもしれないことだし」
「そんな有名な話なのかそれって?」
「少なくとも俺たちの学年、いや中学の時の全校生徒が知っている話だな。ここまで言えば何となく想像つくだろ?」
詳細は知らないがそれくらい広がっているということはSNSなどで拡散されている可能性が高い。そしてこの高校の生徒にも遅かれ早かれ耳に届くということか。
「そうゆうこと。んじゃ早速俺がどれだけダークな中学生活を送っていたか聞いてもらおうか」
「はは、別にそこまでダークでもなかったろ」
「そうそう、別に悪いことだけじゃなかったろ?」
一哉を励ますためなのか、比呂斗とヘイ太は茶化すように言う。そして一哉は中学時代にあった事件を話し始めた。




